立山三山(浄土山、雄山、別山)の縦走ルートとその山行記。
立山三山縦走ルートで最も人気のある定番コース、室堂-浄土山-一の越山荘-雄山-大汝山-富士ノ折立-真砂岳-別山を縦走。剣沢キャンプ場でテン泊し翌日剱岳へ。
立山縦走登山の装備・服装や立山へのアクセスも併せて紹介。
立山三山縦走ルート
立山三山の縦走登山ルートを紹介。
立山三山とは…どの山?
立山三山って、具体的にどの山のこと…?
私も今回の立山三山縦走登山に行くまでは詳しくは知らなかったのですが…。
立山三山とは、浄土山(じょうどさん)、雄山(おやま)、別山(べっさん)の3つの山のことを言います。
立山三山、それぞれの標高は以下の通りです。
- 浄土山:2,831m
- 雄山:3,003m
- 別山:2,880m
ちなみに、立山とは、雄山、大汝山(おおなんじやま)富士ノ折立(ふじのおりたて)の3つの峰の総称になります。
立山三山縦走の定番人気ルートの詳細
今回私が立山三山の縦走に選んだルートは以下の通りです。立山三山を縦走して剱岳を目指す登山者に人気の定番ルートになります。
- 歩行距離:9.1㎞
- 山行時間:6時間30分(休憩含む)
- 累積標高:908m(上り)、850m(下り)
室堂⇒浄土山⇒浄土山南峰⇒一の越山荘⇒雄山⇒大汝山⇒富士ノ折立⇒真砂岳⇒別山南峰⇒剱沢キャンプ場
剱沢キャンプ場でテント泊した翌日は、剱岳登山へ(別山尾根ルート)。
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立山三山縦走登山 山行記詳細 2019年9月
立山三山縦走登山の当日の模様を画像を交えて紹介致します。
室堂ターミナル ⇒ 浄土山 ⇒ 一の越山荘⇒雄山
午前8時30分頃、立山黒部アルペンルートの室堂ターミナルに到着。この室堂ターミナルが立山縦走の基点になります。
室堂ターミナル前の大きな石標の前で記念撮影。室堂の標高は約2,450m 。9月の下旬に近いこの日の気温は10度以下。
半袖だと若干肌寒さを感じますが、登山を開始すれば暑くなるだろうという判断で半袖で出発します。
午前9時00分 室堂から立山登山開始
室堂を午前9時に出発。15分程度で立山三山のひとつである浄土山の登山口に到着。
こここからが立山三山縦走登山の開始です。
室堂から1時間弱で浄土山山頂に続く稜線に出ます。西の国見岳方面を振り返ると広大な雲海が広がっていました。
浄土山の稜線から南方面には薬師岳、その向こうに黒部五郎岳と笠ヶ岳を望むことができます。
立山三山 浄土山 南峰
10時30分、浄土山南峰に到着。この南陵が龍王岳方面と一ノ越山荘方面へ向かう路の分岐になっています。
浄土山南峰の背後(南東)に見えるのが龍王山(2872m)です。
浄土山南峰の稜線を下り、一ノ越山荘を経由して雄山を目指します。
浄土山と雄山を結ぶ稜線上のコル(鞍部)に見えるのが一の越山荘。
午前10時50分 一の越山荘
午前10時50分、一の越山荘に到着。
この日は晴天でしたが風が強く、一の越山荘に到着したとき、半袖シャツ1枚ではやや寒く、アウトシェルを羽織ろうかと考えたのですが。ここから雄山に向け登りが続くので半袖のままで登ることに…。
午前11:00、一の越山荘を後に雄山山頂を目指します。
一の越山荘の左手側(西側)を見下ろすとミクリガ池、ミドリガ池、地獄谷、室堂、その向こうにそびえる大日岳を一望できます。
一の越山荘を出発して1時間弱。雄山山頂にある雄山神社の社務所が見えてきました。
立山三山 雄山 頂上
午前11時50分、立山の雄山頂上に到着。
立山の雄山頂上からは360度眺望が開けています。南から薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、穂高、槍ヶ岳、富士山、浅間山、鹿島槍、唐松岳、白馬岳、大日岳、奥大日岳を望むことができます。
雄山頂上の北側にそびえる石積みの祠が雄山神社。左手にある建屋が社務所。社務所では、お守りや記念品、カップヌードル等が売られていました。
雄山⇒大汝山⇒富士ノ折立⇒真砂岳⇒別山南峰
雄山頂上で持参したおにぎりで昼食を済ませ、午後12:00より雄山を後に次のウェイポイントである大汝山を目指します。
雄山から大汝山-富士ノ折立-真砂岳までの縦走路は稜線上に位置して風が強いこともあって、ここでアウトシェルを着用します。
