あると便利!ザックに取付け可能な登山用ポーチのおすすめを紹介!スマホポーチやウエストポーチ、サコッシュなど登山で使うポーチやバッグの必要性・種類・選び方の注意点など登山用の各種ポーチやバッグについて徹底解説します。
- 登山で使うポーチにはどんな種類があるの?
- 登山用ポーチ&バッグのおすすめを知りたい!
- ザックにつける便利なポーチが欲しい!
チェック ザックにつける登山ポーチのおすすめ
登山用ポーチとサブバッグの必要性
登山で必要な持ち物・装備は背中に背負うザック(バックパック)に収納するのが基本です。しかし、頻繁に利用するスマホやカメラあるいはドリンク・行動食の類までザックに入れてしまうといちいちザックから取り出すのが面倒です。ザックを降ろして中の荷物を出し入れすることは思った以上に時間と体力を消耗します。
そこで、頻繁に利用するスマホや行動食の類を素早く取り出せるようにザックとは別のポーチやバッグに容れておく必要があります。また、ザックの中から目的のアイテムを素早くとりだすためにはスタッフバッグ等のバッグインバッグを利用してザック内部の荷物を整理し区分けしておく必要があります。
登山用ポーチ/バッグの種類
登山で使うポーチ/バッグには実にたくさんの種類があります。ご自身の用途・目的にマッチした登山ポーチを選ぶためにはどんなポーチやバッグがあるのかについて理解しておく必要があります。
登山用のポーチ/バッグは、①取付位置(使用位置)と ②使用目的(何を入れるか)の2つの軸によって分類することができます。
取付位置/使用位置による分類
ポーチやバッグを取り付ける位置ないしは使用する位置によって以下のように分類できます。
以下でそれぞれについて説明します。
ウエストポーチ/ウエストバッグ
ウェストポーチ(ウエストバッグ)とは腰の位置に取り付ける小型のポーチ或いはバッグです。体の重心に近い腰の位置に取り付けることから身体への負担が少なく、山行の邪魔にならず、手が届きやすいというメリットがあります。スマホや財布、行動食など頻繁に取り出す必要のある小物を収容するのに適しています。
ショルダーハーネス用ポーチ
ショルダーハーネス用ポーチとはザックのショルダーハーネス(肩紐)に取り付けるポーチのことです。ショルダーハーネスを利用することで首の負担が軽減されます。肩の下に位置するので素早くアクセスできるのもショルダーハーネス用ポーチの大きな利点です。ショルダーハーネス用ポーチの容量はウエストポーチやサコッシュに比べる小さく、大きくて重たい物を入れるには適していません。一般的にはスマホやデジカメ等の小物を入れます。
チェストポーチ/チェストバッグ
チェストポーチとは胸の前あるいはお腹の上辺りに固定して使用するポーチのことです。チェストバッグやチェストパックと呼ぶこともあります。首から吊るして利用するタイプもありますが登山で使用するならザックのショルダーハーネスを利用して固定するタイプの方が首が疲れないのでおすすめです。先に紹介したショルダーハーネス用ポーチよりも容量が大きいのでスマホや財布、カメラ等の貴重品をまとめて収納するのに適しています。
ユーティリティーポーチ
ユーティリティーポーチとはザックのフロントパネルに取り付ける小型のポーチのことです。ザックの容量を補うと同時に装備を分散して収納するために使用します。
サコッシュ/ショルダーバッグ
サコッシュとはフランス語で”小袋”を意味し、一般的には登山で使用する軽量なショルダーバッグ(肩掛けバッグ)のことをサコッシュと呼びます。登山での使用を前提としいているため通常のショルダーバッグに比べて軽量で防水や撥水機能を持った素材で作られています。ウエストポーチ同様にスマホや財布、行動食など頻繁に取り出す必要のあるも小物を収容するのに適しています。
使用目的による分類
ポーチやバッグの中に何を入れるのか、すなわちポーチを使用する目的によって以下にように分類することができます。
以下、それぞれについてみていきましょう。
スマートフォン用ポーチ/スマホホルダー
スマートフォン用ポーチ或いはスマホホルダーなどと呼ばれるスマホを収容しておくポーチ。スマートフォンは地図アプリやSNSへの投稿などで登山中に最も頻繁に使用するアイテムの一つです。そのためアクセスしやすい場所に取り付け可能で出し入れのしやすいポーチを選ぶとよいでしょう。カラビナやループ、肩紐などが付属し2way、3wayで使用できることもスマホ用ポーチを選ぶうえで重要な要素です。
デジカメ用ポーチ/カメラバッグ
