ダイソーやセリアの100均商品を使って小川張りに必要なセッティングテープ/延長ベルトを自作する方法を紹介。小川張りに必要なモノやあると便利なアイテム、一人でタープを小川張りで設営する方法・コツもあわせて紹介します。
- 小川張りセッティングテープを自作したい
- テープ・ベルト以外で小川張りに必要なモノは?
- 小川張りを一人でやるためのコツを知りたい!
▼今回紹介するアイテムです▼
セッティングテープ/延長ベルト/ロープの必要性について
最初にタープを小川張りする際にセッティングテープあるいは延長ベルトと呼ばれるアイテムが必要になる理由について説明します。
小川張りとは…
小川張りとはタープの張り方の一つで、タープをテントと繋げて設営するための特殊なタープの張り方になります。
通常タープを張る際にはタープの前後にあるグロメット(穴)にタープポールを直接差し込んでタープを支えます。しかし、テントとタープを繋げて利用する場合にはタープポールがテントの邪魔になるためタープポールを直接グロメットに差し込んでタープを支えることはできません。
そのためタープを小川張りでを張る場合には、タープポールがテントと干渉しないように片側のタープポールをテントの後方に設置する必要があります。
小川張り用セッティングテープ/延長ベルト/ロープが必要な理由
テント後方に設置したポールでタープを支えるためにはタープとポールを繫ぐテープないしベルトあるいはロープが必要になります。これがいわゆる小川張り用のセッティングテープあるいは延長ベルト/ロープと呼ばれるアイテムです。
すなわち、小川張りセッティングテープ/延長ベルトとは、タープから離れた場所に設置したタープポールからタープを支えるために必要なアイテムということができます。
100均素材で小川張りセッティングテープ/延長ロープを自してみた
ダイソーやセリアで入手可能な100均商品を利用して小川張りのセッティングテープ/延長ロープを自作する方法について紹介します。
セッティングテープ/延長ロープを自作するために必要な素材
小川張りのセッティングテープ/延長ロープを自作するために使用した素材・アイテムは以下の通りです。いずれもダイソー、セリアで調達した100均商品になります。
ナイロンテープ
小川張りセッティングテープの核となる部分に使用するナイロンテープ。カバンなどの肩紐やベルトなどに使われている素材です。幅は1.5㎝~2.5㎝程度。長さは20㎝もあれば十分です(後述)。
ハトメ&ハトメ止めツール
ハトメは8㎜サイズを使用しました。ハトメ及ハトメ止めツールは共にダイソーで購入しました。
最近ダイソーの売り場で今回使用したハトメを見かけないのでもしかしたら廃版となっているかもしれません。
小川張りセッティングテープ/ロープを自作する方法・手順
それえでは、ここからは実際に小川張りセッティングテープを自作する方法・手順について紹介致します。
セッティングテープの作成
用意したナイロンテープを15㎝ぐらいの長さにカットします。ちなみに今回用意したナイロンテープの幅は1.5㎝になります。
テープのほつれを防止するためにカットしたナイロンテープの両端の切断面をライターで炙って溶かします。
カットしたナイロンテープを2つ折りにして糸で縫い合わせます。2つ折りにしたナイロンテープの両端がループになるように以下のように3か所を縫い合わせます。
2つ折りにしたテープを縫い合わせたらテープの真ん中にハトメ(グロメット)を入れるために穴あけポンチを使って穴をあけます。
テープに穴があいたらハトメをセットしてハトメ止めツールを使ってカシメます。
ハトメをカシメたらセッティングテープの中核部分は完成です。
ハトメの穴をポールを差し込みグロメットとして使用します。
セッティングテープにロープを繫ぐ
テープの両端はループ状になっているので片側のループにカラビナを掛けてカラビナの先にはロープ(細引き)を繫ぎます。
セッティングテープに繫げるロープはセリアで購入したガイロープになります。ガイロープの長さを自由に調整できるようにロープにはダイソーで購入した自在金具をセットしておきます。またロープの先端にはタープと素早く接続できるようにカラビナを結んでおきます。
100均のガイロープでは強度が不安という人には、耐荷重250㎏のパラコードの使用をおすすめします。
念のためにDリングも設置
ハトメの穴をタープポールの先端を通すグロメットとして使用するのでDリングは必ずしも必要ではありません。タープポールの先端が太くてハトメの穴に入らない場合に備えて今回は念のためにセッティングテープにDリングも付けておきました。
ハトメとDリング、どちらでも使用できますが、ハトメの方がポールの先端が抜けにくいので圧倒的にハトメの方がおススメです。
もしセッティングテープにDリングを取り付けたいのであればセッティングテープを縫い合わせる前にDリングをテープの内側にセットしておく必要があります。
小川張りセッティングテープ/ロープの長さについて
- Q小川張りセッティングテープに必用な長さは?
