2018年11月初旬の某日、日本百名山の一つである奈良県の大台ヶ原山に登山いってきました。
コースは日出ヶ岳、正木ヶ原、大蛇嵓、シオカラ谷を周回する「東大台ヶ原完全クリアコース」です。
当日の大台ヶ原の登山の様子、所用時間や服装、装備などを紹介します。
大台ヶ原(吉野熊野国立公園)登山コースの紹介
大台ヶ原登山口へのアクセス
国道25号針IC・道の駅針テラスより約80㎞、車で2時間弱。
東大台ヶ原登山コース
(出典:吉野郡上北山村敢行情報)
大台ヶ原の一帯は吉野熊野国立公園の特別保護区に指定されています。
この大台ヶ原は、東大台と西大台に分かれています。西大台への入山には事前の許可が必要です。東大台へは入山に許可や手続きは不要です。
東大台ヶ原の登山コースは以下の4つです。
今回は、大台ヶ原の登山コースの中で最もポピュラーといわれる東大台ヶ原完全クリアコースを歩いてきました。
東大台ヶ原完全クリアコース詳細
以下は私が当日歩いた実際のルートになります。
大台ヶ原 駐車場情報
大台ヶ原登山の起点となる吉野熊野国立公園の大台ヶ原登山口には自動車100台以上は収容可能な無料駐車があります。
大台ヶ原登山・山行記録 by flyder
以下は管理人flyderによる大台ヶ原の登山・山行記録です。
名古屋⇒大台ヶ原駐車場
大台ヶ原の登山口がある奈良県の吉野熊野国立公園まではバイクで行きます。
ルートはR23名四国道 ⇒ 伊勢湾岸自動車道⇒ 東名阪自動車道 ⇒ R25名阪国道で針IC、針ICからはR369・R370・R169・県道40号で大台ヶ原へ!
名古屋から大台ヶ原まで、グーグル先生によれば、片道207㎞、約3時間30分のロングツーリングになります。
午前4時に起床して5時30分に出発!
午前10:00、予定より遅れて約1時間遅れで大台ヶ原駐車場に到着。
準備を整え午前10時20分よりイザ出陣!
東大台ヶ原の登山口 ⇒ 日出ヶ岳
先ずは、大台ヶ原の駐車場に併設されている大台ヶ原ビジターズセンターに寄って東大台ヶ原の登山地図を購入。
東大台の登山口はビジターズセンターのすぐ脇にあります。
午前10時30分より登山開始。先ずは日出ヶ岳を目指します!
林の中の小道を歩きます。整備が行き届いていて登山道という感じはしません。
今年の紅葉の見頃は10月下旬に迎えたようで、既に紅葉のピークは過ぎていました。
それでも所々はまだ紅葉を楽しむことができました。
日出ヶ岳の分岐からは頂上に向かう長い階段が続きます。
階段を登るにつれ景観も開けてきます。
長い木製の階段を登りきると日出ヶ岳の展望台が目に飛び込んできます。
午前11時、大台ヶ原の最高峰、日出ヶ岳(標高1695M)に到着!
