マダニ対策まとめ~事前の予防策と事後の対応・処置
マダニに噛まれて死亡したケースやマダニを媒介とする感染症(SFTS)によって死亡したケースが報告されています。
そこで、マダニによる被害を防ぐために、マダニに噛まれないための事前の予防策とに万が一噛まれてしまった場合の対応・処置の方法をまとめました。
マダニによる被害・死亡事例が多発
2017年7月に北海道でマダニに噛まれた男70代の男性が死亡するというショッキングな出来事がありました。
また7月24日には厚生労働省は、マダニが媒介する感染症(SFTS)に感染した猫にかまれた関西地方の女性が死亡していたことを発表しました。
SFTSは国内で初めて感染が判明した23年から今年6月末までに266人の発症例があり、そのうち57人が死亡。致死率は21%に上る。(産経新聞)
との調査報告もあります。
そもそもマダニとは…
マダニは草むらをはじめとする野外に生息しているダニで、通常のダニよりも大きく体長は大きいもので1cmほどあります。
マダニに噛まれると・・・
マダニは噛まれてしまうと、ライム病や、ダニ媒介性脳炎、重症熱性血小板減少症候群という感染症にかかってしまうことがあります。
重症熱性血小板減少症候群は、6日から2週間程度の潜伏期間を経て、発熱、食欲の低下、嘔吐、下痢、頭痛、筋肉痛などを起こします。
さらに悪化してしまうと、皮下出血や下血、意識障害などが起き、致死率も高くなっています。
マダニ対策~噛まれないための事前の予防
マダニにより被害を防ぐには、予防をしっかりと行い、噛まれないようにすることが何よりも重要です。
マダニの生息域に近づかない&肌の露出を避ける
マダニ対策、事前の予防策としては、むやみに草むらや茂みの中、雑木林の中に入らないこと。やむなく入る必要がある時は肌を露出せず長袖長ズボンを基本としましょう。
そのうえで、ズボンのすそは靴の中やハイソックスの中にしっかりと入れる、明るい色の服を着用する、服の生地は表面が滑らかなものを選ぶことを心がけましょう。
マダニは黒色のものに近寄ってくる特性があるので可能な限り明るめの服を着るのが予防策のポイントの一つです。
意外に忘れがちなのが、髪の毛の生え際、おでこ、首筋という箇所です。これらの箇所の露出を防ぐには、フェイスマスクの着用が一番です。
虫よけスプレーをしっかり塗布することも大切です。虫よけスプレーは、皮膚だけでなく、衣服にも塗布するようにしましょう。また、時間と共に効果が薄れてくるので、2時間に1回程度塗りなおすようにします。
特に5月から夏の期間は、アウトドアを楽しむ機会も多く、マダニも繁殖しやすい時期であるので、しっかりと対策を行うようにします。
畑や農道であっても、落ち葉が溜まっているところにはいる可能性があるので注意します。
地面に座る時は、直接座らず、ビニールシートやピクニックシートの上に座るようにしましょう。
帰宅時のチェック
アウトドア・野外からの帰宅時には、家の中にマダニを持ち込まないために、着用していた衣服をスグに洗濯することも大事です。
ペットや動物にも注意を払う!
マダニは動物にくっついていることもあります。ペットと山に入った場合、ペットが噛みつかれるケースも珍しくありません。
ペットや動物を媒介してマダニの感染症に掛かることがあるのでペットや動物にも注意を払う必要があります。
野外で動物・ペットで遊んだあとは、ペットや動物にマダニが付いていないかしっかりと確認をすることも大切です。
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マダニに噛まれた場合の対応・処置
マダニに噛まれた時の処置としては、無理にマダニを引っ張ったり、取ろうとしないことが大切です。
無理にとろうとすると胴体だけとれてしまい、噛んでいる口の部分はそのまま皮膚に残ってしまうことがあります。
また、熱いシャワーなどをかけるのも良くありません。つぶすこともやめます。
必ず皮膚科に行き、取り除いてもらいましょう。皮膚科ではマダニに麻酔をかけ、ピンセットなどでそっととる処置をおこなっています。
ウイルスをもっているマダニの場合、細菌が拡散してしまう可能性もあります。
重症熱性血小板減少症候群の場合にはワクチンや薬はなく、対処療法が中心となってしまいます。
マダニに噛まれてから24時間以内にマダニを引き抜けば、感染する可能性は低くなります。
ですから応急の対応・措置としては、ポイズンリームーバーを使ってマダニを吸い取るのがベストな対処ではないでしょうか。
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