
モンベルの登山靴ツオロミーブーツについてレビューします。モンベルの登山靴は痛いって聞くけど実際はどうなの?サイズ感や実際に登山で使ってみた使用感についてレポート!。新型と旧型の違いや他の購入者さんによる評判・口コミ情報もあわせて紹介します。

- ツオロミーブーツは痛いって聞くけどどうなの?
- ツオロミーブーツのサイズ感・使用感について知りたい!
- ツオロミーブーツの評判・口コミ情報も知りたい!
- ツオロミーブーツ廃盤後の後継モデルは?


【悲報」ツオロミーブーツ 廃盤
ツオロミーブーツは2022年に廃盤となりました。(詳細情報)
モンベル ツオロミーブーツの特徴とスペック

モンベルのツオロミーブーツは、トレッキングや低山登山を楽しむ入門者から夏山の縦走を楽しむベテラン登山者まで広く支持されているハイカットタイプの全天候型の登山靴です。
以下にツオロミーブーツの概要とスペックの詳細を紹介(モンベル公式からの引用)。
夏場の長期縦走やトレッキングなどに最適なハイカットの全天候型ブーツです。柔らかな履き心地と高い安定感を両立するデザインが、スムーズな足運びを可能にします。アッパーにはしなやかで耐摩耗性に優れ、ゴアテックスファブリクスの透湿性を最大限に生かすメッシュを使用。高い剛性を持つ2.2mm厚の高品質ヌバックレザーとスエードレザーで補強しています。
- 重量: 595g(25.5cm・片足)
- カラー:グレー、ネイビー、カーキ
- アッパー素材:ゴアテックス素材、スエード
- ソール:トレールグリッパー
ツオロミーブーツの特徴

登山靴はその使用目的に応じ①ハイキング、②トレッキング、③アルパインの3つに分けられます。(参考:登山靴のタイプ・種類)
ツオロミーブーツは、②トレッキング、すなわち低山ハイクから積雪のない夏山登山・テント泊縦走・トレッキングなどに最適な登山靴にあたります。
トレッキングシューズの対応範囲は一般的には、森林限界を超えない夏山までとされますが、ツオロミーブーツなら富士山や北アルプス、南アルプスの3000m級の山にも対応できます。
ツオロミーブーツ 新型と旧モデルの違いは?

ツオロミーブーツは2018年にマイナーチェンジがありました。新型の主な変更点は以下の通りです。
- アッパーがより旧型に比べてより柔軟になった
- 靴全体の重量が軽量化された
- 履き口周りのスポンジを薄くして足入れが良くなった
上記の点及びカラーの変更の他には新型と旧型で大きな相違はありません。
▼ツオロミーブーツの在庫情報▼

ツオロミーブーツ廃盤 後継モデルは?
低山登山から夏山の縦走登山向けトレッキングシューズとして広く支持されていたモンベルのツオロミーブーツは2022年2月をもって廃盤となりました。ツオロミーブーツという名前はモンベルのラインナップから消滅することになりますが、ツオロミーブーツのコンセプトは実質的な後継モデルにあたるアルパインクルーザー800に引き継がれています。
▼アルパインクルーザーの在庫情報▼
ツオロミーブーツは痛い?サイズ感・使用感は?【管理人レビュー】

ツオロミーブーツのサイズ感や実際に登山で使用しての使用感についてレビューします。ワタクシ不肖 flyder、これまでに2足のツオロミーブーツを履きつぶし、現在は3足目を使用しています。
モンベル ツオロミーブーツのサイズ感について

普段履きの靴のサイズは25㎝ですが、登山用の厚手の靴下を履くことを考慮して25.5㎝を使用しています。ちなみにワイズは通常サイズのレギュラーモデルです。
サイズ的にはほぼピッタリですが若干ゆとりがあるように感じます。同じ25.5㎝でもスカルパのミラージュ(EU40)とくらべるとツオロミーブーツの方がアウトソールの幅が広いのが分かります。

モンベルの靴は日本人の足型をベースに木型を作っているということで欧米のメーカーに比べて幅広に作られているようです。

モンベルの登山靴は日本人の足型に合わせたオリジナルラスト(木型)を採用。欧米人に比べて甲高幅広と言われる日本人の足型にマッチしたサイズ感を実現。レギュラーサイズに加えて幅広のワイドモデル、幅狭のナローモデルまで揃っているのモンベルならではです。
ツオロミーブーツの使用感について

これまでに、ツオロミーブーツを履いて低山から富士山まで実に様々な山に登ってきました。
ハイカット仕様で足首がしっかりホールドされているのでローカットのトレッキングシューズに比べて格段に安定感があります。ガレバや荒れた登山道でも安心して歩くことができます。
スカルパのトリレオやモンベルのアルパインクルーザー等のアルパイン用登山靴に比べてソールが柔らかいので長時間履いていても疲れないという印象を受けました。岩場や岩稜帯ではソールの堅さがやや物足りなく感じることもありますが、不安を覚えるようなことはありません。

