自作のアウトドア用キャリーワゴンを紹介。大径タイヤを使用することで砂浜・ガレ場などの悪路でも使用可能!キャンプ・釣りで大活躍のキャリーワゴンです。コールマンやWAQ、DCM等の既製品のワゴンの走破性では満足できない人におすすめのアウトドア用ワゴンです。
- 砂浜やガレ場などでも使えるキャリーワゴンが欲しい!
- キャンプで使うアウトドア用ワゴンを自作してみたい!
- テーブルや椅子として利用できるキャリーワゴンが欲しい!
自作アウトドア用キャリーワゴンの特徴とメリット・長所
今回紹介する自作キャリーワゴンの主な特徴・長所は以下の通りです。
詳細については後述します。
コールマン、WAQ他既製キャリーワゴンの欠点
自作キャリーワゴンの長所・メリットについて説明する前に、一般に販売されているアウトドア用キャリーワゴン(既製品)の欠点についてお話ししたいと思います。
ご承知のように近年のキャンプブームのおかげで実に多くのアウトドア用品メーカーからさまざまなキャリーワゴンが販売されています。コールマンやWAQ、DCMといったメーカーの販売するキャリーワゴンは大型・極太タイヤという触れ込みですが…。タイヤ径はせいぜい21㎝程度です。この程度のタイヤ径では砂浜(サーフ)やガレ場、砂利道などで快適に使用するには十分とはいえません。
既製のキャリーワゴンでは砂浜でスタック
目の細かい砂地、砂浜ではタイヤが砂に埋もれる。
ガレ場や砂利道で立往生
ガレ場や粗い砂利道、段差のある悪路で立往生。
大径タイヤによる圧倒的な走破性!砂浜・ガレ場OK!キャンプや釣りで大活躍
今回紹介する自作のキャリーワゴンは既製のキャリーワゴンで使われているタイヤよりも一回り大きい大径タイヤ(タイヤ径25㎝) を装着しているためにより高い走破性を期待できます。
▼自作キャリーワゴンで使用 25㎝大径タイヤ▼
大径ノーパンクタイヤのおかげで既製のキャリーワゴンが通過に手間取るような不整地・悪路・砂浜・砂利道でも比較的スムーズに使用することができます。
駐車場から河川敷までの移動もラクラク
自作のキャリーワゴンにキャンプ道具を積載。雑草が生える不整地・砂利道・砂地を乗り越え河原でキャンプ。
サーフでの釣りでも大活躍
自作のキャリーワゴンに釣りで使うタックル類を積み込んでサーフへ!砂浜でも使用できる自作のキャリーワゴンはサーフの釣りで大活躍
キャリーワゴンなのにテーブル、椅子、ベッドとしても利用できる
今回紹介する自作のキャリーワゴンはカヤック用カートを使用しているためタイヤを簡単に脱着できる仕様になっています。
タイヤを台車のデッキから切り離して、デッキを裏返せばそのままワゴンのデッキをテーブルや椅子として利用することができます。
さらに裏返しにしたデッキと収納ボックスを並べてデッキをベッド(寝台)と利用することも可能です。
自作キャリーワゴンの弱点は…?
悪路において高い走破性を発揮する自作キャリーワゴンですが以下のような短所・弱点があります。
重心が高い
タイヤ径が25㎝あることに加えてタイヤとデッキまでのクリアランスが大きい(最低地上高が高い)ために既製のキャリーワゴンと比べて重心が高くなります。そのためワゴンに積む荷物の重量が重たくなると横転しやすくなります。傾斜地を通過する際にはハンドリングに注意する必要があります。
四輪走行の際には舵取りが困難
今回紹介する自作のキャリーワゴンは4輪でも2輪でも使用できる仕様になっています。重たい荷物を運搬する際には4輪の方がラクにワゴンを引くことができるのですが…。4輪をセットした場合にはタイヤに首振り機能がないために舵取り・方向転換に苦労します。後ろだけにタイヤをセットする2輪使用の場合には方向転換やターンも問題なくできます。
4輪だと舵取りが困難になるので基本は後ろだけにタイヤをセットするリアカー仕様で使用するようにしています。
自作キャリーワゴン【大径タイヤ仕様】の作成方法、素材・材料
それでは、ここからは今回紹介したアウトドア用のキャリーワゴンを自作すために使用した素材・材料、工具や作成方法について紹介致します。
作成方法
今回紹介した自作のアウトドア用キャリーワゴンの作成方法を順を追って紹介します。
コンパネをカットしてワゴンのデッキを作成
最初にコンパネをジグソーでカットしてキャリーワゴンのデッキを作成。デッキのサイズは縦90㎝×幅55㎝にしました。
ワゴンのアオリ(柵)部分をイレクターパイプ&塩ビパイプで作成
キャリーワゴンのアオリ(柵)はイレクターパイプと塩ビパイプを組み合わせて作ります。パイプカッターでパイプを必要な長さにカットにします。
カットしたパイプを3方継手でつなぎ合わせます。継手はイレクターパイプ(28Φ)用のため塩ビパイプ(26Φ)を入れると若干隙間できます。隙間を埋めるために塩ビパイプにテープを巻いています。
カットしたパイプを枠状に組み合わせればワゴンのアオリ部分は完成。
完成したアオリ部分をデッキに取り付けます。最初は金具を使ってアオリをデッキに固定することを考えたのですが、アオリとデッキを簡単に切り離せるようにタイラップ(結束バンド)を利用して固定することにしました。
台車用のキャスターを利用して舵取りハンドル操舵棒を作成
キャリーワゴンを引っ張るハンドルには舵をとるために首振り機能が必要になります。その首振りのために台車で使用されている自在キャスターのパーツを利用します。
▼荷台用自在キャスター▼
キャスターのローラーを取り外して首振り機能を持った金具にハンドルとなる塩ビパイプを固定します。
首振り機能を持った金具をワゴンのデッキにボルトで止めます。
キャリーワゴンのデッキとカヤック用カート(H型ドーリー)を合体
今回紹介する自作ワゴンのタイヤや車軸等の足回り部分にはカヤック用カートのH型ドーリーを使用します。
このH型ドーリーは本来カヤックを移動する際に利用するカヤック専用カートですが、今回はキャリーワゴンの足回りとして利用します。
ホールソーを使ってワゴンのデッキにカヤック用カート(H型ドーリー)を差し込む穴をあけます。
前後に合計4つの穴をあけます。
前後の穴にH型ドーリーを差し込んだらキャリーワゴンの完成です。
2輪仕様で使う場合の駐輪用スタンドを設置
4輪ではなく2輪のみで使用する際には前方に駐輪用のスタンドがあった方が便利です。そこでテーブル用の折り畳み脚をスタンドとしてワゴンの底部に取り付けました。
素材・材料・工具
キャリーワゴンを自作するために使用した素材と材料は以下の通りです。
作成のために使用した工具は以下の通りです。
自作のアウトドア用キャリーワゴンの製作費・コスト
今回紹介させて頂いた自作のキャリーワゴンを製作するために掛かった費用は以下の通りです。(ざっくりですけど…)
項目 | 価格 |
カヤック用カート H型ドーリー | 3990 |
コンパネ | 1000 |
イレクターパイプ(28Φ)2ⅿ×3 | 2560 |
塩ビパイプVP20 2ⅿ×2 | 900 |
三方接手 ×8 | 1600 |
TSチーズ ×1 | 160 |
台車用キャスター | 500 |
テーブル用折りたたみ脚×2 | 600 |
合計 | ¥11,310 |
上記費用計算はカヤックカートH型ドーリーを1台分で計算しています。
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