5月GW 御嶽山で残雪登山を楽しむ
2018年5月初旬ゴールデンウィークの某日、長野県の御嶽山で残雪登山を楽しんできました。
今回は木曽町の黒沢口登山道を登りました。
ロープウェイは使わず6合目中の湯から出発して山頂近くの二ノ池を目指しました。
御嶽山の登山道ルート・登山口
長野県側から御嶽山の山頂を目指す登山登山道は以下の3つです。
- 王滝口登山道
- 黒沢口登山道
- 開田高口登山道
2015年9月の噴火以来、5月の残雪期には王滝村の田ノ原から登る王滝口登山道からの登山は禁止されています。
今回の予定ルートは以下の通りです。
6合目 中の湯 ⇒ 7合目 ⇒ 8合目 女人堂 ⇒ 9合目 石室山荘 ⇒ 二ノ池
黒沢口登山道 6合目中の湯からのスタート
午前9時半頃に6合目黒沢口登山道入り口のある中の湯の駐車場に到着。
登山道口へのアプローチはバイクで。
ここはバス停と駅舎らしき建物があります。
もちろんこの時期にはバスは運航しておらず駅舎も閉鎖されております。
登山道口の手前には、入山禁止区域を示した入山情報の看板が掲げられています。
駐車場で着替えを済ませます。
御嶽山の麓の道の駅で購入したタケノコご飯を食べてイザ出発!
登山届けをポストに投函。
予定より大分遅れる午前10時の出発です。
6合目中の湯から7合目までの登山道は丸太と木材で組まれた階段がメインです。
樹林帯に覆われたつづら折りの階段をひたすら登ります。
登りはじめから約30分ちょっとで7合目手前に建てられた休憩所に到着。
ここからの登山道はほぼ雪で埋め尽くされています。
雪はザラメで傾斜もそれほどきつくないのでストックなし、スパイクもアイゼンも付けずに登山靴だけで登ります。
7合目ロープウェイ飯森駅・行場山荘
登山口を出発して約40分程度で7合目の分岐でロープウェイ駅のある7合目に到着。
ここまでくるとかなり雪深くなります。ここにきてようやくゲイターを装着し、ストックを使用。
雪に覆われた7合目の行場山荘。
ここからは、完全に白銀の世界。傾斜もきつくなり本格的な残雪登山がはじまります。
白樺にルートを示す赤いテープが程よい間隔で巻かれているのでルートを外す心配はありません。
ただ、出発が遅かったこともあって行き交う登山者は皆無。
休憩もそこそこに8合目を目指します。
所々傾斜のキツイとこもありますがアイゼンなしストックだけを使用して進みます。
8合目女人堂 ⇒ 9号目岩室山荘
7合目を出発して白樺の生える雪原を1時間ほど歩くと8合目の女人堂が見えてきました。
女人堂に到着したのが正午前。
ここで小休止。水分を補給し、行動食に用意してきたチョコボールを頬張ります。
8合目からは傾斜もきつくなるのでここで12本爪アイゼンを装着し9合目を目指します。
時間は午後12時14分。
視界を遮る樹々も徐々に少なくなり森林限界の域へ。
北側には乗鞍岳、
東側には木曽駒ヶ岳をはじめとする中央アルプス(木曽山脈)の山々を望むことができます。
8号目を出発してから1時間以上登ったころでしょうか、ようやく9合目の岩室山荘が見えてきました。
ただ、思うようにペースが上がりません。
睡眠時間3時間弱、朝5時起きでリュックを背負ってバイクを走らせてきたせいでしょうか…。
背中に背負ったリュックがいつも以上に重く感じます。
途中休憩を挟みながらさらに1時間近く登ります。
岩室山荘下の踊り場に到着した頃にはすでに2時過ぎ。
このペースだと、ここから二ノ池までは1時間以上かかることでしょう。
二ノ池からの下山時間を計算すると6合目中の湯に戻れるのは5時ぐらい。
さっきまでは穏やかだった天候も下り気味です。
何かのトラブルが発生すれば下山途中に日没を迎える可能性も…。
二ノ池は拝めず無念の下山
当初より2時には下山すると決めていたこともあり、ここで躊躇なく下山を決意。
山頂からの眺望を目にすることができず残念ではありますが安全第一!
ストックをピッケル持ち替え、潔く下山を開始します。
下山を決意したことで緊張からも解放され、眼下の景色を堪能しながらゆっくりと降ります。
午後3時半に7合目に、午後4時過ぎには無事6合目中の湯の登山口まで戻ってくることができました。
御嶽山登山5月GW残雪期の服装・装備
5月初旬GW、残雪期の御嶽山登山で使用した服装・装備を紹介します。
ちなみに、この日の天気は晴天。御嶽山の9合目から頂上(標高3,000m)あたりの気温は4~5度、7合目(標高2,000m)あたりでは8~10度程度でした。
服装
ベースレイヤーの上に速乾性Tシャツその上にアウタージャケット。念のため準備したミッドレイヤー使用せず。
ボトムスはアルパインパンツ一枚にゲイター。準備していたインナータイツは使用せず。
登山靴は、3シーズン対応のアルパインブーツ シリオ(SIRIO)P.F.730。
ザック・バッグ類
ザックは、オスプレイのケストレル48L、チェストパック、ウエストバッグ、ホルスター。
登山用具・用品
トレッキングポール、ピッケル、アイゼン(12本爪)、ヘルメット、マット、クッカー類、ガソリンストーブ、燃料、水筒、ウォーターバッグ、GPSガーミンetrex、ベースプレートコンパス、地図。
衣類
雨具、着替え、ミッドレイヤー、インナータイツ、防止、サングラス、手ぬぐい。
撮影機材
Gopro hero4、リコーWG‐40、ソニーWX500、自撮り棒、カメラ三脚、予備バッテリー。
エマージェンシー、その他
テーピング、日焼け止め、正露丸、ヘッドランプ、ホイッスル、スマホ、行動食。
御嶽山の残雪登山の関連ページ
”https://wanderinglife55.com/ontakesan-tozan/” ”https://wanderinglife55.com/mt-fuji-201807/” ”https://wanderinglife55.com/yarigatake-2018/”(テキスト・編集人 flyder)
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