スノーピークのオゼンライトとSOTOのフィールドホッパーを徹底比較!
登山やキャンプ用のミニテーブルとして人気のオゼンライトとフィールドホッパーについて両者のスペックや機能性、使用感等を比較したうえで最終的にオゼンライトとフィールドホッパーのどっちを選ぶべきか?という問いにお答します。
- オゼンライトとフィールドホッパーのどっちにするか迷っている
- スペックだけでなく機能性や使用感の比較を知りたい!
- オゼンライトとフィールドホッパー、登山で使うならどっち?
- 両方を使った人の率直な感想・意見を知りたい!
スノーピーク オゼンライトとsoto フィールドホッパー
オゼンライトとフィールドホッパー、両者ともにアウトドア用のミニテーブルとして各方面から高い評価を受けています。
登山やキャンプで使う軽量・コンパクトなミニテーブルが欲しいとお考えの人のなかにはオゼンライトとフィールドホッパーのどっちを購入すべきかでお悩みの人も多いかと存じます。
両者の詳細な比較に入る前に先ずはオゼンライトとフィールドホッパーそれぞれの特徴、長所・短所をみていくことにしましょう。
スノーピーク オゼンライト(SLV-171)について
オゼンライトは日本を代表するアウトドア用品ブランド スノーピークが製造する軽量・コンパクトなアウトドア用のミニテーブルです。同社公式ページの商品説明によると『山岳用テーブル』と明記してあることから登山での使用を前提に企画・生産されたミニテーブルあることが分かります。
オゼンライトの特徴、長所・短所をまとめると以下のようになります。
オゼンライトの長所・短所の詳細については以下の記事を参考にして下さい。
soto フィールドホッパーについて(ST−630)について
一方のフィールドホッパーは、アウトドア用バーナーでお馴染みのsoto(新富士バーナー株式会社)が製造するアウトドア用のミニテーブルです。『パッと開いてサッと閉じる!』のキャッチコピーの通りワンアクションで展開・設置、折り畳み収納できる画期的なミニテーブルになります。
フィールドホッパーの特徴、短所・長所をまとめると以下にようになります。
フィールドホッパーの長所・短所の詳細については以下の記事を参考にして下さい。
オゼンライトとフィールドホッパーを徹底比較
オゼンライトとフィールドホッパーを重量・サイズをはじめとするスペックから携帯性や組み立てやすさ、安定性などの使用感、信頼性について多角的に比較します。
スペック比較~重量・サイズ・価格などを比較
先ずは製造元メーカー発表のスペック、カタログ値をベースにして両者を比較してみましょう。
オゼンライト | フィールドホッパー | |
製造メーカー | スノーピーク | SOTO 新富士バーナー |
重量 | 270g(本体のみ) | 395g(本体のみ) |
使用サイズ | 297×210×85(h)mm | 297×210×78(h)mm |
収納サイズ | 297×120×25(h)mm | 297×110×19(h)mm |
耐荷重 | 10㎏以上(実測) | 3㎏ |
材質(天板) | アルミニウム | アルミニウム |
材質(脚) | ステンレス | ステンレス |
付属品 | 収納袋 | 収納袋 |
定価 | ¥5,720(税込) | ¥5,800(税込) |
実勢価格 | amazon | amazon |
以下ではそれぞれの項目について深堀りしてみていきます。
重量について
オゼンライト | フィールドホッパー | |
重量(本体) | 270ℊ | 395ℊ |
オゼンライトの重量は本体のみで270gです。一方フィールドホッパーの重量は本体のみで395g。両者の差は125g。最新のiPhone SEの重量が144ℊですからそれより若干軽いぐらいの差になります。
フィールドホッパーもアウトドア用ミニテーブルの中では十分軽い部類に入りますが、オゼンライトの270ℊという重量はライバルを圧倒する軽さです。
収納袋を含めた重量は?
ちなみに、カタログ上の重量は両者ともに本体のみの重量です。付属の収納袋(スタッフバッグ)の重量については明記されていません。ということでそれぞれの収納袋の重量を測ってみました。
オゼンライトの収納袋は18ℊ、フィールドホッパーは23ℊという結果になりました。オゼンライトとフィールドホッパーの収納袋込みの重量は以下のようになります。
オゼンライト | フィールドホッパー | |
重量(収納袋) | 18ℊ | 23ℊ |
重量(収納袋込) | 288ℊ | 418ℊ |
収納袋込みの両者の重量差は130ℊ。本体のみの場合の125ℊよりも若干大きくなります。
使用サイズについて
オゼンライト | フィールドホッパー | |
使用サイズ | 297×210×85(h)mm | 297×210×78(h)mm |
オゼンライトとフィールドホッパーの天板の広さ(面積)はいずれも297×210㎜、A4用紙のサイズと同一になります。
天板の高さはオゼンライトの85㎜に対してフィールドホッパーは78㎜、両者の高さの差は7㎜になります。
収納サイズについて
オゼンライト | フィールドホッパー | |
収納サイズ | 297×120×25(h)mm | 297×110×19(h)mm |
収納サイズの縦・横については、両者ともにA4ハーフサイズに近いサイズです。オゼンライト横幅は120㎜となっていますが実測では110㎜以下でした。
厚みに関してはオゼンライトの方が6㎜厚くなります。
オゼンライトはフィールドホッパーのようにスマートに収納できません。バラバラに分解した4つのパーツを重ねるために「嵩張る」との不満の声があります。
耐荷重について
- Qオゼンライトの耐荷重は?
