オプティマスのガソリンストーブ スベア123Rのレビューです。
スベア123Rの魅力と特徴、プレヒート・火力の調整などの使い方からメンテナンス方法、スベアを使用したラーメン、焼き肉、キャンプ飯、登山飯などの料理・調理例を紹介。
購入者さんによる評判・口コミ情報も併せて紹介致します。
- スベア123rの使い方にについて知りたい!
- プレヒートの方法は?面倒くさくない?
- スベアの燃料、メンテナンス方法は?
- スベア123Rで料理ってどうなの?
スベア123Rの魅力と特徴
『スベア123R』については改めて説明するまでもなく携帯型ガソリンストーブの名器です。
ウィキペディアによると、スベア123が発売されたのは1955年となっていますが、その設計の起源は19世紀末とのことです。(出典:ウィキペディア)
OPTIMUS 123Rスベアの説明書には以下のように記されています。
スベアは1800年代後半にスウェーデンで開発され、以来100年以上にわたり当時の姿を変えることなく現代に至っています。
ちなみに、1906年(明治39年)の山岳測量プロジェクトを描いた山岳映画の名作『劒岳 点の記』にもスベア123が登場しています。
うんちくは、置いといて…、何が言いたいかと言うと、
100年以上前の基本設計で現在まで使われているという事実!それだけ、基本設計がシンプルでしっかりとしているということです。
クラシカルなフォルムで現代でも十分通用する機能性がスベア123Rの最大の魅力ではないでしょうか。
他にも、スベアならではのプレヒーティングの方式、真鍮が放つ独特の鈍い輝き、ジェットエンジンのような燃焼音等々スベア123Rの魅力は尽きません。
スベア123Rの使い方~プレヒートから消火、メンテナンス方法まで
スベア123Rの基本的な使い方を手順を追って説明致します。
注油
先ずは風防(五徳)を外します。次に注油口のキャップを外して燃料(ガソリン)を入れます。
ちなみに、タンク容量は180ml。
スベアのプレヒート・点火
調整キー(ハンドル)を時計回り一杯まで締め込んで燃料バルブを全閉にしておきます。
この状態でタンク上部のくぼんでいる部分に予熱剤を適量たらします。
プレヒートに使う予熱剤にはアルコールやベンジンを使うのが一般的です。
予熱剤に着火して、予熱剤の燃焼でタンクが温まるのを待ちます(プレヒーティング)。
これが、俗に言う、スベア123Rの「点火儀式」(プレヒート)になります。
予熱剤の量や時間は、外気の気温や湿度に左右されます。経験で適切な量や時間を体得しましょう。
予熱剤の炎が消えるタイミングを見計らって、燃料バルブを開放します。
バルブの噴射口から気化したガスが噴射するのでこれに点火します。
説明書によると、スベア123Rが『火だる』状態になった場合には、一度バルブを閉じて再度プレヒートをおこなう旨書かれています。
多かれ少なかれ点火時に気化されないガソリンが噴出することは毎度のことです。慣れれば『火だるま』状態も楽しむことができます。(あくまで自己責任ですが…)
ただ、点火時に火柱が立っても大丈夫な場所を選んで使用するように心掛けて下さい。
テントの中で点火するとテントを溶かすことになりかねません。
プレヒートが怖い・面倒という人にはスベア用のミニポンプの使用をおすすめします。ポンピングすることでタンクの内圧を高めることができる専用ポンプです。
▼プレヒート不要!スベア用ミニポンプ▼
火力の調整
火力の調整は、付属の調整キー(ハンドル)を回すことでおこないます。
回転方向と火力の関係は以下の通りです。
ただし、反時計回りの方向に回して最大火力を得た位置からさらに回すと火力は弱くなります。火力調整は最大火力を得られる位置までの範囲内で調整キーを左右に回しておこないます。
消化
調整キー(ハンドル)を時計回りの方向一杯まで締めこむことで消化することができます。
消化後、タンクの熱が冷めたら注油口のキャップを緩めてタンク内の圧力を抜くことも忘れないでください。
【動画】オプティマス 123R スベアの使い方
百聞は一見に如かず!スベア123Rの基本的な使い方を紹介する動画を作成しました。注油からプレヒート、点火、火力調整、消化までをできるだけ分かりやすく解説します。
スベア123Rのメンテナンス方法は?
スベアは構造がシンプルなゆえに正しく使っている限りニップルのクリーニングを除いて特別なメンテナンスは不用です。
ガソリンが燃焼することでニップルの穴(燃料の噴出孔)に少しずつ煤がたまってきます。煤がたまることで燃焼作用が弱くなることがあります。右の症状が出た場合には燃焼中に調整キー(火力調整ハンドル)を最大火力の位置からさらに回すことでニップルの煤をクリーニングすることができます。
スベア123Rの燃料~赤ガスは使える?
スベア123Rの燃料として自動車用ガソリン、いわゆる赤ガスを使うことはできるのか?
購入者レビューでは赤ガスを10年以上使い続けても問題なしという方もいらっしゃるようですが…。
スベアの取扱説明書の注意書きには以下のように記してあります。
燃料はホワイトガソリンを使用してください。ホワイトガソリン以外の自動車用ガソリンを使用した場合、燃焼不良の原因になるばかりでなく、触媒装置のない排気ガスを吸入することと同じで発ガンの原因になります。
スベア123R取扱説明書より
スベア123Rを安全に使うために心得!
