- ウェーディングに必用な装備を知りたい!
- ウェーディングでの注意点を知りたい!
- ウェーディングシューズって必要なの?
- グラベルガードの使い方が分からん!
ウェーデイングを安全に楽しむための装備と注意点
こんにちは、海・山・川で遊ぶをテーマに釣りやキャンプ・登山などアウトドアに関するブログ【Wandering Life!】を運営しているflyderです。
今回は、海や河川・湖・池・渓流でのウェーデイングを安全に楽しむために必要な装備と注意点を紹介します。
そもそも、「ウェーディング」って何?という人のために一応説明しときます。
ウェーデイングとは海・河川、湖・池・沼、渓流で水に浸かりながら釣りをすることです。
川の中を歩くとか、水の中で遊ぶというニュアンスのある英語の【wade】という動詞の現在分詞【wading】が語源となっています。
ウェーディングの魅力と危険性
ウェーディングでの釣りには以下のような魅力があります。
- 陸からは狙えないポイントを狙える
- 魚と近い目線でファイトを楽しめる
- 水に浸かって涼むことができる
腰まで水に浸かるディープウェーデイングでは目線が魚に近くなるので魚とのファイトの醍醐味が増します。
最大の魅力は、海や河川、湖、渓流水に浸かることで自然との一体感を感じることができることではないでしょうか。
このように陸っぱりや船上からの釣りでは体験できない魅力に溢れたウェーデイングでの釣りですが、その一方で常に水難事故をはじめとする様々な危険を孕んでいます。
そこで、安全にウェーディングを楽しむための装備と注意点を自身の経験をベースに分かりやすく解説します。
ウェーディングに必要な装備
先ずはウェーディングに必要な装備を紹介します。ウェーディングを安全に楽しむためにはそれなりの装備を揃えることが大事です。
ウェーダー
ウェーディングするうえで真っ先に必要なのがウェーダー。
真夏なら海でも渓流でも速乾パンツで十分なので必須というわけではありませんが・・・。
その他のシーズンでは必須と言えるでしょう。
▼夏のウェーディングの服装・装備▼
ひと口のウェーダーといっても素材や長さなどによって様々なタイプのものがあります。
長さ的には一番ポピュラーなのは、胸の高さまで覆うチェストハイウェーダーです。
実際使用すればわかるのですが、腰のあたりの水深に対応するにはウエストハイウェーダーでは不十分です。
大は小を兼ねるではないですが、はじめてウェーダーを購入するならチェストハイウェーダーをおすすめします。
▼ウェーダーの種類と選び方▼
ナイフ
何故、ウェーディングの際にナイフが必要なのか?
ウェーディング時に絶対に携行してもらいたいのがナイフです。
後に述べるようにウェーダーを履いた状態で水の中で転倒するとウェーダー内部の空気によって足が浮いて立ち上がることが困難な状態に陥ります。
また、水がウェーダー内部に侵入してきた場合は水の重みで身動き出来なくなります。
転倒して非常事態に陥ったときに水中でウェーダーを脱ぐのは至難の業です。
ナイフがあればウェーダーを切り裂さくことで危険な状態を脱することができます。
ナイフは素早く使えるように折り畳み式ではないシースナイフの方がベターです。
私は、海でも川でもウェーディングするときには、モーラのステンレスナイフをウェーディングベルトに吊り下げ常時携帯するようにしています。
モーラのステンレスナイフはブッシュクラフトに使える程度に丈夫なので、ヒラメやチヌ、シーバスを絞めるフィッシングナイフとしても使えるのでおすすめです。
フローティングベスト/ライフジャケット
フローティングベスト(floating vest)とは、上半身にまとう救命胴衣でライフジャケットとも呼ばれます。
一般のライフジャケットとは異なり釣りに必要なタックルを収納するポケットや小物入れが多数装備されています。
フローティングベストには、最初からベストの形をしている固定式タイプのものとガス膨張式の2種類があります。
ウェーディングでは自動膨張式ではなく固定式のフローティングベスト(ウェーディングベスト)を装着するのが一般的的です。
サーフや河口、干潟でのウェーディングには必須の装備と言えるでしょう。
▼フローティングベスト特集▼
▼フローティングベストの人気・売れ筋▼
安全を重視すれば渓流や湖・池でも着用すべきなのですが、動き辛くなるという理由でしょうか、渓流、湖でのウェーディングで装着している人はあまり見かけたことがないです。
ウェーディングシューズ
ソックスタイプのウェーダーでは専用のウェーディングシューズが必要になります。
ウェーダーとブーツが一体となっているブーツフィットフェーダーではウェーディングシューズは必要ありません。
ウェーディングシューズにはソールのタイプによってフェルトソールとビムラムソールの2種類に分かれます。
それぞれのソールの特徴を理解して自分の釣行スタイルに合ったシューズを選びましょう。
▼ビムラムソールにスパイク加工▼
ウェーディングジャケット
ウェーディング専用に設計されたフィッシングジャケット。
タックル類・小物を入れるためのポケットが多く防水加工されているのが特徴です。
冬シーズンには防寒着としての役割も果たしてくれます。