- A
フィールドホッパーの耐荷重はカタログ上に3㎏と明記されています。一方のオゼンライトはカタログ上に耐荷重についての記載はありません。オゼンライトの天板の上に10㎏以上のオモリを載せてテストしたところ問題なく使用できました。(オゼンライトの耐荷重の詳細について)
オゼンライト | フィールドホッパー | |
耐荷重 | 10kg以上(実測テスト) | 3㎏ |
個人的な好奇心でテストしただけです。耐荷重が10㌔以上であることを証明する趣旨ではありません。負荷の掛け方によっては破損する可能性もあります。自己責任でお願いします。
材質について
オゼンライト、フィールドホッパーともに天板はアルミ素材を使用しています。アルミの肉厚についてはオゼンライトは1㎜以上(1.2~1.3㎜ぐらい)あるのに対してフィールドホッパーの方は約1㎜程度になります。
天板の厚みはオゼンライトの方が厚いですが、パンチング加工で肉抜きされているためオゼンライトの方が剛性が高いというワケではありません。
脚部については両者ともに3㎜φのステンレス棒を使用しています。
付属品の収納袋について
オゼンライト、フィールドホッパー共に付属品として収納袋(スタッフバッグ)が付きます。既に紹介したようにオゼンライトの収納袋の方が重量が軽いです。軽量化を意識して薄い生地を使用したのでしょうか。生地が薄いために中が透けて見えるのが気になります。
価格について
オゼンライト | フィールドホッパー | |
価格 | ¥5,720(税込) | ¥5,800(税込) |
定価ベースではオゼンライトの方が80円安いです。ただ、上記の価格について両者いずれに対しても高すぎるという批判の声があるようです。
▼オゼンライトの実勢価格をチェック▼
▼フィールドホッパーの実勢価格をチェック▼
機能性・使用感(携帯性,組み立て,安定性,信頼性)を比較
スペック表や商品説明からだけでは分からない機能性や実際の使用感についても比較します。
携帯性について
携帯性という観点では軽量・コンパクトで持ち運びやすいことが重要な要素になります。
オゼンライト | フィールドホッパー | |
軽量性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
収納サイズ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
持ち運びやすさ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
既に紹介したようにオゼンライトの重量は収納袋込みで288gであるのに対してフィールドホッパーの重量は収納袋込みで418gです。軽さということだけならオゼンライトの方が圧倒的に有利です。
しかし、収納サイズでは両者ほぼA4ハーフサイズですが、厚みに関してはオゼンライトの方がフィールドホッパーよりも6㎜厚くなっています。購入者レビューでは収納時の厚み(嵩張り)を気にする人が少なからずいらっしゃることからフィールドホッパーよりも劣る評価になりました。
持ち運びやすさという点では、フィールドホッパーはではリュックのサイドポケットに入れて持ち運ぶ際に収納袋の紐(ループ)にコンプレッションベルトを通して脱落防止措置をとることができます。
これに対してオゼンライトでは収納袋に紐(ループ)がないので脱落防止措置がとれません。リュックに限らずバッグ類に外付けして持ち運ぶ際に脱落防止措置が取れないのは致命的な欠点です。
組み立て・展開と撤収・収納のしやすさ
テーブルの組み立て・展開・設置、及び撤収・収納のしやすさという点では圧倒的にフィールドホッパーの方が有利です。
オゼンライト | フィールドホッパー | |
組立・展開 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
撤収・収納 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
オゼンライトではテーブルとして使用するためにはバラバラになっている4つの構成パーツを組み立てる必要があります。組み立ての際には4~5の行程が必要になります。( >>オゼンライトの組み立て方法は目面倒くさい?)
