ブラックダイヤモンドのアックスプロテクター&スパイクプロテクターに変わるピッケル用のカバーを自作してみた。
今回自作したのは、ピッケルのピックとブレード部分のカバー及び石突き部分のカバーの3点セットです。なるべく手間暇掛けず安価な素材・材料を使ってピッケルカバーを作ることにトライしてみました。
理不尽に高い!?市販のピッケルカバー
ピッケルを携行する際には、ピッケルのピック、ブレード、石突きのそれぞれをカバーするプロテクターが必要になります。
市販のカバー/プロテクターとしてメジャーなのがブラックダイヤモンドのアックスプロテクターとスパイクカバーです。
アックスプロテクターは、ピッケルのピックとブレード部分のカバーとして機能。スパイクプロテクターは、ピッケルの石突の部分をカバーします。
ブラックダイヤモンド以外にもペツル、グリベルなどからも同様の商品は販売されていますが、冬山で一番よく目にするのはブラックダイヤモンドの製品です。
ブラックダイヤモンドのピックカバーは、同社のピッケルのみならず他社製のピッケルにもフィットします。ピックやブレード、石突が特異な形状をしていれば別ですが一般的な形状であればほとんどの製品に適合するのではないでしょうか。
ただ、値段は割高です。いまでこそ平行輸入品の登場でいくぶんリーズナブルになりましたが、専門店では3千円近くしました。
また、ブラックダイヤモンドの“レイブンプロ(旧モデル)”の石突部分とのフィッテングがイマイチです。レイブンプロの石突は肉厚で短いためにスパイクプロテクターが奥までピッタリ入らない。
加えて、ブラックダイヤモンドのアックスプロテクターはピックとブレードの両方を一対となって同時にカバーする構造であるために片側がブレードではないハンマータイプのピッケルには使用することが出来ません。
ブラックダイヤモンド以外の汎用ピックカバーや石突きカバー・プロテクターもいろいろと物色してみみましたが、どうもしっくりくるものがないのでピッケルカバーを自作することにしました。
▼ピッケルカバー・プロテクター特集▼
ピッケルカバー/アックスプロテクターを自作
ホームセンターと100均で使えそうと思った材料・素材を適当に調達してきました。
先ずはピックカバーから…。
ホームセンターで切り売りしてもらった内径15㎜のビニールホース(透明)をピックに被せてみました。
きつ過ぎることなく緩過ぎることもなくいい感じでフィットします。ホームセンターでサイズや素材の異なる各種ホースを試して選んだだけのことはあります。
続いてブレードカバーを製作します。
オレンジ色のナイロンベルト、これは以前にフローティングベストの腰ベルトを作るためにホームセンターで購入したベルトの端材になります。
この端材とダイソーで売っている100円カラビナに付属しているナイロンベルトを利用します。太いナイロンベルトを二つ折りにして針と糸を使って袋状になるよう縫い付けます。それにカラビナに付属してナイロンベルトを縫い付けて合体。これでブレードカバーは完成!
ピックカバーのホースに穴をあけブレードカバーと紐で繋ぎます。紐の長さを調整できるようにコードストッパーを取り付ければアックスプロテクターの出来上がり!!
ピックとブレードのそれぞれにカバー(プロテクター)を被せたらコードストッパーを使って紐を締め上げます。
こうすればピッケルにカバーをしっかりと固定することができます。
ブレード部分のカバーをピック部分のカバーと切り離し独立して使えるようにすべく以下のように改良。
ピッケルの石突きカバー/ プロテクター
ピッケルの石突き(シュピッツェ)部分のカバーを製作します。
最初に試したのは内径31㎜のホースです。
ホームセンターで切り売りしてもらったビニールホースをピッケルの石突きに被せてみました。
実用的ではありますが、見た目がいまいちですね・・・。イマイチというか不格好極まりない!ということでこの案は却下です。
そこで、ブレードカバー同様にナイロンベルトの端材を使用して石突きのカバーを作ることにしました。ナイロンベルトを2つ折りにして針と糸で袋状になるように縫い付けます。
これだけではカバーを固定できないのでカバーを固定できるようにカバーに穴をあけてハトメを噛まします。
ハトメに紐を通して紐の先端をピッケルのヘッド部分に掛けてコードストッパーで紐を締め上げれば石突き部分のカバーを固定できます。
長いコード(ストッパー)は使い勝手が悪いだけでなく見栄えも悪いので再利用可能な結束バンドで固定することにしました。
100均でピッケルカバーの代用品を手に入れる!
ピッケルカバーを自作するなんて面倒臭い!
兎にかく安くて簡単にピッケルカバーの代わりになる代用品が欲しい!という人にはコチラのアイテムがおススメです。
チェアソックスという商品!椅子の脚に被せるカバーです。今回購入したのは4個で100円の”チェアソックス スリム”(ダイソー)。
4個入りなのでピックとブレード、石突きのそれぞれの被せて余りは予備に。シロクマのイラストが描かれていて雪山登山にはピッタリのデザインです。
ただ、ピック部分はダブダブなのでゴムバンドかタイラップ等で締め付けておく必要があります。
イス脚のカバーはピックだけでなく石突のカバーとしても使えます。カバーの口元は脱落防止のために再利用可能な結束バンド(タイラップ)を使用。
また、カバーの先端部分にはピックや石突の先端がカバーを破って飛び出ないように樹脂やゴムなどの固形物を入れておきましょう。
▼登山用品・道具特集▼
以上、今回は自作のピッケルカバー・プロテクターを紹介させて頂きました。
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