先に述べた通り、点火時に予期せぬ火柱が上がりストーブ本体が火だるま状態になることが多々あります。少なくとも点火時には周りに燃えるモノ、熱で溶けやすいモノがないことを確認して使用しましょう。
上と同じ理由から枯草・枯れ木が多い雑木林など延焼の可能性のある場所で点火作業をおこなうのは極力避けましょう。
100年以上基本設計を変えないスベア123Rを快適に使うための小技・工夫・便利アイテムを紹介します。
スベア123Rで料理・調理例~ラーメン、焼き肉、山頂飯、キャンプ飯
軽量・コンパクトなオプティマスのガソリンストーブ スベア123Rがあれば、ラーツー、トレッキング、登山など野外料理で大活躍!
カップ麺のための湯沸かしはもちろん、火力が強いので寒い季節でも袋ラーメンも楽勝で作れます。
冷凍ピラフやチャーハンをフライパンで炒めるにも十分な火力!
プレート、グリルを載せれば焼き肉・バーべキューも楽しめる。
ガスストーブと異なり気圧の低い山頂でも安定した火力が得られるので山頂飯作りに最適です!
ガスバーナーと異なり厳冬期の雪山でも安定した火力を期待できるので雪山登山にも最適!
キャンプ場でスベア123Rを使ってキャンプ飯!
登山からキャンプまで幅広い用途に対応できるシングルバーナーです♪
▼スベア123R山頂で袋ラーメンを作る動画▼
OPTIMUS 123Rスベアの評判は?口コミ・レビュー情報
管理人によるレビューだけじゃ物足りないと感じる人もいらっしゃることでしょう。
OPTIMUSのガソリンストーブ 123Rスベアについてもっと知りたいという人のために購入者さんによるスベアに対する口コミ・レビュー情報を以下に紹介します。
火力は十分です。
バイクツーリング用にランタン、ストーブの燃料をホワイトガソリンに統一する為に購入しましたが、コンパクトだし満足です。
(OD缶より圧倒的にホワイトガソリンの方が燃料費は安いです)
敢えて選ぶ趣味のストーブ
火力・使い勝手など現代の最新ストーブに遥かに劣るSVEAですが、単にお湯を沸かすだけでもプレヒートの儀式から独特の燃焼音を耳に時間を楽しみながら過ごすことができます。
メーカーは保証していない使い方ですが赤ガスを使って10年以上使いましたが目詰まりは無く、オートバイのキャンプツーリングで連泊する時などはガス式と異なり燃料の供給をバイクと一緒にできるので今もメインのストーブとして活躍しています。
高価にして点火までの作業に時間がかかる。
利便性を求めるならこの商品は薦めることはできない。
自分がこの商品がよいと思うところは利便性等ではなく小ささと点火までの不便さ(笑)。昔から変わらないものは使っていて楽しくもなる。
楽しめます。ツーリングのときに使えそう。耐久性に少し不安が残る。
まとめ~スベア123Rの良い点・悪い点
管理人である私自身がスベア123Rを使った使用感及び他の購入者さんによる口コミ情報をベースにオプティマスNO.123Rスベアの良い点と悪い点を以下にまとめました。
スベアの良い点
スベア123Rの魅力・良い点をまとめると以下のようになります。
- 歴史と伝統を感じさせる造形美!
- 構造がシンプルで故障が少ない!
- メンテが簡単、ほぼメンテナンス・フリー!
- 氷点下、気圧の低い高所でも安定した火力!
- 心が和むローテクならではの使い心地!
- 使い込むほどに愛着がわく道具としての魅力が高い!
- 理屈では説明できない楽しさ!
- プレーヒートから点火までのドキドキ感がたまらない!
スベアの悪い点
スベア123Rの悪い点をまとめると以下のようになります。
- プレヒートが面倒臭い!(と感じる人もいる)!
- 微妙な火力調整が不得意!
- ガスストーブに比べて危険である!
- 大きなクッカーを使用できない!
- 燃焼音がうるさい!
- ガスストーブ、最新のガソリンストーブに比べ利便性が劣る!
人気・売れ筋のガソリンストーブ~スベア123Rのライバル
ガソリンストーブはオプティマスの123R スベアだけではありません。コールマンやMSR、ソトSOTO等々人気ブランドの売れ筋ガソリンストーブが勢揃い!
編集後記
いかがだったでしょうか、今回はオプティマスのスベア123Rガソリンストーブの使い方や、スベアを使った料理などを紹介させて頂きました。
スベアが誕生してから100年以上が経。性能的にはきゅうびのガスバーナー、ガソリンストーブには劣りますが、 スベアには数値では測れない独特の魅力があります。
この記事を通してスベアの魅力が伝われば幸いです。
(テキスト・編集人 flyder)
コメント
安全に使う大事なポイントが無いので説明が欲しいと思いました。
殆どがタンクの過熱についてです。
・調理など、長時間使用したときの本体の異常過熱について。
・夏場の異常過熱のしやすさの危険性
・グリルプレートを使うときの輻射熱の危険性
・弱火を続けるとタンクの異常過熱すること
・風防をはめる時に、中の遮熱板の丸い穴と減圧弁の穴の位置を合わせないと過圧時に火だるまになって爆発すること。合っていればピューっと火柱が上がって減圧されること。
中の円盤がずれていることもある。
・取っ手のついた受け皿を使用するなら中に水をいれると過加熱を防ぎやすいこと。
・火を消すときに消えない個体は最後吹き消すと冷却も加わってガスもれは止まること。
・適切にナットを閉めたはずの火力調整スピンドルから火が漏れてきたら減圧弁の作動の前兆。スピンドルで火が消せなくなることもあるので雪でタンクに触れるか、濡れタオルでタンクをくるんで少し冷却すること。
・燃料が減って火が弱まったらとにかく早く火を消すこと。中のウイッグが焦げてヤニのこびりつきから吸い上げ不足だけでなく全体の赤火や火力不足や息継ぎ燃焼になること。
…
…
なんか多くてしつこくなりますね(汗)
どれもかなり重要ですが。