- A
小川張りの際に使用するセッティングテープ(延長ロープ)の長さはタープと並べて使用するテントの大きさに左右されます。テントが大きければ大きいほどセッティングテープの長さが必要になります。市販されている小川張りセッティングテープ(延長ロープ)の標準的な長さは5メートル程度となっています。
今回自作したセッティングテープで使用した延長ロープの長さは3mになります。ソロ用の小型テントなら3mでも十分足ります。
セッティングテープ以外に必要なモノ・あると便利なアイテム
ポールエンドストッパー
セリアで購入したポールトップストッパーという商品。一般的にはポールエンドストッパーあるいはポールエンドロックと呼ばれています。
タープポールとタープを接続するガイロープやグロメットがポールから抜けることを防止するためのアイテムになります。
タープで小川張りをする際には設営途中にセッティングテープやガイロープがポールから抜けることが多々あります。ポールエンドストッパーを利用すれば風の強い日でも安心して設営できます。
タープポールを支えるためのガイロープ
セリアで購入した自在金具付きのガイロープ(3m)。
通常であればタープを張る際にタープポールをガイロープで支える必要はありませんが、小川張りをする際にはセッティングテープと接続する側のタープポールをガイロープで支えておくのが無難です。
ガイロープの先端にもハトメ(グロメット)付きのテープを接続しておくと設営が楽になります。
一人でも簡単にできる!小川張りのやり方・コツ
それでは、ここからは今回紹介した自作の小川張りセッティングテープ/延長ロープを利用した小川張りのやり方・コツを紹介します。
今回紹介する方法なら風が強い日でも一人で小川張りができます。
今回、小川張りで使用するタープはペンタ型タープの定番スノーピークのペンタシールドになります。ペンタ型タープに限らずレクタタープ、ヘキサタープでもやり方は変わりませんのでご安心下さい。
仮留めのペグを利用してタープとポールを安定させる
タープを設営する際にタープ後方(テントを入れる側)をできるだけ低い位置にペグダウン(仮留め)しておきます。(なんなら、タープのグロメットを直接ペグダウンしても問題ありません。)
同時に小川張りセッティングテープ(延長ロープ)を繫ぐタープポールをガイロープを使って立てておきます(上画像)。その際、セッティングテープ/延長ロープはタープ後方をペグダウンしているペグと同じペグに仮留めしておきます(下画像)。
いきなり長いセッティングテープ(延長ロープ)を直接タープ後方に繫いで引っ張り上げようとするとテンションが緩んでタープを支えているポールが倒れてしまします。ですから、仮留めのペグを利用することでタープとポール両方にテンションを掛けて安定した状態を作ります。
仮留めのペグを抜く際に延長ロープをタープに接続する
強風下でもポールとタープが安定した状態にあることを確認して仮留めのペグを抜きます。
ペグを抜く際にペグダウンしていたセッティングテープ(延長ロープ)とタープ側のロープをカラビナで繫ぎ合わせます(下画像)。
延長ロープの自在金具でテンションを掛けながらタープを引き上げる
セッティングテープ(延長ロープ)とタープ側のロープを繫ぎ合わせたら延長ロープの自在金具でテンションを掛けながらタープの後方を引き上げていきます。
タープの後方を上手く持ち上げることができたらタープのその他のガイロープも締め込んで調整します。最後にタープの下にテントを設営したら完成です。
今回は小川張りでタープとワンポールテントを組み合わせましたが、ドーム型テントでも軍幕テントでもやることは同じです。自立式テントなら最初にテントを設営してあとからタープの下に移動するという方法もできます。
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