立山 大汝山
午後12時20分、立山 大汝山に到着。
この大汝山が立山連峰の中で一番高い( 3,015 m )峰になります。
大汝山頂上からの景色。東側を見下ろすと黒部湖・黒部ダムを一望できます。その向こうには針ノ木岳、鹿島槍がそびえる。
眼下に黒部湖・黒部ダムが広がる。
大汝山を後にして次のウェイポイントである富士ノ折立に向かいます。
この尖った岩峰の先端が富士ノ折立になります(下画像)
立山 富士ノ折立
午後12時40分、岩稜帯を上り詰め富士ノ折立に到着。
富士ノ折立からも360度の眺望が開けています。眼下に黒部湖・黒部ダム。
富士ノ折立の北側には真砂岳に続く稜線と広大な内蔵助カールが広がっています。内蔵助カールな内には9月でも氷河が残る内蔵助雪渓が・・。
午後1時30分 真砂岳頂上
内蔵助カールを見下ろす稜線を歩き午後1時30分、真砂岳に到着。
真砂岳から別山に続く稜線。その先に剱岳の頭が見えます。右手方面を下れば内蔵助山荘へ。
立山三山 別山
午後2時15分、別山南峰に到着。この別山が立山三山最北の山になります。
別山の更に北に位置するのが剱岳!
その昔、立山信仰上の理由から、剱岳は登ることが禁じられた山だったとか…。巡礼者は立山を縦走し、ここ別山の南峰から剱岳を眺め拝んだそうです。
別山南峰を北に向かって谷を下り、剣沢キャンプ場を目指します。
午後3時30分、剣沢キャンプ場に到着。
剣沢キャンプ場でテン泊
受付を済ませて、テン場にテントを張って一休み。
テントはモンベルのステラリッジ2
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夕食のインスタントラーメンを作って食べます。
インスタントラーメンを食した後は、翌朝の朝食と昼食の作り置き。
炊飯に使ったストーブはエバニューのアルコールストーブ&スタンドセットです。
作り置きと言っても、尾西のアルファ米の中にフリーズドライの丼モノを一緒入れてお湯を入れ、混ぜて放置しとくだけ。
こうしとけば、勝手に混ぜご飯が出来上がります。
気温10度を切る季節なら翌日の昼まで余裕で持ちます。
食後に明日の剱岳アタックの仕度・準備を整え午後8時過ぎに就寝。Zzzzzzz。
▼▼剱岳登山(別山尾根ルート)につづく▼▼
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▼参考:登山の装備特集▼
立山縦走登山9月の装備と服装
標高3,000mを超える立山の縦走登山では、9月の下旬近くともなれば氷点下近くまで冷え込むこともあります。
また、比較的気温が高くても風が強ければ体感温度は急激に下がります。
ですから、9月でも装備と服装の両面でそれなりの防寒対策が必要になります。
今回立山縦走・剱岳登山で使用した装備と服装を紹介します。
立山縦走登山の装備
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立山登山の服装・レイヤリング
9月の立山三山縦走登山で使用した服装・ウェア、レイヤリングは以下の通りです。
トップス
ワークマンのドライTシャツ
ベースレイヤーは、ワークマンのコンプレッションシャツ。(今回使用せず)
”https://wanderinglife55.com/workman-compression/”
雄山から剣沢までアウトシェルジャケットにワークマンのエアシェルジャケットを着用。
”https://wanderinglife55.com/workman-airshell/”ボトムス
モンベルのサウスリム パンツ。オーバーパンツとしてモンベルのライトアルパインパンツ。
登山靴は、スカルパ ミラージュ
【動画】立山三山縦走
室堂から立山三山(浄土山-雄山-別山)、剱岳登頂までの模様をスライドショーとして編集。
立山三山縦走登山へのアクセス
立山登山及び剱岳の別山尾根ルートの起点となのが室堂。
室堂へは立山もしくは扇沢から立山黒部アルペンルートでバス、ケーブルカーを乗り継いでいきます。
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(テキスト・編集人 flyder)
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