バイク用ホイールバランサーの作り方や必要な材料、使い方を紹介。
バイクのタイヤ交換時にホイールバランスの調整が必要になる理由やバランス調整の方法、バイクのタイヤ交換を自分でやるために必要な道具・あると便利なおすすめアイテムなどもあわせて紹介。
- バイク用のホイールバランサーを自作したい!
- 自分でホイールバランスの調整をしたい!
- 手動式ホイールバランサーの使い方を知りたい!
- タイヤ交換手組に必要な道具・おすすめ用品は?
ホイールバランサーの必要性~バランス調整が必要な理由は?
タイヤを履いた状態のホイールの重心の位置にズレが生じているとハンドルのブレ、車体の振動の原因になることからタイヤ交換の際にはホイールのバランスを調整する必要があります。
バイクのサービスマニュアルにもホイールバランスの調整について以下のように明記してあります。
ホイールのバランスは車両の安定性、ハンドル安全性、ハンドル操作、全体的な安全性に直接影響を与える。タイヤをホイールから取り外した場合は必ずホイールバランスを点検すること。
(本田技研工業株式会社 HONDAサービスマニュアルより)
ホイールバランスのズレは高速になればなるほど操作性や安定性に与える影響が大きくなるので高速走行を多用する人は特に注意が必要です。
バランス調整をバイク屋に頼むと費用はいくらかかるのでしょうか?
2りんかんに問い合わせところ、ホイールバランス調整の料金は、フロントタイヤで2,750円、リアタイヤだと3,250円とのことでした。
バイク用ホイールバランサーのおすすめは?
ホイールバランスの調整には「ホイールバランサー」と呼ばれる専用の機械が必要になります。
ホイールバランサーには一般的に自動式と手動式の2つのタイプが存在します。
レースのために頻繁にタイヤ交換の必要がある人ならいざ知らず、個人で利用するなら手動式のホイールバランサーで十分ですね。
手動式ホイールバランサー(点検用スタンド)なら比較的安価な値段で購入できます。
手動式の中にはホイールバランス調整の他にもリムの振れ幅を点検する機能を備えた製品もあります。スポークホイールのスポークの張り替え作業をする人にはこのタイプの製品がおすすめです。
▼ホイールバランサー特集▼
バイク用ホールバランサーの作り方、必要な素材・材料、費用
DIYでタイヤ交換&ホイールバランス調整をするために必要なホイールバランサーの作り方や必要となる材料・素材、費用などを紹介します。
市販のホイールバランサーの購入も検討したのですが…。多くても年に数回程度の使用、場合によっては今後数年間使わない可能性もあることからYouTubeの動画などを参考に自作することにしました。
バイク用の手動式ホイールバランサーを作る際に必要な主なパーツは以下の3つです。
アスクルシャフトの代わりにホイールに通すためのシャフトとそのシャフトをスムーズに回転させるための仕組み、それとシャフトを固定するためのスタンドが必要になります。
シャフト(軸)
バイクのアスクルシャフトを利用してできないことはないですが、専用シャフトを利用した方が便利です。
デイトナやDRC、ストレートといったメーカーからシャフトと円錐形のロックがセットになった商品が販売されています。
シャフトをスムーズに回転させるための仕組み
ホイールバランスの偏りを点検するためにはホイールに通したシャフトが抵抗なくスムーズに回転する必要があります。
この部分をどうするかがホイールバランサー製作のカギとなる部分です。
シャフトをスムーズに回転させるための仕組みとしては、シャフトを受ける部分にベアリング2個(合計4個)を配置してその上にシャフトを載せることでスムーズに回転させる方法が一般的なようです。
twitterやインスタで紹介されている自作バイク用ホイールバランサーの多くもこの手法をとっています。
ただ、片側にベアリング2個を配置する方法では、合計4個のベアリングとそのベアリングを固定するため台座の加工等も必要となり結構な手間と費用が掛かります。
この部分を自作する手間と費用を考えたら市販のパーツ↓(アストロのハンディホイールバランサー)を購入した方が安上がりです。
今回はできるだけ安く仕上げたいということで、ベアリングの代わりにキャスターのローラーを使用することに…。
キャスターを固定する台座は家にあった端材を利用しました。
キャスターならベアリングを固定するような台座は不用。木ネジ2本で端材の板に固定することができます。
実際の回転具合は以下のtweetを参考にしてみて下さい。非常にスムーズに回転しているのが分かると思います。
シャフトを支えるスタンド
シャフト及びホイールを支えるスタンド部分(脚)は建材や鋼材、ブロックなどを使用するのが一般的なようです。ただ、シャフトとホイールを支えるだけの強度と高さがあれば問題ないので今回は室内で使用している収納ボックスを利用することにしました。
ちなみに、キャスター付の台座は簡単に移動させることができるので、屋外で使用する際にはブロックをスタンドとして利用することも可能です。
自作ホイールバランサーの製作に掛かった費用、総額は?
