こんにちは、flyderです。
2019年4月22日、日本百名山のひとつである乗鞍岳に登ってきました。
乗鞍岳の残雪期登山の模様を画像と動画で紹介します。
4月の下旬でも乗鞍岳にしっかりと雪が残っていて残雪登山を満喫することができました。
乗鞍岳へのアクセス、登山ルート、コースタイムの他4月の乗鞍岳登山の服装・装備なども併せて紹介。
乗鞍岳 残雪期(4月)登山の山行記録
乗鞍岳登山口・ルート/コースについて
残雪期の乗鞍岳の登山口、ルート/コースの概要。
4月の乗鞍岳登山の登山口
4月の乗鞍岳の登山口はMt.乗鞍スノーリゾートのスキー場のゲレンデからになります。
私が行ったときは、乗鞍エコーライン(県道84号)沿いの標高1800mの地点にある三本滝レストハウスまでは除雪作業が完了しており、チェーンなしで行きました。
4月の早い時期ですと三本滝より下の休暇村乗鞍高原のホテル前からの出発になると思われます。
乗鞍岳登山ルート
今回私が辿った乗鞍高登山のルート/コースは以下の通りです。
ルート/コース三本滝レストハウス⇒かもしかリフト最上部⇒ツアーコース終点⇒朝日岳⇒蚕玉岳⇒乗鞍岳剣ヶ峰
基本データ
- 山行時間:8時間36分(1時間15分)
- 歩行距離:11.6㎞
- 標高差:1220m
下りの所要時間:約2時間
【動画】4月残雪期の乗鞍岳登山ダイジェスト
当日の登山・山行の模様を3分半程度の動画(ダイジェスト)にまとめました。
本編動画は、youtubeチャンネル「flyder」内で御覧頂けます。
▼チャンネル詳細はコチラ▼
三本滝レストハウス ⇒ かもしかリフト最上部
午前2時頃に三本滝レストハウス前の駐車場に到着。車の中で夜明けまで仮眠。
日の出とともに起床。朝食を食べたあと登山の仕度を整え午前6時30分、三本滝レストハウスを出発しました。
既に営業期間の終了したMt.乗鞍スノーリゾートのスキー場のゲレンデをハイクアップ。
ちなみに、スキー場の営業は3月31日まででした。
GWの行楽シーズンに向けて除雪作業が進んでいます。除雪された舗装道路によりスキー場ゲレンデは分断されていました。
下山時にBCスキー・スノボで滑降する際には注意が必要です。
午前7時09分、スキー場リフトの最終点(かもしかリフト最上部に到着。
スキー場のコースを示す看板。
これより先は、スキー場の管轄外。
スキー場リフトの最終点がBCスキーのツアーコースの開始点になります。
ツアーコース開始点 ⇒ ツアーコース終点
かもしかリフトの終点を後にして乗鞍岳山頂を目指してツアーコースをハイクアップ。
登山開始から1時間半、午前8時に標高2,200M地点で小休憩。
ここまでの歩行距離は1.9㎞、久しぶり登山ということでペースが上がりません。
日が昇り紫外線の照り照り返しによる日焼けを防ぐためにフェイスマスクを着用。
顔の日焼けを防止するため残雪登山での必須品です。
”https://wanderinglife55.com/face-mask/”午前9時頃に位ヶ原方面との分岐になるツアーコースの終点に到着。
ツアーコース終点 ⇒ 朝日岳
ツアーコースの終点付近(標高2400m)で再度の休憩をとりアイゼンを装着します。
ツアーコースの先にある急登箇所を登りきる左手方向に乗鞍岳頂上部(剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳)の全貌が現れます(↓)。
右手方向に見えるのは摩利支天岳(↓)。
さらに登ると正面に肩ノ小屋と東大の宇宙線研究所観測所が見えてきます。(↓)
標高が2700M近くなり。風も出てきて寒さを感じるようになります。体温の低下を防ぐために
ここでアウトシェルジャケットを着用。
肩ノ小屋付近まできたところで稜線辿り朝日岳を目指します。
朝日岳の稜線上に出ると強風に煽られ思うように歩が進みません。
気力を振り絞り、午前11時40分、朝日岳頂上(2975M) に到着。
朝日岳頂上から見る乗鞍の剣ヶ峰はなかなかの絶景です。
朝日岳 ⇒ 乗鞍岳 剣ヶ峰
朝日岳を後にして稜線を辿り乗鞍の剣ヶ峰を目指します。
12時06分、乗鞍岳の頂上小屋を通過。
4月の下旬にもなるのに頂上小屋は完全に雪の中に埋もれていました。
ここまで来ると、頂上剣ヶ峰は間近です。視線の奥に乗鞍本宮神社が見えています。
12時16分、乗鞍岳の頂上に到着。剣ヶ峰3,026mの標の横で記念撮影。
コチラ↓は乗鞍岳の一等三角点。
乗鞍本宮神社の祠にはエビの尻尾がまとわりついていました。
剣ヶ峰の北側に見える北アルプスの山々。
南側には独立峰である御嶽山が見えます。
乗鞍岳頂上剣ヶ峰から下山
乗鞍岳山頂剣ヶ峰からの景色を十分に堪能して13時07分より下山開始します。
途中2800m付近からは雪板の出番!