また撤収の際にはテーブルを4つのパーツに分解してから収納袋に入れてやる必要があります。
それに対してフィールドホッパーではそもそも組み立てという概念がありません。収納袋から2つ折りになった本体を取り出して展開すれば即テーブルとして使用できます。言葉通り「ワンアクション」です。
また撤収時にはテーブルを2つ折りにしてスタンド部分(脚)をスライドさせればそのまま収納袋に入れることができます。オゼンライトのような分解作業は不要。2アクションで収納できます。
安定性
テーブルとしての安定性という点ではオゼンライトの方が優れていると評価します。
オゼンライト | フィールドホッパー | |
天板の安定性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
凸凹地での安定性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
天板の安定性について
オゼンライトは一旦テーブルとして組み上がると天板はワイヤースタンドにしっかりと支えられ、テーブルを持ち上げたり、振り回したりしても天板が外れたりするようにことはありません。
一方フィールドホッパーはテーブルを展開した状態で天板の一片だけを掴んでを持ち上げると天板がセンターからへの字型に折れ曲がります。
テーブルの上にマグカップや料理が載っている状態だと悲惨なことになります。両手を使って天板の両辺を持てば問題ないのですが…。とっさにテーブルを移動させようとしたときに、つい片手でテーブルの一片だけを掴んで持ち上げてしまうことがありがちです。
凸凹地での安定性について
オゼンライトはテーブルの四隅に配置された脚がピンポイントで地面を捉えます。地面との接点は四隅の脚先のみでですから岩場などでも地面の凸凹を気にせず比較的安定してテーブルを設置できます。
それに対してフィールドホッパーでは脚の構造上、テーブルの四隅以外にも地面との接点となる部分があります。そのため地形によっては地面の凸部と脚部が干渉してテーブルを安定して設置できな場合もあります。
上画像の赤い部分は地面の凸部分と干渉する。
信頼性について~故障の心配
信頼性(故障の心配)という点についてはオゼンライトの方が優れていると評価します。フィールドホッパーの信頼性も十分高いですが相対評価としてオゼンライトには劣るということで星4つと評価しました。
オゼンライト | フィールドホッパー | |
故障の心配 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
オゼンライトは構造が単純だから故障の心配がないのに対して、複雑なメカニカル構造を持つフィールドホッパーは故障が心配という声を耳にします。
確かに2枚の天板と2本のワイヤースタンドを組み合わせるだけのオゼンライトはその構造上故障とは無縁ということができます。
フィールドホッパーは故障しやすのか?
ただ、フィールドホッパーが故障しやすいというワケではありません。一見複雑なメカニカルを持っているように思えるフィールドホッパーですがワンアクションで開閉する仕組みはステンレス棒の弾性を利用した単純なものです。
通常の使用により重大なメカニカルトラブルを引き起こすようなことはありません。
偶にテーブルの開閉時に足が外れて上手く開閉しないこともありますが、適切に調整してやればちゃんと作動するようになります。フィールドホッパーを使い始めてから6年以上経過。結構ハードに使い込んでいますがこれまで使用に支障をきたすようなトラブルは一切ありませんでした。
▼アウトドア用ミニテーブル特集▼
オゼンライト vs フィールドホッパー 買うならどっち?
ここまでオゼンライトとフィールドホッパーについてスペックや機能性、実際の使用感等を比較してきました。上記の比較を踏まえてオゼンライトとフィールドホッパーのどっちを選ぶべきか?という問いにお答致します。
登山で使うならオゼンライト、それともフィールドホッパー?
登山ならオゼンライトがおすすめ?
登山で使うならフィールドホッパーよりも重量の軽いオゼンライトがおすすめという意見もあります。
一方でシビアな時間管理を要求される登山においてこそ、設置と撤収に時間を要しないフィールドホッパーがおすすめという意見もあります。テーブルの設置と撤収時間の短縮のためなら125gの重量アップも甘受するという考えにも一定の合理性があります。
また、厳冬期の雪山での使用を前提にするなら、ウィンターグローブを装着した状態での組み立てが要求されることから、組み立て不要のフィールドホッパーの方が有利と判断することもできます。
長所・短所を理解して自分のスタイルに合う方を選ぶ
ひとくちに登山といっても、登る山(低山なのか3,000m級なのか)や季節(無雪期なのか積雪期なのか)によって登山装備に求められる条件は変化します。また登山のスタイル(ピークハントなのか縦走登山なのか)に応じて装備に求める価値基準も変化します。
オゼンライトとフィールドホッパー、両者それぞれの特性(長所・短所)を把握したうえでご自身の登山スタイルにあった方を選ぶことをおすすめします。
キャンプで使うならオゼンライト or フィールドホッパー?
キャンプにおいても登山と同じことが言えます。ひと口にキャンプといっても様々なスタイルがあります。車でのオートキャンプなのか、バイク・自転車でのキャンプツーリングなのか、それともバックパックキャンピングなのか?
キャンプのスタイルに応じてキャンプ道具に求められる価値基準は変化します。オゼンライトとフィールドホッパー、両者それぞれの特性(長所・短所)を把握したうえでご自身のキャンプスタイルにあった方を選ぶことをおすすめします。
オゼンライト vs フィールドホッパーに関する口コミ・評判
最後にオゼンライトとフィールドホッパーの両者を比較検討したうえでオゼンライトを選んだ人とフィールドホッパーを選んだ人のそれぞれの口コミを紹介します。
組み立てはワンタッチのSOTOと違い多少面倒ですが慣れれば問題ありません。軽さ、安定感はとても良いですが収納は少し嵩張るのでそこだけが。
携帯性良く簡単設置。スノーピークかSOTOかで迷ってSOTOにしました。ぱっと開いて、ぱっと閉じる簡単!心配していた安定性も問題なし。良い買い物です。
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