イリジウムプラグは旧車・キャブ車には効果はないという話は本当なのでしょうか？1998年製の旧車バイクCL400(キャブレーター仕様・単気筒)でイリジウムプラグを使用してその効果を確かめてみました。イリジウムプラグのメリット・デメリットについてもあわせて紹介致します。
この記事はこんな人におすすめ- イリジウムプラグは旧車≒キャブ車にも効果あるの？
- イリジウムプラグのメリット・デメリットは？
- 旧車バイクで使用した結果について知りたい！
▼期間限定お得なセール実施中▼
イリジウムプラグは旧車(キャブ車)には効果ないって本当？
イリジウムプラグは旧車(キャブ車)には適さないって本当？
『イリジウムプラグ 旧車』でネット検索するとイリジウムプラグ は「旧車（キャブーレター車）に適さない」とか「旧車には効果ない」「旧車に不向き」、「車を壊す」等々ネガティブな見解が散見されます。
ただ、その一方で旧車でもイリジウムプラグに交換したら「燃費が良くなった」とか「加速がよくなった」「馬力がアップした」「アイドリングが安定した」「始動性が良くなった」との意見もあります。なかには「古い車ほどイリジウム」を使うべきとの声もあります。
実際のとこはどうなのでしょうか？
そもそも「旧車」の定義は？という点も気になります。
ちなみに、今回イリジウムプラグへの交換を検討しているのは1998年製のCL400、20年以上前に製造されたキャブレーター仕様の単気筒バイクです。
イリジウムが不向きな「旧車」=「キャブ車」
私なりに調べたところ、イリジウムプラグが適さない「旧車」とはどうやらキャブレーター車のことを指していることが分かりました。
そして、旧車にイリジウムプラグ否定派の主な根拠は、イリジウムプラグはインジェクションによる正確無比な燃調が前提で燃調に幅があるキャブ車には向かないということらしいです。
ただ、否定派の中にも旧車にイリジウムは絶対に駄目というワケではなくキャブレターのセッティングがキッチリとされていればイリジウムプラグの使用も問題ないという意見もあるようです。
本当のとこはどうなのか？NGKに問い合わせてみた
旧車にイリジウムプラグを使用することの賛否については意見が錯綜しているので世界的なプラグメーカー、NGK(日本特殊陶業株式会社）に直接問い合わせてみました。
NGKに問い合わせた結果、キャブレーター仕様の旧車でもイリジウムプラグのメリットを享受できるということなので愛機CL400で使用してみることにしました。
イリジウムプラグのメリット・デメリット
イリジウムプラグに交換した効果は後ほど述べるとして、その前にイリジウムプラグのメリット・デメリットについて一般的に言われていることについてまとめてみました。
先ずはメリットから、…
- 燃費が良くなる
- 始動性が良くなる
- アイドリングの安定性向上
- エンジンパワーの向上
- 加速性能の向上
- ノーマルプラグに比べて寿命が長い
- メンテ・交換の手間が省ける
続いてイリジウムプラグのデメリット、…
- ノーマルプラグに比べて高価
- かぶりやすい
- 一度かぶらせると回復に手間がかかる
イリジウムプラグが「かぶりやすい」という点及び「かぶらせた場合の対処法」についてNGKに問い合わせてみました。
▼イリジウムプラグ特集▼
イリジウムプラグは単気筒キャブ車バイクでも効果を発揮したのか？
イリジウムプラグを単気筒の旧車(キャブ車）バイクで使用した結果についてレポートします。
始動性について
イリジウムプラグで始動性が格段に向上！
CL400にはセルモーターが付いていません。エンジンの始動はキックのみです。イリジウムプラグに交換する前はことさら始動性が悪いというワケではありませんが、暫く乗っていないとエンジンの始動性が悪くなるという問題がありました。
またエンジンが温まっているときでも、一度キックスタートに失敗するとなかなかエンジンが掛からないいう症状が度々ありました。決してプラグがカブっているワケではないですが、一度キックをミスると数回キックを繰り返してようやく掛かるという具合です。
イリジウムプラグに交換後はキックスターターによる始動性が格段に向上しました。暫く乗っていなくても2・3回のキックで始動します。また、エンジンが温まっている状態で始動にグズるということもなくなりました。
