8月初旬の某日、槍ヶ岳に登ってきました。
ルートは岐阜県側の新穂高温泉から槍平を経由する新穂高-槍ヶ岳ルート。
1泊2日の槍ヶ岳テント泊登山の模様をお伝えします。
槍ヶ岳 新穂高ルート 新穂高温泉-槍平小屋-槍ヶ岳
槍ヶ岳に最短で登るなら新穂高ルート!
北アルプスを代表する槍ヶ岳。登山を嗜む人なら一度は登ってみたいと思う人気の山の一つに数えられます。
槍ヶ岳に登る主要なルートとしては以下の5つが挙げられます。
今回は槍ヶ岳への最短ルートといわれる新穂高ルートで登りました。
ちなみに、新穂高ルートの標準的なコースタイムは以下の通りです。
新穂高温泉⇒白出沢(2:00)⇒滝谷(1:30)⇒槍平小屋(1:00)⇒槍ヶ岳(6:00)
(出典:北アルプス詳細ルートガイド改定版)
DAY1~新穂高温泉⇒槍平小屋テン泊
午前4時に新穂高の登山者用無料駐車場に到着。
(⇒ 新穂高の駐車場のアクセス詳細)
朝の6時頃まで車の中で仮眠するつもりでしたが、ほとんど眠れずそのまま朝を迎えます。
新穂高温泉 ⇒ 穂高平
早朝6時頃より支度を整えて新穂高温泉を目指します。
駐車場を出発して30分ほどで槍ヶ岳登山の起点となる新穂高登山指導センターに到着。
登山指導センターにて登山届を提出していよいよ槍ヶ岳登山の開始です。
新穂高の温泉街を抜け林道を登ります。車両進入禁止のゲートを通過して暫く進むと右手側に夏山近道の標識が現れます。
この夏山近道を利用すると穂高平小屋までの歩く距離を半分ほどに短縮できます。
但し、林道に比べると歩きにくく急登箇所もあるので正規のルート以上に体力を消耗します。
テン泊装備を詰め込んだ重たいリュックを背負っているなら通常ルートを通る方が無難かもしれません。
新穂高温泉を出発して1時間弱で新穂高平の避難小屋に到着。
避難小屋でよく冷えたトマトを購入。
穂高平 ⇒ 白出沢出会
新穂高温泉から白出沢の出会までは蒲田川沿いに整備された右俣林道を歩きます。
勾配も緩く歩きやすいのでここで時間を稼いでおきたいところです。
が、しかし・・。
前日ほとんど眠っていないことに加え、新穂高来る途中の最後のコンビニを逃したため朝食を購入し忘れたこともあってペースが上がらない。徐々に遅れはじめます。
本日の予定としては、夕方までに槍ヶ岳山荘に到着してテン場を確保する計画でいました。
そのため白出沢出会には9時には到着する予定でしたが、実際には30分遅れで到着。
この調子では夕方までに槍ヶ岳山荘に到着するのは厳しいという判断で、早々に予定変更。
本日は槍平小屋のテン場で泊まることにします。
そうなると、時間的な余裕はたっぷり!
白出沢の堰堤の上でマットを敷いて暫し昼寝をすることにしました。
白出沢 ⇒ 滝谷出会
白出沢出会で30分程昼寝をして、再出発!
ここから本格的な登山道の開始です。
樹林帯の中の登山道を2時間近く歩いて滝谷出会に到着。(昼寝をした後も体が重く感じ、一向にペースが上がりません)。
通常であれば木製の橋が架かっているのですが、増水により橋が流されたとのこと。
仕方がないので飛び石を伝って沢を渡ります。
滝谷 ⇒ 槍平小屋
滝谷の沢を渡ると、登山道は険しくなります。
15㎏はあるリュックを背負って歩くにはかなりこたえます。
滝谷を出発してから約2時間。ヘロヘロになって槍平小屋はまだか?まだか?と思いながら歩いていると樹林の囲まれた中になにやら茶色屋根の建造物が見えてきました。
はぁ…。
午後12時30分やっと槍平小屋に到着です。
時間は早いですが、先程申しあげたとおり本日の体調では槍ヶ岳山荘のテン場まで行くことは困難。
槍平小屋でテン場での宿泊手続きを済ませて早々とテントを張ります。
昼食を済ませて、夕方までひと寝入り。
その後、テン場で仲良くなった同年代の登山者と情報交換&談笑。
夕食は尾西のアルファ米とフリーズドライ食品で済ませます。
午後7時には就寝。
DAY2~槍平⇒槍ヶ岳頂上⇒新穂高温泉
2日目は午前3時過ぎに起床。朝食を済ませたあと仕度を整えます。
槍平小屋 ⇒ 槍ヶ岳山荘
午前4時半出発!槍平小屋のテン場を後にして槍ヶ岳山頂を目指します。
睡眠十分。加えてリュックが軽くなったこともありペースは昨日と異なりペースは上々。
槍平を出発して2時間足らずで千丈乗越を通過。
振り返ると抜戸岳、笠ヶ岳が見えます。
飛騨沢を登りきると稜線上にあるのが飛騨乗越。
南に進むと大喰岳・中岳・南岳方面へ。
東の下方には殺生ヒュッテが見えます。
飛騨乗越を左手側に折れ北方向に進むと槍ヶ岳山荘は目の前に。
午前8時半に槍ヶ岳山荘に到着。
槍ヶ岳山頂アタック
槍の穂先の下で山頂アタックする登山者を観察。
ほとんどの登山者はリュックを残置し背負わずに登っています。
リュックを残置していくか?背負ったまま登るか?暫く思案。
最終的には背負ったまま登ることに。
午前8時40分、槍ヶ岳への山頂アタックを開始します。
▼山頂アタック 動画▼
午前9時過ぎ 標高3180m 槍ヶ岳の山頂に到着。
この日この時間帯に山頂にいたのは凡そ十数人。
槍の穂先での記念撮影のための渋滞・順番待ちもなかったので日本国旗を掲げてもう一枚記念撮影。
▼登山用品特集▼
槍ヶ岳山頂 ⇒ 槍平テント場
記念撮影などで小1時間山頂で過ごして下山を開始します。
穂先から降りて槍ヶ岳山荘を通過したのが午前10時15分。
下り最速!午後12時には15分に槍平小屋のテン場に帰還。
槍平小屋でかき氷を注文。暫し休憩して撤収作業を開始。
14時30分撤収作業完了し槍平を後にします。
槍平 ⇒ 新穂高温泉
槍平を出発してから約4時間、午後6時30分に新穂高温泉到着。
無事、下山完了。
この日は駐車場で車中泊して、翌日は西穂高岳に登りました。
おしまい。
(テキスト&編集人 flyder)
槍ヶ岳新穂高ルートの駐車場・アクセス
(出典:新穂高駐車場マップ)
登山口に近い有料駐車場は夜間は閉鎖されるので、朝まで車中泊で過ごすなら24時間利用できる無料駐車場を利用するのがおすすめです。
槍ヶ岳の登山口がある新穂高温泉に一番近い無料駐車場は深山荘のそばにあるP5と呼ばれるエリアです。
但しこのP5は人気が高いのでシーズン中の週末なら夕方には満車になることもあります。
ここが満車だと鍋平の登山者用駐車場(P8・P9・P10・P11)に誘導されます。
今回の槍ヶ岳登山では、新穂高に到着したのが早朝4時前。平日でしたがP5の駐車場は既に満車状態。仕方がなく鍋平のP8駐車場に駐車しました。
▼無料駐車場へのアクセス
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