ステラリッジとエアライズを徹底比較
山岳用テントの定番であるモンベルのステラリッジとアライテントのエアライズ買うならどっち?
共にダブルウォールの自立式テントでデザイン・価格帯など似た点も多いことからどっちを購入するかでお悩みの人も多いことでしょう。
当記事では、ステラリッジとエアライスについて重量、価格、居住性、耐水圧、耐久性などの点で比較します。
ステラリッジとエアライズの比較で見えてくる両者の欠点や購入者の声なども紹介致します。
モンベル ステラリッジについて
登山を中心としたアウトドア用品の総合ブランド モンベルが発売するダブルウォールの山岳用テント ステラリッジの特徴や基本仕様、購入者の声を紹介。
モンベル ステラリッジの特徴
長年にわたり、多くの登山家やアウトドア愛好家から支持されてきた「ステラリッジテント」。本体とレインフライの生地に新開発の素材を使用し、過酷な環境下で真価を発揮する世界トップクラスの軽量性と剛性を実現しました。独自の吊り下げ式構造が、強風時にも素早い設営を可能にしています。別売のフライシートやスノーフライ、グラウンドシートなど、豊富なオプションとの併用で、オールシーズンあらゆる状況に対応します。
モンベル公式
2019年春にモデルチェンジしたことで益々機能性が向上!
ラインナップは1人用のステラリッジ1から2人用のステラリッジ2型、3人用のステラリッジ3、4人用のステラリッジ4、最大6人まで収容可能なステラリッジ6型まであります。
ステラリッジ各モデルの仕様詳細
モンベルのステラリッジの各モデル(1・2・3)の重量・サイズ・素材等の基本仕様の詳細は以下のとおりです。【2019春モデルチェンジ後のスペック詳細】
※重量はスタッフバッグ&フライシート込み
※使用サイズは奥行き×高さ×幅
ステラリッジ2 購入者の声
夏から秋にかけて、白馬岳、五竜岳等で使用しましたが、軽くて重宝しています。山小屋が混雑する時期に最適。
アライテント エアライズについて
日本を代表する山岳テントメーカー アライテントのアイコン的テントであるエアライズの特徴、基本仕様、購入者の声を紹介。
アライエアライズの特徴
国内の熟練職人によるハンドメイドで作られる高品質テントとして有名です。
「エアライズ」は3シーズンをベースにして、豊富なオプションを利用することで、4シーズンあらゆる状況の下で快適に過ごすことができるように設計されたコンパクトでシステマチックなテントです。厳選された素材を使用することによって、こんなに軽量でコンパクトでありながら、強度や機能を維持していることがアクティブに活動する人にとって最大の快適さだといえるでしょう。
株式会社アライテント
ラインナップは1人用のエアライズ1、2人用のエアライズ2、3人用のエアライズ3まであります。
エアライズの各モデルの仕様詳細
アライテントのエアライズ各モデル(1・2・3)の重量・サイズ・素材等の基本仕様の詳細は以下のとおりです。
※ペグ・張り綱の重量220g を含んでいません。
※使用サイズは奥行き×高さ×幅
エアライズ2 購入者の声
定番商品だけのことはあり、設営や撤収の容易さ、重量、居住性など文句なしです。
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ステラリッジ vs エアライズ 徹底比較
ステラリッジとエアライズを、重量、耐水圧、素材、価格、居住性、耐久性などの面で比較します。
重量
ステラリッジとエアライズの各モデルの重量を比較。フライシート、収納袋を含んだ総重量の比較になります。
ステラリッジ | エアライズ | |
1型(1人用) | 1.34g | 1.36kg |
2型(2人用) | 1.43kg | 1.55kg |
3型(3人用) | 1.75kg | 2.07kg |
※エアライズの重量はペグ・張縄(約220g)を含まず。
耐水圧
ステラリッジとエアライズの耐水圧は以下の通りです。
ステラリッジ | エアライズ | |
耐水圧 | 1,500mm | 2,000mm |
価格
ステラリッジとエアライズの定価(税抜き)を比較します。本体+フライシートの合算価格(税別)になります。
ステラリッジ | エアライズ | |
1型(1人用) | 39,000 | 39,000円 |
2型(2人用) | 41,200 | 44,000円 |
3型(3人用) | 49,500 | 54,500円 |
(※ステラリッジはテント本体とフライシートの合計金額)
居住性・設営サイズ
ステラリッジとエアライズの設営サイズの比較は以下の通りです。
ステラリッジ | エアライズ | |
1型(1人用) | 90×210×105cm | 100×205×100cm |
2型(2人用) | 130×210×105cm | 130×210×105cm |
3型(3人用) | 180×210×110cm | 185×220×115cm |
耐久性・耐用年数
テント本体・フライシートの破れや穴あきに対して補修が可能なので、気になるのはテントの寿命ともいえるウレタンコーティングの加水分解ではないでしょうか。
ステラリッジのフライシートはエアライズに比べて生地がペラペラで加水分解を起こす時期が早いという意見もあるようです。
その一方でステラリッジを10年近く使っていて全く問題ないという人もいます。
加水分解が起こる時期については、テントの使用状況の他にも保管状態、メンテナンス状況にも左右されるので一概に判断することは困難です。
ステラリッジの欠点、エアライズの欠点は…?
