バイクでのリュック使用について「危ない」「疲れる」という否定的な意見を目にします。実際のところはどうなのでしょうか?普段バイクでリュック使用しているライダーがリュックを安全で快適に使う方法を紹介します。
- バイクでリュックを背負うのは危険なの?
- バイクでリュックを背負うと疲れるって本当?
- バイクで安全快適にリュックを使用する方法を知りたい!
\ この記事でお伝えしたいこと /
バイクでリュックを背負って運転するのは危険なのか?
- Qバイクでリュックを背負うのは危険なのか?
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リュックを適切に使用すれば危険ではありません。むしろ転倒・事故の際にリュックが背中や頭部を保護してくれるので安全です。
バイクでリュックで背負うのは危険という意見を目にしたときは正直驚きました。リュックの何が危険なのか?普段バイクでリュックを多用しているワタシには全く理解できませんでした。
リュックを背負っていなければ背中から転倒することはなかった…?
詳しく調べてみたところ、なんでも、知人がバイクで車と衝突した際にリュックの重みにより背中から転倒、脊髄損傷により半身不随になったとのこと。リュックを背負っていなければ、背中から転倒することはなく脊髄を損傷することもなかったというのが「リュックは危険」と主張する論旨です。
通常、バイクと車の衝突事故においてライダーが転倒する方向(背中からなのか、頭からなのか、胸からなのか)を決めるのはバイクの進行方向や衝突による衝撃の加わる方向によって決せられます。背中のリュックの重みによりライダーの転倒する方向が決まるというのは筋違いのような気がします。
まぁ、百歩譲ってリュックの重量が尋常なく重たかったということであれば多少納得はできますが…。そのようなクソ重たいリュックを背負ってバイクを運転することが危険なのは当然のことで、そのことをもってバイクでリュックを背負うのは危険と結論づけるのは早計ではないでしょうか。
リュックはライダーの背中や頭部も保護してくれる
数十キロ(kg)にもなる重たいリュックを背負ってバイクを運転するようなケースは論外として、一般的にはリュックはライダーの背中だけでなく頭部も保護してくれるというのがワタシの見解です。
moto GPをはじめとするモーターサイクルのレースではライダーはレーシングスーツ(ツナギ)の下に脊椎パッドと呼ばれる背中を保護するプロテクターを装着しています。
背中にリュックを背負っていれば、バイクの転倒時にリュックが緩衝材となって脊椎パッドのように背中を保護してくれます。
また、近年のレースではライダー達は脊椎パッドに加えてハンプと呼ばれるコブが付いたレーシングスーツを着用しています。
このコブの役割は空力調整の他に転倒時にライダーの頭部を保護する役割があるといわれています。背中のコブによってライダーの後頭部が地面に打ち付けられることを回避してくれるというワケです。リュックの中に緩衝材となるモノを詰め込んで厚みをもたせれば、ハンプと同じようにライダーの頭部を保護してくれます。
リュックをプロテクターとして機能させるためには…
リュックを背中や頭部を保護するためのプロテクターとして機能させるためには以下の点が重要になります。
身体にフィットするリュックを選ぶ
リュックがライダーを保護するプロテクターとして機能するためにはリュックが常に身体にぴったりフィットとしていることが重要です。転倒や事故の際にリュックが身体から離れてしまったらプロテクターとしての役割を果たせません。
ウエストベルトはもちろんのことリュックのズレを防止するためのチェストストラップが標準装備されたまともなリュックを選ぶことが重要です。
リュックには緩衝材となるモノを入れる
リュックの中には転倒や事故の際に緩衝材となってくれるようなモノを入れておくことが重要です。通勤・通学時なら書類やノート、雑誌等。バイクツーリングの際には防寒着や雨具やレジャーシート、クッションなど。キャンプツーリングならテントやタープ、シュラフ、食材などを入れておくのがおすすめです。ハイドレーション機能のあるリュックならウォーターバッグを入れておくのもおすすめ!
固形物・重量物・突起のあるモノは避ける
転倒した際に身体にダメージを与えるような固い固形物、重量物、突起のあるモノをリュックの中に入れるの避けましょう。水筒・魔法瓶などもメインの気室に入れるのは避けてリュックのサイドポケットに入れておくのが無難です。
バイクでリュックを背負うと疲れるって本当?