スタンディングで滑降するには、まだまだ技量不足です。
雪板をヒップスライダーにして滑降することにします。
午後3時05、無事にゴール地点である三本滝レストハウスまで下山。
乗鞍岳 残雪期(4月)の装備と服装
北アルプスの南端に位置し、標高3,026mに達する乗鞍岳では4月でも気温が氷点下になります。低体温症による遭難事故を防ぐためにも十分な装備と登山用ウェアを用意する必要があります。
今回の乗鞍岳登山で使用した装備と服装・ウェア類は以下の通りです。
装備について
▼参考:雪山登山の装備特集▼
”https://wanderinglife55.com/tozan_soubi/”服装・レイヤリング
4月の乗鞍岳登山で使用した服装・ウェア、レイヤリングは以下の通りです。
トップス
ベースレイヤーは、ワークマンのコンプレッションシャツ。
”https://wanderinglife55.com/workman-compression/”
ベースレイヤーの下にはドライレイヤーとしてTS DESIGN TS DRYを着用。
”https://wanderinglife55.com/ts-dry/”
ミドルレイヤー兼アウトレイヤーには、モンベルのシャミースジャケット。
ハードシェルジャケット(ゴアテックス)。
ボトムス
インナータイツは、おたふく手袋 ボディータフネス コンプレッションタイツ。
”https://wanderinglife55.com/otafuku-tights/”アウトシェルは、ワークマンの防水・透湿性レインパンツ。
”https://wanderinglife55.com/workman-rainwear/”靴は、シリオのP.F.730
4月の乗鞍岳の天気・天候
4月とはいえ頂上の標高が3,000mを超える乗鞍岳では雪が降ることも珍しくありません。
近隣の岐阜県高山市、長野県松本市の天気予報をチェックするだけでは不十分です。必ず山の天気予報で登山指数や気温・風速などの天候をチェックしておきましょう。
乗鞍岳へのアクセス&駐車場情報
乗鞍岳登山の基点となる休暇村乗鞍高原までは高速道路を利用して、
- 名古屋から約3時間30分
- 大阪からは約5時間30分
- 東京から3時間30分(中央道経由)
休暇村乗鞍高原前、三本滝レストハウス前に無料駐車場あります。
編集後記
今回の乗鞍岳登山は前回の登山より2ヶ月以上間が空いての登山でした。
この間には週に4日×1時間程度のトレーニングをこなしていました。ただ、実際に山に登っていないとやっぱり駄目ですね。
今回の山行では両足の太ももが何回も攣りました。昼食として用意したカレーメシを車に置きわ忘れるという失態に加えて、ストックのスノーバスケットが破断するというトラブルにも見舞われました。
そんなこともあって、『撤退』の2文字が頭をよぎりましたが、何とか登りきることができました。
山行記録詳細
今回の乗鞍岳の残雪期登山の山行記録はヤマレコにflyderのハンドルネームにてアップしています。
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