かんじきの中でも軽量・安価で人気の雪国かんじきについてレビューします。アルミ製ワカンや立山かんじきとの比較、スノーシューとの違い、アイゼンとの併用の可否についてレポート。コンパル 雪国かんじきと評判・口コミもあわせて紹介。
- 雪国かんじきの使用感を知りたい!
- ワカンや立山かんじきと比べてどうなの?
- アイゼンとの併用はできるの?
コンパル 雪国かんじきのスペックと特徴
ひと口に「かんじき」といっても、雪国で古来より使われてきた立山かんじきをはじめとする「和かんじき」から雪山登山で使うアルミ製の「ワカン」まで様々なタイプのものがあります。
今回紹介する雪国かんじきのスペック・特徴は以下の通りです。
雪国かんじきのスペック
品名 | コンパル 雪国かんじき(ひも締タイプ) |
サイズ | 縦34㎝ × 横23㎝ |
重量 | 約250g(片足) |
材質 | 籐材、ポリエチレン繊維 |
雪国かんじきの特徴
雪国かんじき vs ワカン、立山かんじき、スノーシュー【比較】
雪国かんじきのライバル製品であるアルミ製ワカン、立山かんじき、スノーシューとの比較をみていきましょう。
ライバル比較
雪国かんじき | アルミ製ワカン | 立山かんじき | スノーシュー | |
サイズ | 縦34㎝ × 横23㎝ | 縦42㎝ × 横19㎝ | 縦36㎝ × 横24㎝ | 縦56.5㎝ × 横21㎝ |
重量 | 約250g(片足) | 約480 g(片足) | 約425(片足) | 約780 g(片足) |
価格 | チェックする | チェックする | チェックする | チェックする |
※ワカンについてはマジックマウンテンEVO TJWN013、スノーシューについてはキャプテンスタッグのCS スノーシュー TYPE2のカタログ値を参考にしました。
重量について
雪国かんじきの重量は両足で約500g!これは一般的なアルミ製ワカンの約半分程度の重量です。重いものですと両足で2㎏近い重量になるスノーシューの約1/4程度の重量になります。
同じ和かんじきである立山かんじきと比べても圧倒的に軽いです。
サイズについて
雪国かんじきのサイズは、縦方向の長さ34㎝、幅23㎝です。アルミ製ワカンやスノーシューに比べると縦に短く、横に広いのが特徴的です。
その他
標準的なアルミ製ワカンでは、歩行中の横滑りを防止する両サイドに大きな爪がついています。雪国かんじきには、この爪に相当するモノがありません。
かんじきとワカンについて
かんじき、ワカン、輪かんじき、和かんじき
「かんじきと」は、雪の中に足が埋もれるのを避けるために靴の下に装着する履物として古くから使われてきた道具のことをいいます。その多くは木の枝などを輪にして作ることから「輪かんじき」と呼ばれます。この「輪かんじき」を略して「ワカン」と呼びます。
ただ近年になって、登山者向けに木よりも堅牢なアルミで作った輪かんじきが登場。このアルミ製の輪かんじきを「ワカン」と呼び、従来型の「輪かんじき」を単に「かんじき」と呼んで区別する傾向が強いようです。
ちなみに、西洋かんじきに対して和製かんじきのことを「和かんじき」と表現することもあります。
かんじきとスノーシューの違い
かんじきもスノーシューも雪上を歩くための道具であることに変わりはありません。かんじきが日本古来のものであるのに対してスノーシューは主に北米で発達した道具です。
急峻な山が多い日本生まれのかんじきは急斜面を登る登攀力を重視した造りになっています。他方スノーシューは広いデッキをもつことでかんじきよりも高い浮力を実現、その反面登攀力においてははかんじきに劣ります。
急峻な山を登る登山で使うならかんじき、起伏の穏やかな雪原を移動するスノーハイクで使うならスノーシューの方が適しています。
▼かんじき/スノーシュー特集▼
関連 スノーハイクの装備紹介
雪国かんじきの使い方・アイゼンとの併用は可能か?
雪国かんじきの使用方法(装着方法)及びアイゼンとの併用の可否についてレポートします。
かんじきの装着方法
雪国かんじきの装着方法については以下の動画で説明しています。
登山靴はもちろん、ワークマンの長靴ブーツにもしっかりと取り付けることができます。
ちなみに、北国のワークマンではこの雪国かんじきを扱っているとのことです。
アイゼンとの併用
雪国かんじきを登山で使う場合に、気になるのがアイゼンとの併用の可否!
