メスティンを蒸し器にして肉まんやシューマイ等の蒸し料理を作る方法についての特集です。
メスティンを蒸し器として利用するために必要なおススメの網・バット、メスティンで肉まん・シューマイを作る際の水量や蒸し時間などのコツを紹介します。
メスティンを蒸し器にする方法
トランギアのメスティンは、キャンプ、登山・キャンプで使用する定番クッカー(コッヘル)として世界中のアウトドア愛好家から愛されています。
通常はお米を炊く飯盒として使われることが多メスティンですが、今回はそのメスティンを蒸し器として利用する方法を紹介します。
メスティンを蒸し器にするための網・バット
蒸し器には通常、蒸気を発生させるために水を貯めておく水槽とその上に食材を置く場所の2層構造が必要とされます。
メスティンを利用してこの2層構造を作るために必要なのがバットと呼ばれる網です。
おすすめのバットは、本間冬治工業の長バット!
バットはダイソーをはじめとする100均ショップやホームセンターでも販売されていますが、メスティンを蒸し器にするためにおすすめなのは本間冬治工業の長バットです。
本間冬治工業の長バットがおすすめの理由は…
本間冬治工業が製作する長バットは、メスティン内側にスッポリ収まるサイズになっています。
レギュラーサイズのTR-210ならBK 18-8 長バットアミ 18型、ラージメスティンには22型がピッタリとハマります。
TR-210にぴったり収まるサイズのバットは私の知る限り、100均・ホームセンターでは販売されていません。
100均やホームセンターで販売されている一般的なバットでは脚が短すぎます。そのため蒸し器に必要な水量を十分に貯えることができないのです。
脚の短いバットを利用する場合にはクリップを利用して嵩上げするなどの改造が必要になります。
その点、本間冬治工業の長バットの脚の高さは約17㎜程度あります。これは一般的なバットの3倍の高さになります。
バットの脚が高いので蒸し器に必要な水量を十分に貯えることができます。
本間冬治工業の長バットの口コミ・レビュー
他の方のレビュー通りメスティン専用かってゆーぐらいジャストフィットします。高さも絶妙で蒸すのバッチリです。
【参考】今回使用したアイテム
- トランギアメスティンTR-210
- アルコールストーブ
- バーゴ ヘキサゴンウッドストーブ
メスティン+アルコールストーブで肉まんを蒸す
それでは、メスティンTR-210の底にバットを敷いて、アルコールストーブを利用して肉まんを作ります。
今回使用する肉まんはヤマザキ製パンの「豚まん」です。
通常の大きさの肉まんであればメスティンTR-210に2個入る筈です。少しキツイですが押し込めば2個入ります。
水の量
軽量カップで計測したところ、バットの上面ギリギリまで水を入れると約200㏄入ります。
後ほど説明しますが、水ではなくお湯を使用すれば100㏄も入れれば十分です。
蓋の閉め方
メスティンの上蓋をぴったりと閉めるか、少し隙間を開けておくか悩むところですが…。
蓋はピッタリと閉めておくことをおすすめします。
メスティンは建て付けが悪いので蓋をピッタリと閉じてみ微妙に隙間が生じます。
その隙間からいい具合に蒸気が逃げてくれます。
逆に最初から意図的に隙間を作っておくと蒸気が逃げすぎて水が足りなくなることもあります。(その分、蒸し時間も長くなります)。
蒸し時間
今回は、最初から水ではなく熱湯を入れて、蓋をピタリと閉じてアルコールストーブで蒸したところ、約5分程度でアツアツの肉まんが完成しました。
その日の気象条件、使用するバーナーの火力によって蒸し時間は異なるので一概にコレがベストという時間を設定することはできません。ちなみにこの日の外気温は3度でした。
ただ、メスティンは一般の蒸し器に比べて容器が小さく無駄なスペースがないのでより早く蒸しあがるのではないでしょうか。
【参考】今回使用したアイテム
メスティン+アルコールストーブでシューマイを蒸す
次はメスティンを蒸し器にしてシューマイを作ります。
蒸すのは、あけぼののあら挽き肉しゅうまいという冷凍シュウマイ(12個入り)です。
メスティンの底に敷いたバットの上に凍ったままのシューマイを並べます。
丁度12個がきれいに並びました。
水の量
肉まんは冷蔵状態でしたが今度のシュウマイは冷凍状態なので水(お湯)を多めに入れときました。約150㏄程度。
蒸し時間
冷凍状態ということもあり、アルコールストーブのうえに載せてから蒸しあがるまで約12分程度かかりました。
トランギア純正のメスティン用メッシュトレイやメスティンと相性のよいエスビットのポケットストーブなどメスティン関連の商品が勢揃い!
メスティンで蒸し料理をする利点とコツ
メスティンを利用するメリット
メスティンで蒸し料理をするメリットしては以下の点があります。
通常の蒸し器に比べて器が小さいため食品に蒸気がムラなく行き渡ります。そのため通常の蒸し器を使ううよりも早く蒸しあがります。
メスティン自体が軽量・コンパクトなうえに、その底面にバットを敷くだけという単純な仕組みで蒸し器に早変わり。キャンプや登山をはじめとするアウトドアシーンで気軽に蒸し料理を楽しむことができます。
▼【参考】メスティンで山頂メシ▼
https://youtu.be/q8SqPcTQTEg
蒸し料理を作るコツ
最後に、メスティンを利用して蒸し料理を作るコツを紹介します。
本文中でも触れましたが、メスティンで蒸し料理を作る際のコツは以下の2点です。
意図的に隙間を作ると蒸気が抜けて圧力不足で蒸しあがるまでに時間が掛かります。
動画 メスティンで肉まん&シューマイを作る
百聞は一見に如かず!今回紹介したメスティンで蒸し料理を作るコツが良く分かるように、メスティンとアルコールストーブで肉まん&シューマイを作る様子を動画に収めました。御覧頂ければ幸いです。
メスティンと今回紹介した長バットがあれば、肉まん、シューマイ以外にも、茶碗蒸し、蒸し野菜、小籠包、蒸し餃子など大きさ的にメスティン内部に収まるものならどんな蒸し料理でも可能です。是非、挑戦してみて下さい。
メスティンで蒸し器とあわせてチェックしたい関連情報
(テキスト・編集人 flyder)
コメント