エバニューのチタン アルコールストーブ五徳、EBY258とEBY253、新旧モデルを比較し両者の違いやそれぞれのメリットなどをレポート。
エバニューのアルコールストーブ五徳に対する評判・口コミ情報の他、エバニュー チタン五徳以外のアルコールストーブ用五徳のおすすめなどもあわせて紹介。
- エバニューの五徳、EBY258とEBY253、買うならどっち?
- エバニューのチタン五徳、新旧の違い・メリットを知りたい!
- エバニュー以外のアルコールストーブ用五徳のおすすめは?
エバニュー チタンアルコールストーブ五徳 EBY258 vs EBY253 新旧比較
エバニューのアルコールストーブ五徳のラインナップには現在2つのモデルが存在します。
一つはチタンゴトク TriveTi(EBY258)と呼ばれるモデル。もう一つはアルコールストーブ用チタン十字ゴトク(EBY253)と呼ばれるモデルです。
EBY258の方が後発モデルであることから便宜上、EBY258の方をエバニューの新型五徳、EBY253の方を旧型五徳と呼びます。
現行のアルコールストーブ用五徳のラインナップに2つのモデルが併存することから、EBY258 と EBY253のどっちを買うべきかでお悩みの人もいらっしゃるでしょうから両者を比較してそれぞれの使用感やメリットについてレビューします。
EBY258 vs EBY253 スペック比較
エバニューのアルコールストーブ用五徳 EBY258とEBY253の両者を比べると新型のEBY258の方がコンパクト(面積が小さい)で軽量化されていることが分かります。
エバニューの新旧五徳 最大の相違は高さ!
平置きの状態では分かりにくいですが、EBY258とEBY253それぞれを組立て実際に使用してみると両者の最大の違いが明らかになります。五徳の上にスノーピークのチタンシングルマグ450を載せてみました。
EBY258の脚が方がEBY253の脚に比べて高くなっているのが一目瞭然です。
実は、旧型のEBY253はアルコールストーブの火口とクッカーの距離が近すぎて燃焼効率が悪いと指摘されていました。
新型のEBY258はEBY253で指摘されていた上記の問題点を改善すべく五徳の脚を長くしたものと思われます。五徳の脚が長くなった(2.8㎝から4㎝に変更)ことでアルコールストーブとクッカーとの距離が適切になり燃焼効率が良くなりました。
安定性
旧型の十字五徳 EBY253はアルコールストーブの外側と内側の2点で支えていた(下画像参照)のに対して、新型のチタンゴトクEBY258は外側の一点のみで支える方式になっています。
新型EBY258は外側のみで脚を支えている。
当然ですが、外側と内側の2方向から支え旧型の方が安定性は高いです。加えて新型のチタンゴトクEBY258の方は脚が高くなったことで旧型に比べて重心が高くなっていることから安定性に不安を感じることもあります。
汎用性
新型のチタンゴトク TriveTi(EBY258)と旧型のアルコールストーブ用チタン十字ゴトク(EBY253)ともにエバニュー以外のアルコールストーブでも使用可能です。
トランギアやエスビットをはじめとする標準的なアルコールストーブなら問題なくフィットします。
また、エバニューのアルコールストーブスタンドDXと組み合わせて使用することもできます。アルコールストーブスタンドDXの内径よりも小さなクッカを使用する際にエバニューの五徳をDXの上に載せます。
画像↑の左側EBY258はスタンドDXの内側に、右側EBY253はスタンドDXの上に載せます。
以下ではチタンゴトク TriveTi(EBY258)と十字五徳(EBY253)のそれぞれの長所・短所を紹介します。
エバニューの新型チタンゴトク TriveTi(EBY258)の長所・短所
エバニューの新型チタンゴトク TriveTi(EBY258)長所・短所についてまとめました。
EBY258の長所・メリット
エバニューのチタンゴトク TriveTi(EBY258)はアルコールストーブとクッカー底面との距離が適度に保たれているのでアルコールストーブの火力を無駄なく伝えることができます。
また、五徳の脚が長くなったと同時に形状がスリム化したことで固形燃料やジェル燃料の五徳としても利用できるようになりました。自作の小型アルコールストーブの五徳としても使えます。
EBY258の短所・デメリット
五徳の脚が長くなり重心が高くなったこと、及び形状のスリム化によりアルコールストーブ本体との接点が少なくなったことで旧型に比べて安定感が劣るようになった。
エバニュー 旧型十字ゴトク(EBY253)の長所・短所
エバニューの旧型アルコールストーブ用チタン十字ゴトク(EBY253)の長所・短所についは以下の通りです。
EBY258の長所・メリット
五徳の脚が短く重心が低くこと、及びアルコールストーブ本体との接点が多いため安定性が高い。加えて新型に比べて横方向の長さが長い(新型8.1㎝に対して旧型9.6㎝)ために大きめのクッカーでも安心して使えます。
また、350㎖の空き缶を利用して作る自作のアルコールストーブの五徳として使うことができる。
さらに、五徳本来の利用法ではないですが以下のような特殊な利用法もあります。
自作のアルコールストーブ用ヒーターを載せるため脚として利用(下画像)。
バーゴのチタニウムヘキサゴンウッドストーブの火口に組み込むことで火口の内径よりも小さいクッカーを載せることができるようになります。
EBY258の短所・デメリット
既に指摘した通り五徳の脚が短いためにアルコールストーブの火口からクッカーまでの距離が短いために燃焼作用による熱伝導に無駄が生じます。
結論:エバニューのチタンゴトク新旧比較、買うなら…
新型のEBY258と旧型のEBY253のどっちを買うべきか?