ステラリッジとエアライズの各スペックを比較したうえで、それぞれの欠点について述べます。
ステラリッジの欠点はフロアの強度
ステラリッジのフロアシートはエアライズのフロアに比べて薄いです。
エアライズがフロアに40デニールナイロンを使用しているのに対してステラリッジのフロアは30デニールナイロンです。
そのため、小石の多いテント場や濡れた地面での設営時には多少の不安を覚えます。実際モンベルでは別売りのグランドシートの使用を推奨しています。別売りグランドシートを用意するとなると重量面や価格面においてエアライズより劣って見えます。(ステラリッジ2で+215g、+4500円)
エアライズの欠点はスリーブ方式?
ステラリッジが2019年春のモデルチェンジにより従来のスリーブ方式から吊り下げ方式に変更されたのに対して、エアライズは現在でもスリーブ方式を採用しています。
スリーブ方式は吊り下げ方式に比べて設営・撤収に手間が掛掛かることは否定できない事実です。実際ニーモやダンロップ等の山岳テントメーカーの主力モデルでは以前より吊り下げ方式を採用しています。
もちろん、スリーブ方式ならではの長所もあるのですが…。ライバル商品であるステラリッジがスリーブ方式から吊り下げ方式に変更したことでエアライズのスリーブ方式が悪い意味で目立って見えてしまいます。
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【みんなの声】モンベルのステラリッジ vs アライのエアライズ
エアライズ派の意見
テント場でよく見かけるのはモンベルのステラリッジですが、個人的にはエアライズを買って良かったと思いました。グランドシートがテントと一体なので、設営時に別々に広げてから組み合わせるという煩わしさが解消されます。
エアライズが好き。
冬もフライを変えて使っています。
あっしの感覚では、「arai」は渋くてありですが「mont-bell」は山のユニクロ、妥協している感じでなし。
ステラリッジはグランドシート無しでは使えないシロモノなので結局150グラム軽くても意味ないですよ。
ステラリッジ派の意見
私はステラリッジ2型を使っています。
ステラリッジを選んだ理由は、モンベルなので、アフターケアがしっかりしてる。店舗に持ち込んだらスグに対応してくれます。
他の小物などは新品と交換してくれたりしました。
そして、前室のファスナーです。
ファスナーが上からも開くのでテントから顔だけ出して星空を眺める事ができますよ。
カラーバリエーションでステラリッジです。
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山岳用テントの定番であるステラリッジ、エアライズは人気が高いだけにテント場で他人とカブル割合が高く、自分のテントの識別が困難になりがちなのが欠点。
山岳用テントはステラリッジ、エアライズだけではありません。ご自身の用途にあった最適なテントを見つけて下さい。
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まとめ
山岳用テントの定番ともいえるモンベルのステラリッジとアライテントのエアライズを比較しました。
両者ともに自立式のダブルウォールテントであるだけでなくデザイン、サイズ、価格などの面で似通っています。山岳用テントは一般のテントに比べて高価です。また時にはテントに命を預ける場面に出くわす可能性も否定できません。
それだけに、信頼のおける製品を選びたいものです。
ステラリッジもエアライズともに高い評価を得ているテントなので、どちらを選んでも間違いは無いというのが率直な感想です。両者の仕様の違いをよく把握してご自身が納得できるモノを選んで頂ければ幸いです。
(テキスト・編集人) flyder
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