ヘリノックスのチェアゼロについてレビューします。チェアゼロを実際に使用して感じた座り心地や良い点・悪い点、登山での使用の可能性についてレポート!チェアワンやチェアワンミニ、その他の類似品との比較やチェアゼロについての評判・口コミもあわせて紹介。
- チェアゼロの使用感について知りたい!
- チェアワン,チェアワンミニ,類似品と比べてどう?
- チェアゼロは登山でも使える?
上記評価の理由については本文で…
ヘリノックス チェアゼロについて【仕様・特徴】実測重量は?
先ずは、ヘリノックス チェアゼロの基本仕様(スペック)と特徴を紹介します。
チェアゼロの主な特徴は以下の通りです。
「チェアワン」の快適な座り心地を継承しながら、軽量コンパクト性を追求したモデルです。シートには薄手ながら丈夫なポリエステル・リップストップを採用。フレームのポールの肉厚を薄くするなど、徹底的に軽量化を図り、ペットボトル1本分に満たない超軽量を実現しました。スタッフバッグ付き。
ヘリノックスの総代理店 モンベル公式より
簡単に言えば、アウトドア用チェアの代名詞ともいえるチェアワンの軽量化モデルということですね。
チェアゼロの最大の特徴はその重量の軽さです。軽量化を図ることで携行性を向上!登山やトレッキングをはじめとするアウトドアでの利用の範囲が広がりました。
チェアゼロの最大の特徴である重量の軽さ、カタログ値ではスタッフバッグ込で510ℊということです。軽さがチェアゼロのウリである以上実測しないワケにはいきません。(カタログ値と実測値に乖離がある製品も少なからずあるのが実情ですから…)
ということで実測したところ、なんとスタッフバッグ込の総重量は501ℊでした。カタログ値よりも9ℊほど軽いという結果になりした。
ちなみに、スタッフバッグのみの重量を測ったところ16ℊでした。公式ではチェアゼロのスタッフバッグの重量は20ℊとされていいます。実測重量はカタログ値よりもバッグで4ℊ、本体で5ℊほど軽いということになります。
チェアゼロ vs チェアワン、チェアワンミニ【比較】
続いてチェアゼロのライバル製品と目される各種チェアとの比較を紹介します。
ご承知のように、ヘリノックスのチェアシリーズには実に多様な折り畳み式チェアが存在します。ヘリノックスのアイコン的商品であるチェアワンに加えて、チェアワンミニ、チェアワン L、グラウンドチェア、フェスティバルチェア等々…。
チェアゼロのライバルは同じヘリノックスのチェアシリーズの中にあるといっても過言ではありません。チェアゼロの購入を検討するにあたりチェアワンとチェアワンミニを比較検討する人が多いのではないでしょうか。
ということでチェアゼロとチェアワン、チェアワンミニの3者を比較してそれぞれの相違点をみていきましょう。
チェアワン | チェアゼロ | チェアワンミニ | |
重量 | 890ℊ(960g) | 490ℊ(510g) | 450ℊ(500ℊ) |
使用サイズ | 52×50×66㎝ | 52×48×64㎝ | 40×34×44㎝ |
収納サイズ | 35×10×12㎝ | 35×10×10㎝ | 26×8×10㎝ |
座面高 | 35㎝ | 28㎝ | 23㎝ |
耐荷重 | 145㎏ | 120㎏ | 90㎏ |
価格 | \11,500 | \13,200 | \8,800 |
チェアゼロ vs チェアワン
チェアゼロとチェアワンを比較して両者の違いで特に目を引くのは重量と座面高です。
チェアワンの960gに対してチェアゼロの重量は僅かに510g!実に47%(ほとんど半分)の軽量化が図られたことになります。
次に目につくのが座面高の違いです。使用サイズ、収納サイズは両者の間でそれほど変わらないのに対して座面高はチェアゼロの方が7㎝も低くなっています。
軽量化のために座面高を低くしたとは考えにくいです。これは推測ですが、おそらくチェアワンとチェアゼロの用途の違いを意識して座面高をあえて低くしたと考えることができます。
座面が高いとそれに合わせて使うテーブルも脚の長いテーブルが必要になります。チェアゼロでは軽量化により登山、トレッキング、ロングトレイルなどでの使用が想定されます。ところが、登山、トレッキングで使うテーブルはオゼンライトやフィールドホッパーなどのミニテーブルが主流です。実際クルマで行けるキャンプ場ならいざ知らず、山中に脚の長いテーブルを携行していくことは困難です。携行可能な足の短いミニテーブルに合わせるためにあえて座面を低くしたのではと考えることができます。
▼チェアゼロ最新在庫情報▼
チェアゼロ vs チェアワンミニ
チェアゼロとチェアワンミニを比較して両者の違いで特に目を引くのはサイズと耐荷重、価格の3点です。