敢えて申し上げるなら、火力の強いエバニューのチタンアルコールストーブで小さなクッカーの使用を前提とするなら新型のEBY258がおすすめです。
製造・販売元のエバニューによれば、EBY258については以下のように述べています。
装備は少しでも軽く、コンパクトに!というミニマリストにおすすめ。
大人気の「チタンカップ400FD RED」にチタンアルコールストーブ・ゴトクを一緒にしまえるように開発されたこの商品。
従来品より長さを削り、熱効率を上げるために高さを上げ、そしてわずかながら軽量化にも成功しました。また、固形燃料・ジェル燃料を下に置いて使うこともできるので、ゴトクをマルチに使いたい方にもおすすめです。
新型のEBY258は、チタンカップ400FDのような小さなクッカーの使用を前提に開発されたと考えることができます。小さなクッカーなら安定性は左程問題になりません。
一方、旧型の十字五徳EBY253については、
大きめのクッカーでも安心の安定感を求めるシチュエーションにおすすめ。
エバニュー公式
長さが9.6cmで低重心なので、使い勝手が良好です。
クッカーは径15cmくらいまででお使いください。
と述べています。
アルコールストーブの火口からクッカーまでの距離が近すぎるとされる旧型EBY253でも、底面の広い大きなクッカーを使用する際には炎がクッカーの底面で程よく分散されるので距離感は左程問題にはなりません。
EBY258、EBY253では求められている機能性が異なります。それぞれの用途や状況の応じて両者を使い分けるのが一番ではないでしょうか。
YoutubeチャンネルでもEBY258とEBY253の比較レビューを紹介しています。ブログには書いてないことも喋っているので是非御覧ください。
エバニューの五徳の評判は?口コミ・レビュー情報紹介
ワタクシだけのレポートでは客観性に欠けるので他の購入さんの口コミ・レビュー情報の中から気になったものをもいくつか紹介させて頂きます。
EVERNEW チタンゴトク TriveTi EBY258の購入者の声
旧型をずっと使っていたんですけど、こちらのゴトクは燃焼効率がいいですね。もっと早く買えば良かったと思いました。
高さの関係で風の影響を指摘する方もいますけど、アルコールは炎が軽いので新旧に関係なく、微風でも揺れてなびきます。
このゴトク自体は、非常に軽くコンパクトですけど、外で使う場合は風よけは必須なので、風よけを含めたコンパクト性を考慮する必要があると思います
内側に差し込むタイプの前モデルに比べ、クッカーと火の距離がほど良く開いて秀逸。
しかし、その事が災いしてか、比較的背の高いクッカーを乗せると若干不安定になります。
シェラカップ程度なら問題無いのですが、五徳ごと何度かひっくり返しそうになりました。
この症状は、エバチタンでもトランギアでもエスビットでも同様です。
マイナス点
五徳が熱くなるのでアルコールが燃え尽きるまで五徳を外せません。金属製の串や箸のようなもので取り除き消火ということも出来ると思いますが、木のテーブルなど、燃えるものの上に置くと置いた場所が燃えます。使うまではよいのですが使ったあとの取り回しが少し不便と感じました。当然ですがアルコールバーナーの火力調整蓋は使えません。
アルコールストーブの火口からクッカーまでの距離が近すぎるという問題点が改善された新型のチタンゴトク EBY258はユーザーの間でも概ね好感されています。
ただ、一方で旧型の十字五徳に比べて重心が高く安定性の面に不満を持つユーザーもいます。旧型の方を良しとするユーザーが一定数いるのも事実です。
EVERNEW チタンゴトク TriveTi EBY258の購入者の声
新型よりもこっち
通常の使い方だと五徳が低すぎて弱火になってしまうが故に、新型が発売されたんでしょうけど、ひっくり返して使えば良いじゃん?という感じです。
むしろ通常使用で弱火、ひっくり返して強火で便利。新型よりもコンパクトだし。
この五徳をつけると火を消すのに一苦労
買う前から分かっていたが、お湯が沸いたので火を消そうとすると、灼熱した五徳を外さなければならない。また、火力調整蓋も使えなくなる。分かっていたけどチョッと不便。
エバニューだけじゃい!人気のアルコールストーブ用五徳
アルコールストーブ用の五徳はエバニューのチタン五徳だけではありません。エバニューの五徳利用時には火力調整蓋・消化蓋を使えないという難点があります。ご自身のスタイルにあった五徳を探してみてはいかがでしょうか。
▼バーゴよりも軽量!Bushboxウルトラライト▼
エバニューの五徳とあわせて使いたいおすすめのアイテム
軽量・コンパクトなエバニューのチタン五徳に好相性なおすすめアイテムをいくつか紹介します。
スノーピークのチタンシングルマグ450
エバニューのチタン五徳の上に載せるケトルとしてはスノーピークのチタンシングルマグ450が最適!特にカップラーメンのお湯を沸かすには最適なサイズです。
チタン五徳やアルスト等もマグカップの中にスタッキングできるのでミニマムセットとして重宝しています。
エバニューのチタンアルコールストーブ
軽量でパワフルなエバニューのチタンアルコールストーブ!同じエバニュー製品で同じくチタン素材を使用していることからチタン五徳にピッタリのアルコールストーブです。
ウルトラライトなロール式チタン風防
風があればアルコールストーブとエバニューのチタン五徳だけでお湯を沸かすのは困難!風を遮断するための風防・ウィンドスクリーンが必要になります。
軽量・コンパクトなエバニューのチタン五徳に合わせなら同じくチタン素材のロール式のチタン風防がおすすめです。
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