今回紹介した自作のホイールバランサーを作るのにかかった費用の総額は以下の通りです。
合計は2940円也。3000円以下で出来ます。
バイク用手動式ホイールバランサーの使い方~バランス調整の方法
それでは、自作の手動式ホイールバランサーを使用したバランス調整の方法をみていきましょう。
タイヤ・ホイールバランスの調整方法は以下の手順になります。
上の画像で黄色のテープが貼ってあるところが一番軽い点(軽点)でした。全く同じ位置ではないですけど3回とも同じ位置に集中しているのでこの辺りにバランスウエイトを取り付けて調整しときました。
バイク用ホイールに取り付けるバランスウエイトのタイプとしては裏面がシールになっているタイプと砲弾型をしたタイプのウエイトが主流です。
▼バイク用ホイール バランスウエイト▼
砲弾型のウエイトはスポーク車用でスポークに取り付ける仕組みになっています。オフロード車をはじめスポークホイールを装着しているバイクにはスポーク用のウエイトがおすすめです。
タイヤ交換DIYに必要な道具・あると便利なアイテム紹介
それでは、最後にバイクのタイヤ交換をタイヤチェンジャーを使わずに手組みする際に必要な道具やおすすめアイテムを紹介します。
タイヤ交換の際にはフロントタイヤ、リアタイヤを浮かす必要があります。バイク用のジャッキやメンテナンススタンドが必要になります。
▼バイク用ジャッキ/スタンド▼
バイクタイヤの交換を手組でやる際の難関の一つがタイヤのビードをリムから剥がすこと。ビード落とし呼ばれる作業です。ビードブレーカーがあれば初心者でもビード落としをスムーズに行うことができます。
▼ビードブレーカー▼
ビードを落とした後にタイヤをホイールから外したり、タイヤをホイールにはめ込むために必要なのがタイヤレバーです。
▼バイク用タイヤレバー▼
ホイールのリムを削ったり傷を付けたりしないためにも専用のタイヤレバーを使用するのがおすすめです。
タイヤをホイールにはめ込む際にタイヤのビード部分にビードクリームと呼ばれる潤滑クリームを塗ることで格段にタイヤがはめやすくなります。
▼ビードクリーム特集▼
タイヤをホイールにはめたら空気を入れてタイヤのビードをリムの外側に押し当てる必要があります(ビード上げ)。
タイヤのビードを上げるにはタイヤの空気圧をイッキに規定値以上に上げる必要があります。手押し式の空気入れではビードが上がりきらない場合があります。
ビードをしっかりと上げるにはエアコンプレッサーを使用するのがおすすめです。
▼エアコンプレッサー特集▼
最近は家庭用の小型コンプレッサーや携帯できるハンディーサイズのエアコンプレッサー等安価で便利ばアイテムがたくさんあります。
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