チェアゼロとチェアワンでは使用サイズ・収納サイズともに大差はないですが、チェアワンミニはチェアゼロに比べて一回り(見方によってはひと回り以上)小さいです。使用サイズが小さいので座り心地を含めた使用感も大きく異なってきます。
チェアゼロの耐荷重が120㎏であるのに対してチェアワンミニの耐荷重は90㎏です。チェアワンミニは静荷重が90㎏ということですから体重の重たい人の利用には不向きといえるでしょう。
販売価格はチェアゼロの13,200円(税込)に対してチェアワンミニは8,800円(税込)。金額にして4,400円、チェアゼロの価格の30%以上安い価格でチェアワンミニを購入することがでます。
▼ヘリノックスチェア 特集▼
チェアゼロ vs 類似品
チェアワンの類似品はたくさんあっても、そのどれもが重量が1㎏近いチェアばかりです。チェアゼロと同じサイズ感でチェアゼロ同様の軽量化を施された製品は皆無です。
背もたれのついた組立式チェアで軽量ゆえの携行性の良さでチェアゼロに比肩する類似品はチェアワンミニ以外には存在しないというのが結論です。
▼チェアゼロの類似品を探す▼
チェアゼロの使用感、良い点・悪い点は?
チェアゼロを実際に使用して感じた使用感・座り心地について良い点と悪い点のそれぞれについてレポートします。
チェアゼロの良い点
チェアゼロを実際に使ってみて良いと思った点は以下の通りです。
それぞれの点の詳細について以下で説明します。
座り心地に関しては、チェアワンと同等ないしはそれ以上に快適だと感じました。チェアワンより座面が低くなっていることから、より腰を深く沈めて座ることができるように感じます。
背中のシートも十分な高さがありまる。背中を肩甲骨までシートに沈めて体重を預けても不安を感じることはありませんでした。
キャンプ等のアウトドアで使用しないときはベランピング用のコンフォートチェアとして利用することもできます。
チェアワンとの比較ですでに紹介したようにチェアゼロの座面はチェアワンよりも7㎝低い28㎝です。
実際の使用して感じたのは、これよりも座面が高くなると手持ちのキャンプ用テーブルとの相性が極めて悪くなるということです。
キャンプツーリングやラーツー、山歩き、トレッキングでの使用を前提とするならこの高さがギリギリの高さではないかと感じています。(ロースタイルとして使えるギリギリの高さ?)
▼適度な座面の高さと座り心地で注目のチェア▼
携行性の良さではチェアワンミニには敵いません。ただ、座り心地の点ではチェアワンミニとは雲泥の差があります。
大人が快適な座れる十分なサイズ感で尚且つチェアワンミニと遜色のない重量であることを加味すると十分に満足のいく内容です。
軽量でコンパクトなのでタープやテント一緒にリュックに押し込んで持ち運びが可能!
バイクでのデイキャンプやキャンプツーリング、バックパックキャンプ、ラーツー用のチェアとして最適です。自転車ツーリングのお供に持っていくにも邪魔にならないサイズ感と重量です。その他にも花見、バーベキュー、運動会などの各種行事でも大活躍間違いナシ!
ワタシが購入したチェアゼロのカラーはグレーのシートとゴールドのフレームの組みわせになります。
完全に私の主観ですが、この薄いグレーと黄色に近いゴールドのカラーのコンビネーションが実にカッコいい。琴線を刺激されました。
また、フレームを組立てシートを張ったときの佇まいにも他のチェアにはない何かを感じる。
▼チェアゼロ最新在庫情報▼
チェアゼロの悪い点
チェアゼロを実際に使用してみて良くないと思った点は、スタッフバッグ(収納袋)にあります。
今時のアウトドア用チェアを収納するスタッフバッグには大体ループなりディージーチェーンの類が付いています。同じヘリノックスのチェアワンミニンの収納袋にはループとディージーチェーンの両方が装備されています。
ところが、チェアゼロに限ってはディージーチェーンはおろかループさえも付いていません。あるのは袋の口を閉じるためのドローコードのみです。
スタッフバッグにループやディージーチェーンが付いていればそれを利用してリュックに外付けしたりバイクのシートバッグなどに吊るすことが可能です。
登山やトレッキング、山歩きにチェアを持っていくなら、スタッフバッグをリュックに外付けできることは大きなメリットです。チェアゼロではそれができないのが残念でなりません。
スタッフバッグのループやディージーチェーンを省略したのは軽量化のためと思われますが、ループの類を無くしたことで利便性が損なわれているような気がします。
後々になって発見したのですが、スタッフバッグの口の脇に申し訳程度に小さなループが付いていました。
チェアゼロ 登山で使うにはどうなの?