カメラポーチ或いはカメラバッグと呼ばれる主にデジカメを収容しておくポーチ。登山の最中カメラを衝撃から保護するために耐衝撃性に優れた造りになっています。片手で操作できるコンデジならショルダーハーネスに取り付けるカメラポーチ、大柄な一眼デジカメならストラップで肩から吊るすカメラバッグの使用がおすすめです。
ボトルホルダー/水筒用ポーチ
ボトルホルダーと呼ばれる水筒・ドリンクボトルを収容するためのポーチ。ザックのショルダーハーネスに取り付けるタイプやウエストベルトに取り付けるタイプなど様々なタイプがあります。
ファーストエイドポーチ/バッグ
薬剤や消毒液、テーピングなどのメディカル用品をひとまとめにしたファーストエイドキットを収容しておくためのポーチ。不慮の事故により自身が行動不能となる場合もあるので第三者でも其れと分かるポーチであることが重要。一般的には赤地に赤十字のマークが入ったものが使われています。
ヘルメットホルダー
ヘルメットホルダーとは登山用ヘルメットをザックに取り付け固定するためのアイテムです。
スタッフバッグ
登山で使用する装備・着替えなどを小分けして収納しておくためのスタッフバッグ。防水仕様やメッシュ生地を使用したもの、コンプレッションベルトが付いたもの等いろいろなタイプがあります。
ランチ用ポーチ/バッグ
主にテント泊登山で食材を収納するために使用するイスカのランチ用ポーチ/バッグ。厚みのあるソフトケースなので食材がザックの中で圧し潰されるを防いでくれます。また、保冷効果もあるので保冷剤と一緒に生鮮食品を入れておけば食材の鮮度を保ってくれます。
アタックザック
アタックザックとは小さく折り畳める携帯型のザックです。テント場や山荘にメインのザックや装備をデポして山頂にアタックするときに使用します。
登山用ポーチ&バッグのおすすめ【ザックに取り付けOK】
これまでに数多くのポーチやバッグを登山で使ってきた管理人が、特に便利で使い勝手が良いと感じたおすすめの登山用ポーチ&バッグを紹介します。いずれのアイテムもザックにつけて利用できる機能性の高いポーチです。
モンベルのトラベルポーチ S #1123891
モンベルのトラベルポーチ(#1123892)をカスタマイズして主にチェストポーチとして利用しています。背面には大きなポケットがあり地図などを収納できる仕様になっています。
テント場などでザックを降ろした後は付属のストラップベルトを取り付けてショルダーバッグとしても利用できます。
このモンベルのトラベルポーチ以外にもいくつかのチェストポーチを試しましたがこのポーチが一番使い勝手が良いので長年愛用しています。ただ、残念ではありますが現在このトラベルポーチは廃盤となっています。一部のECサイトではまだ在庫があるようなので興味のある人は探してみて下さい。
グレゴリー クイックパデッドケース
ザックのショルダーハーネスに取り付ける登山用ポーチの定番として人気の高いグレゴリーのクイックパデッドケースです。
背面にはバックパックのショルダーハーネスに装着するためのベルクロアタッチメントが上下2本あるのでハーネスにしっかりと固定できます。
スマホやコンデジカメラ、サングラスなどを収納することができます。
カリマー TC ヒップベルトポーチ
ザックのウエストベルトやショルダーハーネスに簡単に取付できる!汎用性の高さで評判!カリマー TC ヒップベルトポーチ。
ヒップベルトに装着し、手が届きやすい位置で使うことのできるポーチ。500mlペットボトルや地図を携行するのに重宝。フックとイラスチックコードを使用して、ショルダーハーネスに固定も可能。
カリマー公式より引用
主にドリンクホルダーとして利用していますが容量に余裕があるのでマップケースも一緒に収納できます。手の届きやすい位置に装着できて内容物の出し入れもしやすい!おすすめのポーチです。
グレゴリー クイックポケット
こちらもグレゴリーの定番ポーチ、クイックポケットです。縦方向と横方向に対応可能なループがあるのでウエストベルト通してウエストポーチとして利用したり、ザックのショルダーハーネスに通して利用することができます。
さらに付属のベルトストラップを使って肩掛けポーチとして利用することもできます。グレゴリーのクイックポケットにはSサイズとMサイズがあります。ウエストポーチやザックに取り付けるポーチとして登山で利用するなら動きの邪魔にならないSサイズがおすすめです。
モンベル アタッチャブルポーチ
グレゴリーのクイックポケット同様にウエストポーチやショルダーハーネス用ポーチ、肩掛けポーチとして多用途に使えるモンベルのアタッチャブルポーチ!