では、日出ヶ岳の展望台からの眺望を紹介。
北西方面には大峰山脈の山々が見えます。(下画像)
北東方面に目をやると、乗鞍岳、御嶽山、木曽駒ケ岳、恵那山、仙丈ヶ岳、間ノ岳、さらにその先の富士山をも見ることができるそうです。
南側には熊野灘と尾鷲湾を一望することができます(下画像)。
正木峠・正木ヶ原
日出ヶ岳の山頂を360度に広がる眺望を堪能した後は正木峠・正木ヶ原に向かいます。
日出ヶ岳から正木峠に向かう板張りの階段。傾斜も緩やかでとても歩きやすいです。
日出ヶ岳から15分程で正木峠に到着。
正木峠からは眼下に広がる熊野灘を一望することができます。点在する立ち枯れ木の向こうに青い空と海が広がっています。
正木峠から正木ヶ原に向かう路も板張りの整備された階段になっています。
白い遊歩道と灌木の緑のコントラストが美しい。
午前11時50分、正木ヶ原に到着。
低い笹の生い茂った一面に所々に白く光る立ち枯れ木が点在する不思議な光景です。
なんでも、50年以上前はココも普通の山と変わらず樹木が生い茂っていたそうです。それが大きな台風が来た時に数多くの樹木が倒れてしまったそうです。
樹木が倒れてたあとに笹が生い茂り、それを餌とするシカは増殖。増殖したシカが樹木の芽をも食べ尽くしたために現在の状況に至っているそうです。
尾鷲辻・牛石ヶ原
午後12時に尾鷲辻を通過。ここの尾鷲辻は東大台の登山口へ続く中道と日出ヶ岳に続く上道との分岐点。
尾鷲辻から10分程度で、神武天皇像が設置された場所に。
この神武天皇像のスグ先が牛石ヶ原です。
午後12時10分、牛石ヶ原を通過。
牛石ヶ原は開けた原っぱで特に何もないです・・・。
大蛇嵓(だいじゃぐら)
牛石ヶ原から5分程で大蛇嵓の分岐点に。
地図によればこの分岐点から大蛇嵓までは10~15分程度。
いよいよ大台ヶ原の核心部!大蛇嵓(だいじゃぐら)を目指します。
大蛇嵓に近付くにつれ登山道は険しさを増していきます。
この小さな鉄橋を渡ると大蛇嵓は目前です。
午後12時20分、大台ヶ原の絶景ポイントである大蛇嵓に到着!
細長い岩の形が大蛇に似ているといわれる大蛇嵓。
実際に大蛇嵓の上に立って歩いてみたところ、大蛇というよりは痩せた牛の背中のような形をしています。
岩の真ん中が分水嶺のようにが盛り上がっていて左右は切れ落ちています。
先端と両サイドには転落防止用の柵とチェーンが張られています。
私自身は大蛇嵓の上で恐怖を感じることはなかったのすが…。
一緒に居合わせた数名の方の中には怖くて大蛇嵓の先端まで降りてこれない人も少なからずいました。
大蛇嵓の先端からの絶景(下図)。
小1時間ほど大蛇嵓からの景観を堪能。午後13時15分、大蛇嵓を後にします。
シオカラ谷
大蛇嵓の分岐までは来た道を引き返します。
大蛇嵓分岐点でシオカラ谷方面に向かいます。
シオカラ谷を示す標識には「高低差160m 急坂注意!」との文字が…。
実際に急坂を下ってみたところ、大した急坂ではありませんでした。登山に馴れて方なら心配無用です。
午後13時40分、シオカラ谷到着。
沢に降りて小休憩!定番のカップヌードルでエネルギー充填!
休憩後にシオカラ谷の吊り橋を渡って登山口方面に向かいます。
沢からの登り返しの急登は石作りの階段なので歩きやすいです。
ゴールである大台ヶ原の駐車場に向かう最後の登り坂。
午後14時25分、ゴールである大台ヶ原駐車場に無事到着。
おしまい。
大台ヶ原【チャレンジ百名山】を動画でチェック
百聞は一見に如かず!大台ヶ原の東大台周回コースの登山道の様子をお知りになりたい方は是非動画をチェックしてみて下さい。
大台ヶ原登山の装備と服装
今回の大台ヶ原登山で着用した服と装備は以下の通りです。
服装
トップスは、保温効果のあるコンプレッションシャツをベースレイヤーにしてその上に速乾性Tシャツを重ね着。中間着はジップアップ方式のフリース。アウトレイヤーにパタゴニアのトレントシェルジャケット(出番なし)。
▼参考▼
”https://wanderinglife55.com/workman-compression/”ボトムスは、トレッキングパンツ(モンベル サウスリムパンツ)一枚のみ。靴は低山用登山靴(モンベルのツオロミーブーツ)
装備
18Lザック(パネルローディング方式)、flyderオリジナル登山用ベルト、チェストバッグ、各種ポーチ、昼食、飲料水2L、ファーストエイドキット、カメラ、携帯、帽子、雨具、その他。
大台ヶ原の天気
山の天気は平地とは異なり目まぐるしく変化します。
大台ヶ原山の登山を予定させる方は必ず山の天気予報をチェックしておきましょう。
(テキスト・編集人 flyder)
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