積雪期の雪山登山で使用するのはさすがに厳しいですが…。アッパーにはゴアテックス素材を使用して防水性が高いため足首程度の積雪なら問題なく使用できます。


11月南アルプス塩見岳登山でもツオロミーブーツを使用。5㎝~10㎝程度の積雪でも問題なく使用できました。
▼ツオロミーブーツの在庫情報▼


ツオロミーブーツが痛い場合の対策・調整 ∼ 痛いのには理由がある
よくツオロミーブーツは痛いという声を耳にします。ツオロミーブーツで足が痛くなる原因と対策について紹介します。
足が痛くなる原因・理由
スニーカーなどの普通の靴に比べてソールが硬いことに加えて不整地の登山道を歩くわけですから山歩きに慣れていないと足が痛くなるのはある意味当然のことです。
特に真新しい靴で足に馴染んでいない場合には普通の靴でも靴擦れを起こして足が痛くなるのと同様、ツオロミーブーツでも例外ではありません。先ずは馴らしが必要です。
馴らしを終えた段階でも足に痛みを感じる場合の原因としては靴が足に合っていないことが考えられます。先ずはサイズが正しいサイズかを確認する必要があります。
サイズが合っていてもワイズや足型(ラスト)が自分の足に合っていないと痛みの原因になります。
足が痛い場合の対策・調整方法
靴のサイズは合っているけど、それでも足が痛くなるという人は以下の方法を試してみて下さい。
登山靴のインソールをスーパーフィートなどの高機能インソールに交換してみる。


足と靴との間に隙間があると靴の中で足が動くことで痛みの原因になります。その場合には既製品のパッドや緩衝材を利用(場合によっては加工)して調整することをおすすめします。

靴が小さすぎて痛みを感じる場合にはパッドや緩衝材で調整のしようはありません。その場合に唯一できる対策ば靴を伸ばすことだけです。
革を伸ばすためのスプレーやストレッチャー等の器具を使うことで多少なりとも靴を伸ばすことができます。

ツオロミーブーツの評判・口コミ
ツオロミーブーツの履き心地や満足度についてもっと知りたい!という人のために購入者さんによる評判・口コミの中から参考になるものをいくつか紹介します。

使いやすく履きやすいハイカット登山靴、幅広く対応してくれます。
店員さんから、「ハイカットのわりに歩きやすいので低山登山から屋久島、富士山登山まで使えますよ」と言われたのが決め手となり、こちらにしました。
トレイルグリッパーは店内でも体験したのですが、やはり滑りにくいですね。
1万円の登山靴と比べて、滑る回数が減少したように感じます。
石が多かったり荒れている道でも歩きやすいですが、勿論ふつうの靴より硬い履き心地なので舗装路は若干歩きにくいです。
ゴアテックス製品なので、浅い沢を渡る程度なら全く問題ないです。

ツオロミーブーツとタイオガブーツを履き比べてこちらにしました。
フィット感はタイオガブーツの方が良かったのですが、右の小指がほんの少し当たりが強いような気がしました。実際に使ってみて問題ない程度かもしれないが、もし痛くなるれば最悪でしょうから、指先に余裕があるフィット感80%のこのツオロミーブーツにしました。
悪路には強いが、整備された登山道にはやや硬過ぎて歩きにくいようです。

歩く距離にもよりますが休憩無しで往復6から8時間程度の山行で20から25回ほどでソールは半分以下の山になってしまいます。ソール値段は8000円ほど。安いけど何回もソール交換は靴に負担がかかるので出来ません、ソールをバリバリって外すんですから靴が痛みます。

ツオロミーブーツだけじゃない!人気・売れ筋の登山靴
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ツオロミーブーツに関してよくある質問
最後にツオロミーブーツに関してよく質問される点についてお答えします。
ツオロミーブーツとタイオガブーツ、テヤナブーツとの違いは?

モンベルのカタログによれば、ツオロミーブーツは「夏場の長期縦走やトレッキングなどに最適なハイカットの全天候型ブーツ」とされ、一方タイオガブーツは「軽装備の登山や小屋泊登山などに適したミドルカットの全天候型ブーツです」と記載されています。
ツオロミーとタイオガの最大の違いはツオロミーブーツがハイカットであるのに対してタイオガの方はミドルカットであることです。ツオロミーの方が筒の長さが長いということです。
ハイカットとミドルカットでは保温・防寒性、サポート性で多少の違いはありますが…。どちらかというと好みの問題として処理できるような差異ではないでしょうか。
両者は兄弟みたいなもので上記の点以外を除いて機能的は違いはありません。
テヤナブーツはツオロミーブーツをベースに靴紐部分をリール式アジャスターに変更したモデルです。
ですから、リール式クイックアジャスター以外の部分はすべて同じになります。
ツオロミーブーツにアイゼンは装着できるの?
ツオロミーブーツに雪山登山で使用する10本爪或いは12本爪の本格的なアイゼンを装着することはできません。
物理的に不可能というワケではありません。ただ、アイゼンが外れる可能性があるので推奨はされていません。
ツオロミーブーツはアルパインブーツに比べてソールが柔かく力を加えると湾曲します。アイゼンを装着した状態でソールが湾曲することでアイゼンが外れてしまうのです。そのためにツオロミーブーツにはアイゼンは装着できないとされています。
一般的なアイゼンではなく、軽アイゼン或いはスノースパイク、スノーチェーンと呼ばれる類の製品は装着可能です。
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