スノーピークのオゼンライト(SLV-171)の使用感、長所・短所をレビューします。登山、キャンプ、ツーリングなどで実際にオゼンライトを使用して感じた良い点・悪い点をレポート!フィールドホッパーとの比較、オゼンライトの評判などもあわせて紹介致します。
- オゼンライトのメリット・デメリットについて知りたい!
- オゼンライトは組み立てが面倒って聞くけど本当?
- SOTOのフィールドホッパーと比べてどうなの?
- オゼンライトの口コミ・評判は?
評価の詳細は本文で…
スノーピーク オゼンライトの特徴・スペック詳細 ・組み立て方法
最初にオゼンライトの特徴・スペックなどを簡単に説明させて頂きます。
オゼンライトの特徴
オゼンライトの製造元であるスノーピークの公式ページでは、『270gの超軽量化を実現した山岳用テーブル』と紹介されています。山岳用ということで登山での使用を前提にした軽量・コンパクトな組立式のミニテーブルになります。
今でこそスノーピークといえば、キャンプをはじめとする総合アウトドア用品メーカーとして知られていますが、元々はオリジナルの登山用品の開発を目的に創業された会社だけに、オゼンライトはスノーピークを代表するアイコン的アイテムということができます。
オゼンライトのスペック~重量・使用サイズ・収納サイズ・耐荷重、価格は?
オゼンライトの重量や使用サイズ、収納サイズ、耐荷重、販売価格などは以下の通りです。
重量について
オゼンライトのカタログ値の重量は本体のみで270ℊということですが、実測したとこと267ℊでした。また、カタログ上では収納袋(スタッフバッグ)の重量が明記されていないのでこちらについても実測したところ18ℊでした。
ということで収納袋込みの実測重量は285ℊ(267+18)ということになります。
耐荷重について
- Qオゼンライトの耐荷重は?
- A
オゼンライトの耐荷重についてはカタログ上に記載がないです。実験では静荷重なら10㎏以上でも問題ありませんでした。10kg以上のオモリを天板に載せてみたところ天板がたわんだり反ったりすることは一切ありませんでした。
少なくとも10kg以上の耐荷重があることは間違いないでしょう。
販売価格について
オゼンライトの販売価格はスノーピークの公式サイトでは¥5,720(税込)となっています。スノーピークの商品は定価販売が基本です。
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オゼンライトの組み立て方法
オゼンライトは組み立て式のミニテーブルになります。SOTOのフィールドホッパーとは異なり使用する際には構成パーツを組み立てる必要があります。また使用後に収納する際にはテーブルを分解する必要があります。
オゼンライトの構成パーツ
オゼンライトの構成パーツは以下の通りです。
オゼンライトの組み立てのコツ
オゼンライトを組み立てる方法は以下の通りです。
1.天板を裏にして2枚並る。
天板の表裏を確認する!天板の表裏が分かっていないとココで躓きます。ワイヤースタンドを引っ掛ける突起物がる面が裏です(MADE IN JAPANのロゴがある方)。
一方表面にはSNOW PEAKのロゴが入っています。
2.ワイヤースタンドの凹部を天板端部中央の切欠きに差し込む。
ワイヤースタンドを天板の切欠きに差し込む際に、天板の裏面をピッタリと合わせておくのがコツです。天板がピッタリと合わさっていないとワイヤースタンドをうまく切欠きに差し込めません。
ワイヤースタンドを切欠きに差し込もうと力を加えると天板の合わせ面がズレるので合わせ面がズレないように注意して下さい。
3.ワイヤースタンドを天板裏面3箇所の爪に引っ掛ける。
ワイヤースタンドの凹部を天板の切欠きに差し込むことができたら、その状態を維持したままワイヤースタンドの反対側を天板の爪(突起部)に引っ掛けます。
4.もう一方のワイヤースタンドを同様の手順で天板に固定する。
オゼンライトの使用感【レビュー】良い点&悪い点
登山・キャンプ・ツーリング・釣り等でオゼンライトを実際に使ってみた
これまでスノーピークをオゼンライトを登山やキャンプ、ツーリング、釣りなどの各種アクティビティで実際に使ってみた使用感を良い点(長所・メリット)と悪い点(短所・デメリット)に分けてレポートします。
オゼンライトの良い点(長所・メリット)
オゼンライトを実際に使用して良いと思った点、長所・メリットは以下の通りです。
とにかく軽い!業界クラスNO.1
軽量・コンパクトを売りにしたオゼンライトと同種のアウトドア用ミニテーブルはいくつかありますが、同サイズのライバル製品と比較しても重量の軽さではオゼンライトが頭一つ抜きん出ています。
収納袋込みで300gを切るオゼンライトは装備の軽量化が要求されるテント泊登山やバックパックキャンプ、キャンプツーリングで重宝します。
購入者レビューにおいてもオゼンライトの軽さを称賛する人が多いです。もちろん、軽量というだけならオゼンライトよりも軽い登山用のミニテーブルはいくつか存在します。例えば以下のような超軽量テーブル。
ただ、実用性という面でそれらの商品はオゼンライトとは比較になりません。
コンパクトな収納サイズ
オゼンライトの収納サイズは、297×120×25(h)mmです。縦の長さは30㎝定規に満たない長さで幅は手のひらに収まるサイズです。リュックのサイドポケット(ドリンクホルダー)にスッポリ収まるサイズ感になります。
厚み(2.5㎝)に関してパーツを分解収納することから嵩張るとの不満の声も聞かれます。ライバル製品の収納サイズに比べて厚みがあるのは確かです。ただ、ワタシが実際に使用していてこれまで収納サイズの厚みに関して特に不満を感じたことはありません。
堅牢で耐荷重も問題なし!