バイクでリュックを背負って運転した場合の疲労についてワタシなりの見解をお話しします。
リュックを背負ってバイクを運転すれば疲れるの当然
リュックを背負ってバイクを運転すれば背中に負荷が掛かるので何も背負っていない場合に比べて疲れるのは当然です。
空のリュックでも容量30L程度のリュックであれば通常1㎏ちょっとの重量があるので全く疲れないと言えば嘘になります。ただ、リュックを背負うことからくる疲労を軽減することは可能です。
リュックによる疲労を軽減する方法
リュックを背負ってバイクを運転する際にリュックによる疲労を軽減するための重要なポイントは以下の通りです。
リュックに重たいモノは入れない
リュックを背負うことによる疲労はリュックの重量に比例します。ですからリュックに重たいモノを入れないようにすることで疲労を軽減することができます。
リュックの重みによる疲労感には個人差があるのではっきりとした基準を示すことはできませんが、ワタシの体感としてはリュックの総重量が3㎏程度なら特段に疲労を感じることはありません。
遠距離のツーリング、キャンプツーリングの際には、リュックの他にもタンクバッグやサドルバッグ、あるいはシートバックなどを利用することで重量物をリュックに入れないように工夫しています。
リュックに入れるものとしてはテントやタープあるいは着替えや防寒着、ファーストエイドキットなどの軽いモノを入れるように努めています。
背面長サイズの合ったまともなリュックを選ぶ
ちゃんとしたメーカー・ブランドのまともなリュックであれば荷物の重みを肩や腰に分散させて身体への負担を軽減するように設計されています。
ただ、まともなリュックであっても背面長のサイズが合っていないとリュック本来の機能が活かされず身体に過度な負担が掛かかることになります。
リュックによる疲労を軽減するためには背面長サイズのあったまともなリュックを選ぶことが重要です。
背中からはみ出る大型リュックの使用は避ける
背中からはみ出る大型リュックは、たとえ軽量であってもバイクの走行時に大きな風圧を受けます。リュックが受ける風圧に抵抗して乗車姿勢を保持するために身体に余分な力を入れる必要があります。
バイク乗車時のリュックによる疲労を軽減するためには、背中からはみ出る大型リュックの使用は避けましょう。
バイクで60L以上の大型リュックを使用する場合は背中に背負うのではなくシートやリアキャリアに固定して走行することをおすすめします。
https://wanderinglife55.com/bike-ruck/
バイクで使用するリュックは背中のサイズに収まる20L~30L程度の小・中型リュックを使用するのがおすすめです。
バイクで安全快適にリュックを使用する方法【まとめ】
バイクで安全快適にリュックを使用する方法を以下にまとめました。
リュックの総重量を抑える
背中に背負うリュックの重量が重たくなるとそれに比例してライダーの疲労も大きくなります。そればかりか過度に重たいリュックはバイクの運転操作の妨げとなるので危険です。
バイクで安全快適にリュックを使用するためには、なるべく軽量なリュックを使用するなり、リュックの中に入れる荷物を軽くするなどリュックの総重量を抑えることが重要です。
身体にフィットするまともなリュックを選ぶ
転倒・事故の際にリュックがライダーの身体を保護するプロテクターとして機能するためにはリュックが常にライダーの身体にフィット(密着)している必要があります。また、リュックの背面長サイズが身体にマッチしていなとリュック本来の性能が害され疲労の原因になります。
バイクで安全快適にリュックを使用するためには、身体にフィットするサイズの合ったまともなリュックを選ぶようにしましょう。
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背中からはみ出る大型リュックの使用は避ける
背中からはみ出る大型リュックはバイク走行時に大きな風圧を受けます。リュックが受ける風圧はライダーの疲労の原因になると同時に運転操作の妨げにもなります。加えて背中からはみ出る大型リュックは後方の視界を妨げることもあります。
バイクで安全快適にリュックを使用するためには、背中からはみ出る大型リュックの使用は避けるようにしましょう。
リュックの中には緩衝材となるものを入れておく
バイクの転倒・事故の際にリュックがライダーの背中を保護するプロテクターとして機能するようにリュックの中には緩衝材となるものを入れておきましょう。ハイドレーション用のウォーターバッグや衣類、雑誌等々…。それと同時に身体にダメージを与える固い固形物や突起物は極力入れないに心掛けましょう。また、転倒時に背中だけでなく同時に頭部を保護するためにリュックに適度な厚みをもたせておくのがおすすめです。
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