ツェルトのメーカー・ブランドといえばモンベルとアライテントが真っ先に挙げられます。
ツェルト市場で大きなシェアを占めるモンベルとアライの各種ツエルトを紹介・比較します。
ツェルトの必要性について
ここで改めて説明することではないですが、登山におけるツェルトの必要性・重要性について簡単におさらいしときましょう。
ツェルト(zelt)とは、主に登山での緊急時にビバーグ(野営)や休憩目的で一時的使用する簡易テント/シェルターのことです。
ツェルトが1枚あれば雨・雪・風を防ぐことができるので遭難対策グッズとしては最重要なアイテムと言えるでしょう。
現在では各アウトドア用品ブランドから収容人数や用途に応じて様々なタイプのツェルトが販売されています。
モンベル vs アライテント
ツェルトは生命にかかわる登山用品だけに信頼のおけるブランド・メーカーの製品から選ぶことが重要です。
そのツェルト選びにおいて外すことのできない2大ブランドがモンベルとアライテントです。
モンベルとアライテント以外にもオクスト、ファイントラック、ヘリテイジという登山用品ブランドからも実用に堪える高機能なツェルトが発売されています。
ただ、ラインナップの多さ、国内での販売実績や修理・補修をはじめとするアウターサービスの受けやすさという点ではモンベルとアライテントが群を抜いています。
それでは、モンベルとアライテントのツェルトのラインナップを見ていきましょう。
モンベルのツェルト
日本を代表するアウトドア総合ブランドのモンベルからは、ライトツェルト、U.L.ツェルト、GORE-TEX ライトツェルトの3点を紹介します。
モンベル ライトツェルト
軽さと強さの両立を最高レベルで実現させたモンベルのツェルトのスタンダードモデル!
出入りしやすいようにジッパーをベンチレーター底部まで延長し、出入口下部にポールを固定するためのループを設けました。酸欠を防ぐため、ベンチレーターは完全には閉まらないように設計しています。「ツェルトポールセット」「ツェルトインナーポール」「ツェルトフライシート」を併用できます。(引用:株式会社モンベル)
モンベル U.L.ツェルト
モンベル独自の軽量素材を使用することで世界的でも最高レベルの軽量かつコンパクトな仕様を実現したハイエンドなツェルト!
透湿性・通気性を備えた素材で結露しにくいのも大きな魅力です。
GORE-TEX ライトツェルト
素材に世界最高水準の防水透湿性素材であるゴアテックスを使用した贅沢なモデル。
ゴアテックスを使用することで快適な居住性を実現。
アライテントのツェルト
山岳テントの老舗メーカーであるアライテントからは、スーパーライト ツェルト1、スーパーライト ツェルト2 ロング、ビバークツェルト1 ロング、ビバークツェルト ソロの4点を紹介します。
スーパーライト ツェルト1
アライテントのツェルトのロングセラーモデル!
重量わずか280g(1~2人用)の軽量タイプのツェルトです。ザックの片隅にいれておいて強風時、雨や雪の時の休憩、やむをえないビバークの時などに使用します。もちろん別売りの「ポールセット」などを利用して軽量テントとしても使用できます。本体にはウレタンコーティング加工を施してありますので、多少の雨でも大丈夫です。ポールとベンチレーターも干渉しません。床は紐で合わせるスタンダードなタイプです。(引用:株式会社アライテント)
スーパーライト ツェルト2 ロング
スーパーライト・ツェルト1を一回り大きくしてゆとりのあるサイズを実現!
ビバークツェルト1 ロング
携行性を重視して15デニール リップストップナイロンで製作された超軽量タイプの設営型ツェルト。
スーパーライト・ツェルト1に比べて重量で40g軽くなり奥行も10cmアップ!ビバーグ時の居住性が向上!
2人の人間が横になって使用することが可能なサイズの非常用ツェルトです。かぶって使った場合、3から4名の人間が中に入ることができます。ベンチレーターは頭が出る大きさです。床は紐であわせるタイプです。ベンチレーターはストックやポールを使用しているときに干渉しないデザインです。
ビバークツェルト ソロ 1人用
頭から被ってポンチョのように使用することもできるビバーグ用ツェルト!
設営タイプではなく専ら被って使うことだけを想定した究極のパーソナルシェルターです。
重量105g、マグカップの中に収納できるサイズだからいつでもどこへでも携行可能!レインポンチョ(合羽)として使用できるので日常使いもOK!
モンベルとアライのツエルトを比較
うえで紹介したモンベルとアライテントのツェルトの比較表を作成しました。
商品名 | 重量 | 設営サイズ | 価格(税別) |
モンベル ライトツェルト |
440g | 200x90x100㎝ 奥行×間口×高さ |
11,700円 |
モンベル U.L.ツェルト |
240g | 200x80x90㎝ | 14,700円 |
モンベル GORETEX ライトツェルト | 740g | 200x80x90㎝ | 44,000 円 |
アライ スーパーライトツェルト1 | 280g | 200x90x90㎝ | 9,500円 |
アライ スーパーライトツェルト2 | 395g | 210x130x110㎝ | 13,800円 |
アライ ビバークツェルト1 ロング | 240g | 210x80x90㎝ | 10,500円 |
アライ ビバークツェルト ソロ 1 | 105g | 80x70x90㎝ | 5,700円 |
値段の安さで選ぶなら、アライの”ビバークツェルト ソロ 1″が他の商品を圧倒しています。
設営型のツェルトの中では、”アライ スーパーライトツェルト1″が一番安いです。同モデルは重量も280gと携行しやすい重量になっています。
アライの”スーパーライトツェルト1″をモンベルのスタンダードモデルである”ライトツェルト”と比較してみると、”スーパーライトツェルト1″のコスパの高さが際立ちます。
モンベルのU.L.ツェルトは、アライ製のツエルトに比べて割高なようにも思えますが、同モデルは透湿性素材を使用しているいるので一概に高いと決めつけることはできません。
最終的には、個々人の使用目的や登山スタイルに合わせて判断されるのがよいでしょう。
その他のメーカー・ブランドのツェルト/シェルター
冒頭でも少し触れたようにここ数年は、モンベルとアライテント以外にもオクスト、ファイントラック、ヘリテイジ等の新興の登山用品・アウトドア用品メーカー・ブランドからも種々のツェルトが販売されいます。
先に紹介したモンベル、アライテントの各ツェルトと価格や素材、機能性、商品特性などを比較してみて下さい。
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以上、今回はモンベルとアライテントの各種ツェルトの比較について紹介させて頂きました。
(テキスト・編集人 flyder)
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