天板のアルミの肉厚は余裕で1㎜以上あり簡単にたわんだり曲がったりはしません。
ワイヤースタンドには3㎜φのステンレス丸棒が使われていてコチラの剛性も必要十分です。
カタログ上に耐荷重については表記されいませんが…。10㎏以上のオモリをオゼンライトの天板に載せてみましたが全く不安を感じることはありませんでした。
抜群の安定性!凸凹不整地での使用OK
天板とワイヤースタンドは嵌め合わせは精度が高く一度組み立てるとスタンドや天板がズレたり外れたりすることはありません。4隅に配置されたワイヤースタンドの脚が地面をピンポイントで捉えるために凸凹の岩場や不整地でも安定して使用することができます。
パンチング加工の造形美
オゼンライトの天板にはパンチング加工が施されています。主に肉抜きによる軽量化のためのと思われますが…。等間隔で均一に施された天板のパンチング加工は無機質なアルミの天板に模様としてのアクセントをもたらし、ある種の造形美を感じることができます。天板の向こうが透けてみえるので視覚的にも楽しめます。
調理用のミニテーブルに最適!
天板にパンチング加工が施してあるので天板の汚れが気にならないというメリットもあります。沸騰した煮汁の噴きこぼれ、卓上グリルから飛散した油、野菜の切り屑等で天板一面が汚れることがないので調理用のミニテーブルとして使用するのに最適です。
風防としても利用できる
ワイヤースタンドを横向きにし天板を地面に対して垂直に立てることでシングルバーナーの風防として使用することができます。横風に弱いアルコールストーブをメインで使用する人にとっては重要なポイントになります。
オゼンライトの悪い点(短所・デメリット)
オゼンライトを実際に使用して残念に思った点、短所・デメリットは以下の通りです。
組み立てに慣れが必要
オゼンライトの組み立て方法とそのコツについては既に紹介した通りです。一度覚えれば問題ないと思う人も多いかと存じます。
しかし、一度頭で覚えても現場では困惑するのが現実⁉ 最初にオゼンライトを登山で使用したときは、前日に説明書で組み立て方法を確認していたにも拘わらず現場でイザ組み立てる時には一発で組み立てることができず困惑しました。その後も一度覚えたつもりでいても、暫く間が空くと一発ノーミスで組み立てることが出来ずにストレスを感じたことがあります。
たった4つのパーツを組み合わせるだけなのですが…。その組み合わせ方法がややこしい。はじめてオゼンライトを手にした人が果たして説明書無しで組み立てることはできるのだろうか?と思わせるぐらいに分かりにくいです。
組み立て方法が直感的ではないために覚えるのに慣れを要するというのが率直な感想です。
パーツ紛失のおそれがある
テーブルを組み立てるまで4つの構成パーツがすべてバラバラの状態なのでパーツを紛失するおそれがある。
登山などでは見晴らしの良い切り立った崖の上で食事をとることが多々あります。オゼンライトの組み立て時や分解時に手を滑らしてパーツを落としたら場所によっては回収不能となる恐れがあります。特にワイヤースタンドは弾性があるので足元に落としただけでも岩の上で跳ねて転がって崖下に一直線というケースも…。
脚が短い∼合わせるチェアは限定される
オゼンライトの使用時の脚の高さは8.5㎝です。テーブルの高さ的には直接地面の上に胡坐をかいで使用するのに適した高さです。
オゼンライトの高さにマッチする椅子はロースタイルチェアに限られます。チェアワンクラスの折り畳みチェアだと完全にチェアの方が高過ぎます。
▼座面の高い椅子とはミスマッチ▼
ということで、キャンプなどでオゼンライトを使用する際にはローテブルの上に段重ねして使用することにしています。
或いは、オゼンライトの上により軽量なミニテーブルを重ねて使用するという方法もあります。
オゼンライト vs ライバル製品・類似品
アウトドア用のミニテーブルとして各方面から高い評価を得ているオゼンライトですがフィールドホッパーをはじめとするライバル製品や後発の類似品の存在も無視できません。
オゼンライトとフィールドホッパー 買うならどっち?