登山で使うアルミ製ワカンの中にはアイゼンを付けたまま装着できるタイプのものがあります。では、コンパルの雪国かんじきではアイゼンを付けたまま装着することは可能なのでしょうか?
6本爪の軽アイゼン(モンベルイのスノースパイク6)では問題なく装着することができました。
では、12本爪ではどうでしょうか?
サイズ25.5cmの登山靴に12本爪アイゼンを付け状態で雪国かんじきを装着できるか試したところと何とか装着することごできました。
雪国かんじきを雪山で使ってみた感想
日本三百名山に名を連ねる三重県の藤原岳に登った際に、雪国かんじきの実戦テストを実施してきました。
▼藤原岳スノーハイク▼
何より軽いのが良い
雪山登山では、かんじき/ワカンが必要か否かは、実際に山に入ってみないと分からないことが多いです。使用するか否かわからないワカンを携行するのが億劫に感じる場合もあるでしょう。
その点、軽量な雪国かんじきならリュックの外付けしてもそれほど負担になる重量ではないので躊躇なく持っていという選択ができます。
浮力について
ツボ足だと膝まで埋もれそうな深雪の上でも比較的楽に歩けました。かんじき本体の重量が軽量なうえ、フレームの内側に張り巡らされた網が浮力に寄与していると感じました。
登山での使用について
浮力ではスノーシューに劣るものの、登攀力や取り回しの良さではスノーシューよりも優れている。雪山登山で使えないこともないですが、もともと登山用に作られたモノではないのでアルミ製のワカンと比べると堅牢性の面でやや不安が残ります。
コンパルの雪国かんじきの評判・口コミは?
私だけのレビューでは客観性に乏しのですよね。
より詳細に雪国かんじきの実用性・使用感について知りたいという人のために他の購入者さんによる口コミをいくつか紹介します。
コスパ最高
到着した品を見るとあまりにも華奢なので心配した
実際に使用してみると全く問題ない
締め具もロープだけなのでちょっと面倒かなと思ったが自由度があって良い、故障もないだろう
何しろ軽い、デイパックに括りつけて雪山に行ったがじゃまにならない
都合10時間以上歩いたが輪の部分、ロープ部分ともダメージは全く無い
コストパフォーマンスは最高であろう
私の体重は67キロ
冬用の服を着込んで70キロ以上になりますが十分使えます。
軽いし比較的やわらかい雪の上でも大丈夫でした。
職人さんが作った6000円以上するものと比べても問題ありませんでした。
耐久性については2年使いましたが今のところ不満はありません。
軽量ですが、化繊の縄が解けやすいです。
スノーシューハイキングの軽量用として購入しました。期待通り、竹のかんじきは軽く、また、体重を分散するための能力があると思いました。
改善点は、化繊の縄の表面がツルツルしており、足とかんじきを縛る際に、縛ってもすぐに解けます。このため、何度も縛りなおしが必要であり、自分で縛るための工夫が予め必要になると思います。
部屋の飾りにしてもいいやと思いながら値段につられて購入しました。
実際に使ってみた時にはあまりの効果絶大に思わず笑ってしまいました。
スノーシューも面白いでしょうが、軽いし安いしで雪山トレッキングの
楽しみを倍加させてくれます。
商品自体は作りもしっかりしていて問題ありません。
初めて使用したのか 取り付けに時間が掛りすぎた。
操作がしやすいランクの品物を購入すれば良かった
期待外れ
一般的にかんじきには、木製の爪があり斜面の歩行時に横滑りしないようになっている。
このかんじきには爪が無く平地歩行専用としてしか機能しない。
子説明や画像からでは分からない為、まったくの期待はずれの商品だった。
人気・売れ筋のかんじき/ワカン
今回紹介したコンパルの雪国かんじきの他にも、まだまだる人気のかんじき・ワカン!
▼かんじき/ワカン特集▼
マジックマウンテン、エキスパートオブジャパン、オクトスをはじめとするアルミワカンから、ふるさと工房の和かんじき/立山かんじき、プラスチック製の格安品まで人気・売れ筋のかんじき・ワカンが勢揃い!
雪国かんじき レビュー動画
藤原岳での実用性テストの模様を動画に収めてきました。
百聞は一見に如かず!雪国かんじきの装着方法、アイゼンと併用の仕方、浮力等を動画で紹介。
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