チェアゼロの購入を検討している人の多くは、チェアゼロは登山用のチェアとして使えるかという点に関心を寄せています。
ワタシなりの見解としては、装備やタイムスケージュールに余裕があるのなら積極的に登山用のチェアとして使っていきたいと考えています。
ヘリノックスのチェアゼロを登山で使用してみた
購入当初は、重量500g弱とはいえ装備の重量化になるので登山で使用することに躊躇していましたが、テント泊登山のトレーニングのためにわざと装備を重量化するためにチェアゼロを持って山に登ってみました。
山頂でチェアゼロを使用してみてたら想像以上に爽快!チェアワンミニなどの座面低いチェアとは異なる爽快感を感じることができました。心底チェアゼロを担いで登ってよかったと思いました。
チェアゼロの快適な座り心地は他のチェアでは代え難いのは事実です。長時間チェアに座って景色を楽しむことができるような余裕のある登山に行く際には是非チェアゼロを持っていこうと思っています。
日帰り登山向きの容量30ℓクラスのリュックでは収納スペースに余裕がないので、チェアゼロを携行していくなら容量40ℓ以上のリュックの使用がおすすめです。
ヘリノックスチェア、登山で使うならチェアゼロよりチェアワンミニ⁉
すでに指摘した通りヘリノックスのチェアゼロとチェアワンミニでは重量的な大差はないですが、収納サイズではチェアワンミニの方が一回り小さいです。
装備のコンパクト化が要求されるテント泊縦走登山や雪山登山では携帯性に優れたチェアワンミニの方が適していると感じます。腰を掛けて休んだり、食事の際に利用するだけなら座り心地を犠牲にしてでも携帯性を重視した方が全体としてのメリットが大きいと感じます。
▼チェアゼロ最新在庫情報▼
▼登山に最適!軽量・コンパクトな椅子紹介▼
チェアゼロの口コミ・評判は?
チェアゼロについて長々とレビューしてきましたが、もっとたくさんのレビュー、口コミ・評判について知りたいという人は以下の口コミも参考にしてみて下さい。
★★★★★ めちゃくちゃ軽いです。
自転車ツーリングに向けてウルトラライトなアイテムを集めているのですが、チェアゼロの重さに慣れると通常のチェアワンでも重く感じてしまいます。座面はチェアゼロの方が低いような気がします。生地はチェアワンと違いナイロンなのですが、デニムで座った感じだとそこまで滑るかな?って感じでした。あくまで個人的主観ですが、類似品は多いのですがここまで軽いのはこれだけかと。
★★★★☆ 長時間は腰がつかれる
登山やシンプル装備のキャンプ用に購入しました。
先日キャンプで使用してみましたが、この椅子に腰かけながらバーベキューや焚火をしていると、腰が丸まった状態で固まり、立ち上がった際に腰を伸ばすのが痛いです。
長時間は正直疲れます。
★★★☆☆ 軽い、小さい、でも華奢。
使い手を選ぶ商品。
もちろん乱暴に扱えばすぐに壊れそうなつくり。
私はバイクでツーリングし目的地で快適に過ごすのが目的で購入。
軽さと折り畳み時のサイズを重要視。
そのような人にはこの商品しかない。
★★☆☆☆ 軽い小さい以外のいいところがみつからない
軽さ、携帯性、強度は抜群ですが、座り心地はあまりよくないです。
値段を、考えるとこの評価になりますかね。
★☆☆☆☆ 軽い小さい以外のいいところがみつからない
正直高すぎる。他社の製品で安いのに、本製品を超えてくる商品が出てるのでそちらをオススメします!
【動画】チェアゼロの使用感∼チェアワンミニ,メイフライチェアと比較
チェアゼロの使用感・座り心地等についてチェアワンミニ。メイフライチェアと比較しながらレポートします。
コメント