ウェーディングベルト
ウェーディングに必要な各種ギア類を腰から吊り下げるためのベルトです。
▼釣り用ウェーディングベルトの紹介▼
ウェーディングスタッフ/ステッキ
ウェーディングスタッフとは、ウェーディング時に使用するストック(杖)です。
足場の悪い河川や、流れの速い渓流で身体を支えて安全を確保するために使います。
湖や池でも水深をはかったりボトムの状態を確認したりするのにも便利です。
また、サーフ、河口、干潟では足元に潜むエイを追い払うストックとして利用することができます。
エイガード
サーフや河口部、干潟でのウェーディング時にエイの毒針から足をガードするための装備です。英語ではエイのことをレイ(ray)と呼ぶのでレイガードともいいます。
ブーツの上から鎧のように装着するオーバーブーツタイプのものとケブラー等の特殊素材で厚手の靴下のようなインナータイプの2種類があります。
エイの毒針に刺されると最悪、死亡することもあります。
シーバスの生息域には必ずといっていいほどエイもいることから、シーバス狙いで頻繁にウェーディングする人には必須アイテムといっていいでしょう。
▼【エイ対策】エイガードの代用品▼
速乾パンツ
夏季なら、海、湖池、渓流に限らずウェーダーの代わりに速乾パンツでもウェーディングを楽しむことができます。
▼夏季ウェーディングの服装▼
グラベルガード
ウェーディングシューズ内に砂利やゴミが侵入するのを防ぐために足首に巻きつけるベルト状の保護具になります。
使い方は簡単!ウェーディングシューズを履いた後に脹脛の上から巻き付けてマジックテープで留めるだけ。
SIMMSやパタゴニア、リトルプレゼンツあたりのウェーダーには標準装備されていますが、2枚重ねることでより強固に砂利の侵入を防止できます。加えてウェーダーの保護にもなります。
釣り用のゲーター/レッグガード
ウェーディング時に脛や膝をガードするために装着する装備です。
海や湖では必要としませんが、岩やブッシュ等の障害物が多い渓流、特に源流や山岳渓流での釣りでは大活躍します。
脛や膝をガードする以外にも保温機能があるので、速乾パンツやハーフパンツと組合せて使用することが多いです。
ウェーダーの上から装着すればウェーダーの保護にもなります。
▼渓流釣りの服装と装備▼
▼モンベルのレッグガード▼
ネオプレーンソックス
冬季にはウェーダーのインナーに履くことで防寒対策になります。
夏季に速乾パンツ・スパッツでウェーディングする際には足を保護してくれます。
速乾パンツ・スパッツでのウェーディング時にも重宝します。
笛・ホイッスル
本流や河口部、サーフでのウェーディング中に自分や仲間が流されたりときに救助を求めるのにあると便利です。
渓流では足の捻挫やその他の負傷により身動きがとれなくなくなることのあります。そんな非常時に救助を求め際に笛・ホイッスルがあると便利です。
ウェーダーバッグ
ウェーダーの収納・運搬に便利なウェーダー専用の防水バッグ。
ウェーディングでの注意点
ウェーダーを履いたまま転倒すると・・・・
ウェーディング中の事故で最も怖いのは、転倒してそのまま溺れることです。
普通なら絶対に溺れないぐらいの水位でも、ウェーダーを履いたまま転倒すると溺死に繋がることがあります。
当然のことですがウェーダーには排水口がなのでウェーダーの中に水が侵入するとそれが重りとなって自由に動きが取れなくなります。
ウェーダーへの水の侵入を防ぐためには、ウェーディングベルトをしっかりと締めておくことが必要です。
さらに怖いのが、ウェーダーを履いたまま転倒するとウェーダー内部の空気がウキのようになって腰から下の脚を持ち上げます。
足が浮く代わりに上半身が水に沈み込んで溺れてしまうのです。
転倒を避けるためには、ウェーディングスタッフでボトムの形状、ブレイクの有無を確かめながら移動するが安全です。
また、万が一転倒しても上半身が水に沈まないようにフローティングベストを着用しておくのが安全です。
何よりも、緊急時に備えてウェーダーを素早く切り裂くことができるナイフを常備しとくことです。
ナイフがあればウェーダーに穴を開けて空気を逃がすこともできます。ウェーダーの中に水が侵入して身動きが取れなくなった場合にもナイフがあれば素早く脱ぎ捨てることができます。
天候の変化・増水・高波・高潮に注意
河川・渓流なら急な増水に注意。釣りをしている現場で雨が降っていなくても上流部で雨が降ればイッキに増水する危険があります。
また、サーフなら強風による高波、気圧の変化により生じる高潮に注意する必要があります。
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まとめ
この記事ではウェーディングに必要な装備とウェーディングを安全に楽しむための注意点について述べてきました。
ひと口にウェーディングでの釣りといっても、海、河川、湖、渓流のそれぞれの場所に応じて必要となる装備や注意点は異なってきます。
本記事を参考にして皆様において安全なウェーディングを楽しんで頂けたなら幸いです。
(文責・編集人 flyder)
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