場面や用途に合わせて4通りの使い方ができる縦長形状のポーチです。フロント部には中身が確認しやすいメッシュポケット付き。内側にもポケットを設けているため、小物類を機能的に収納することが可能です。ストラップを使用しないときは本体に収納することができます。
モンベル公式
リュックのショルダーハーネスに取り付けるには別売りのバーティカル アタッチャブルベルトが必要になりますが、ポーチ単体の価格が安いので利用価値はあります。
ノースフェイスのマップホルダー/ポーチ
本家の米国ノースフェイスで入手したマップホルダー、チェストポーチのようにザックのハーネスを利用して胸の前に固定することができる薄型のポーチです。ポーチの中にはA4サイズの地図が楽に入るマップケースが格納されています。
ポーチを開けば地図が見開きの状態になる仕組みです。胸の前で地図を眺めることができるので登山はもちろんツーリングでも重宝しています。
主にテント泊登山で食材を収納するために使用するイスカのランチ用バッグ。厚みのあるソフトケースなので食材がザックの中で圧し潰されるを防いでくれます。また、保冷効果もあるので保冷剤と一緒に生鮮食品を入れておけば食材の鮮度を保ってくれます。
登山用ポーチ/バッグの選び方【ポイント・注意点】
登山で使うポーチやバッグは人里離れた自然環境の中で使用するので日常生活で使用するポーチやバッグとは異なる機能性が要求されます。登山用のポーチやバッグを選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
耐久性・信頼性
登山では長時間に渡り山中を歩くので一般のポーチやバッグ以上に高い耐久性が求められます。特にザックに取り付けて使用するポーチでは取付部分にあたるベルトループの強度・信頼性が重要です。
山行の最中にポーチの取付部分が破れたり破損するとポーチに収納した大事なギア類を紛失あるいは破損することになりかねません。登山で使用するポーチ類を選ぶ際には信頼性の高い登山・アウトドア用品ブランドの製品から選ぶことをお勧めします。
防水・撥水性能
山の天気は変わりやすいので突然の雨や雪に見舞われることも珍しくありません。スマホやカメラ、財布などの貴重品を収納するポーチには防水仕様あるいは撥水機能を持ったものを選ぶことをおすすめします。
容量・重量
登山でポーチを利用する目的・用途を明確にして、必要なアイテムを入れるだけの容量はあるか、ポーチの重量は重すぎることはないかという点にも留意が必要です。
登山用ポーチのメーカー・ブランド紹介
登山用のポーチには耐久性や信頼性が求められるというお話をしました。登山用のポーチやバッグを扱うメーカー・ブランドは数多くあります。製品の品質や、ユーザーからの評価に加えてポーチの種類、品揃えの豊富さなどを考慮するなら、グレゴリー、カリマー、ミレー、ノースフェイス、ピークハント、モンベルなどのメーカー・ブランドがおすすめです。
グレゴリー Gregory
アメリカを代表するバックパック専業の老舗ブランド グレゴリー!登山用ポーチではパテッドケースやクイックポケット、ポストカードポーチなどが有名です。
カリマー karrimor
イギリスを代表するバックパックメーカーのカリマー! カリマー (karrimor)というブランド名は”carry more”(もっと運べる)に由来するとのことです。登山用ポーチではTC hip belt pouchをはじめとするTC(Trek Carry)シリーズが好評です。
ミレー Millet
フランスを代表する登山用品ブランドのミレー!リュックに取り付け可能なヴォヤージュ パッデッド ポーチから各種小物用ポーチ、サコッシュに至るまで登山で使えるポーチ類の品揃えが充実しています。
ザ ノースフェイス THE NORTH FACE
世界的な総合アウトドア用品ブランドとして有名なノースフェイス、日本ではゴールドウインが日本のマーケットに合わせたオリジナル商品を展開。登山用ポーチでも日本市場特有のニーズにマッチしたアイテムを多数投入しています。
ピークハント PEAKHUNT
amazonで人気のピークハント PEAKHUNT!登山用のバッグ類を中心に日本で商品開発を行っている新興ブランドです。軽量で丈夫、リーズナブルな価格設定の各種ポーチが人気です。
モンベル mont-bell
日本を代表する総合アウトドア用品ブランドのモンベル!この記事でも紹介したアタッチャブルポーチを筆頭に多種多様なポーチ類が多数揃っています。
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