スノーピークのオゼンライトについてレビューするうえで無視できないのがSOTOのフィールドホッパーです。オゼンライトとフィールドホッパーとの比較について以下の記事を参考にして下さい。
気になるオゼンライトの類似品
オゼンライトの類似品として注目を集めているアウトドア用ミニテーブルを紹介します。
オゼンライトと同じパンチング加工 iClimb アウトドア テーブル
オゼンライト同様にパンチング加工を施した天板が特徴のiClimb アウトドア テーブル!重量でこそオオゼンライトの軽さには及びませんが、天板のサイズを用途に応じて選べるのが魅力です。
コスパ最強!FLYFLYGO アルミ製 組み立て式ミニテーブル
オゼンライトと同様の組み立て方式を採用するFLYFLYGOのミニテーブル!天板のサイズはオゼンライトよりもひと回り大きいにも拘わらず価格はオゼンライトの半額以下です。重量があるので登山には不向きですが広い天板はキャンプで使うには最適ではないでしょうか。
オゼンライトよりも軽量で使いやすい⁉
スノーピーク オゼンライトの評判は?
オゼンライトの使用感についてよりたくさんの人の意見を聞きたいという人のために、オゼンライトに関する口コミ・評判の中から気になる意見をいくつか紹介します。
軽くてツーリングキャンプに最適。テーブルはキャンプの食事ときに必要ですが、大抵のテーブルは大きく重い。これならじゃまにならない。だけど、料理するときバーナー置くと他のものはテーブルに置けないので、これ2つ買うとよいかも。
2つ購入するという点については賛成です。実際ワタシもキャンプでオゼンライトとフィールドホッパー、あるいはトレッキングパッドという組み合わせてでミニテーブルを複数使用することがあります。
組み立ては理解してゆっくりやれば全く問題ないです。スタッキングは工夫次第、耐久性は使い方によると思います。携帯性、雰囲気、所有欲は満たされます。足先が丸いのでテント内や床でも気になりません。
確かに安定感はありますが、組み立てが少々大変。最初使った時は天板の向きがよくわからずかなり手間取ってしまいました。帰ってから、恥ずかしながらわかりやすいように自分で印をつけました。
大きさはちょうど良く、バーナーと普段使っているクッカーが2つバッチリ乗りました。
SOTOと比べて軽いだけで他にこれと言って魅力がありませんでした。パーツ構成は天板2枚と足が2本の4分割で思ったより嵩張ります。日帰り登山に使うので少しでも軽くと思い購入しましたが軽さ以上に組み立てと片付けが面倒でした。寒い日は特に面倒です。
かいしゅうオゼンライトの評判について数十件の口コミ・レビューに目を通して分かったのは、低評価のほとんどは「組み立てが面倒」という理由によるものです。一方で高い評価を与えている人のほとんどは「軽さ」を理由に挙げており、組み立てについては「慣れれば問題ない」という意見が多かったです。
スノーピーク オゼンライトと一緒に使いたいクッカー類
スノーピークのオゼンライトと一緒に使いたいクッカー類を紹介します。
スノーピークのチタンシングルマグ450
スノーピーク繋がりというわけではないですが、同じスノーピークのチタンシングルマグ450!直火使用が可能なのでマグカップだけではなくケトルとしてお湯を沸かすこともできます。チタンのマット質感はオゼンライトにも良く似合います。
スノーピークのチタンシェラカップ
こちらも同じくスノーピークのチタンシェラカップ!チタンマグ同様に直火使用OKなのでお湯を沸かして味噌汁やスープを作るのに適しています。ソロ登山、ソロキャンプ用のクッカー兼食器としてオゼンライトと一緒に使いたいアイテムの一つです。
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