イリジウムプラグに交換する前は、待ち時間の長い信号で停車した際にエンジンを停めること（アイドリングストップ）を躊躇していましたが、イリジウムプラグに交換後は信号待ちで安心してエンジンを停めることができます。
燃費について
燃費も向上した⁉
街乗りで常に燃費を測っているワケではございません。燃費を測るのはロングツーリングのときだけなのでイリジウムプラグによる燃費向上の有無について正確なことは申し上げることはできません。
ただ、イリジウムプラグに交換する前のロングツーリングでは大体リッター26~27㌔程度が相場だったですがイリジウムプラグ交換後のロングツーリングで燃費を測ったところリッター29.7㌔を記録しました。
ルート上の交通状況や高低差などが低燃費の要因になった可能性もあるのでイリジウムプラグのお陰と断言することはできませんが…。
▼イリジウムプラグ特集▼
その他の効果～馬力・加速・アイドリング
馬力、加速性能、アイドリングについては？
始動性については明らかにイリジウムプラグの効果を確認できました。ただ、一部のユーザーさんが指摘している「馬力アップ」、「加速性能の向上」、「アイドリングの安定化」について明確な効果を確認することはできませんでした。
毎日バイクに乗っていれば、エンジンフィーリングの微妙な変化を感じ取ることもできるのでしょうが、日常的にバイクを使用していない今日では残念ながら上記の点についての変化を感知することはできませんでした。
キャブの清掃で本来の性能を取り戻す！
▼キャブ車のメンテナンス特集▼
CL400/CB400SS プラグ交換の方法＆注意点
CL400O及びCB400SSのプラグ交換の方法・手順、注意点について紹介します。
最初にプラグキャップを外します。
単気筒ですが作業スペースが狭いのでガソリンタンクを外して作業するのがおすすめです。
【注意】シリンダー内にゴミなどの異物が入らないように！
▼期間限定お得なセール実施中▼
プラグはシリンダーヘッドの深い谷の中に位置しています。シリンダーヘッドの谷の奥底にプラグを取り付ける穴があります。そのためプラグを取り外す際にゴミや小石、砂、泥などの異物がプラグの穴からシリンダー内に入らないように注意する必要があります。
プラグを外す前にエアーコンプレッサーなどを使ってプラグ周りのゴミ・異物を吹き飛ばしておくのがおすすめです。
プラグレンチを使用してプラグを抜き取ります。
交換用プラグをシリンダーヘッドに取り付ける。
シリンダーヘッドのネジ山の損傷に注意！
シリンダーヘッド側のネジ山の損傷を避けるために、プラグの取り付けは最初は手で締め込んでからプラグレンチを使用しましょう。
イリジウムプラグと旧車の相性についてNGKに問い合わせてみた
スパークプラグ製造メーカーのリーディングカンパニー！NGK(日本特殊陶業株式会社)にイリジウムプラグを旧車(キャブ車)で使用することの賛否について問い合わせてみました。
質問と回答の要点は以下の通りです。
旧車(キャブ車）に使っても無駄 or 悪影響というのは本当？
旧車(キャブ車）に使っても無駄？ 悪影響はあるの？
イリジウムプラグを旧車で使っても本来の効果が無いということはない。キャブ車でもイリジウムプラグのメリットを享受できる。ただ、キャブレーターのセッティング状況によってはイリジウムプラグを使用することでプラグがかぶりやすくなることもある。
イリジウムプラグがかぶりやすいというのは本当？
イリジウムプラグはかぶりやすのか？
すべてのキャブ車でかぶりやすくなるわけではない。一般論として、イリジウムプラグは通常プラグに比べて着火性能が高いので混合気が薄くても点火することが可能。そのためキャブのセッティングを従来のままにしてイリジウムプラグに交換するとイリジウムにとっては混合気が濃すぎるとなる場合もある。
イリジウムプラグをかぶらせた場合の対処方法は？
イリジウムプラグがカブったらどうするの？
イリジウムプラグがカブってエンジンが始動しなくなった場合には、一度プラグを取り外して電極に付着したカーボンをブラシで落として下さい。
▼イリジウムプラグ特集▼
点火系を強化するならプラグコードも一緒に！
イリジウムプラグを旧車バイクで使用してみたとあわせてチェック
愛車の買取価格が気になる人へ…
バイク画像＆簡単入力で査定額が分かる♪
▼期間限定お得なセール実施中▼
コメント