2018年12月25日、日本百名山のひとつである木曽駒ケ岳に登ってきました。ルートは千畳敷⇒乗越浄土⇒中岳⇒木曽駒ヶ岳山頂のピストン。
当日の木曽駒登山の様子を画像&動画で紹介。木曽駒ケ岳の登山口となる千畳敷へのアクセス、駐車場情報、12月積雪期の木曽駒ケ岳登山の服装・装備なども紹介。
2018年12月木曽駒ケ岳登山ピークハント【山行記】
ハイライト動画
当日の木曽駒ケ岳積雪登山の模様のハイライトをスライドショーで御覧になれます。
バスとロープウェイを乗り継いで千畳敷へ
名古屋から中央道の駒ヶ根ICで下車。インターを降りて約3分で菅の台バスセンターに到着。
バスセンターに併設された駐車場(1日600円)に車を止めて登山の準備をと整えます。
始発バスを待つ列に並びます。
この日は絶好の登山日和ということもあってか平日にも拘わらずバスは満車。
一台では登山客を収容できず2台出ました。
木曽駒ケ岳ロープウェイの発着点であるしらび平駅に到着。駅舎でロープウェイの往復のチケットを購入。
ロープウェイに乗車。ロープウェイもすし詰め状態です。
木曽駒ケ岳ロープウェイにのってイッキに標高2,612mの千畳敷カールへ!
ロープウェイの乗車時間は7分30秒です。
千畳敷カール 八丁坂を登って乗越浄土へ
ホテル千畳敷内にあるロープウェイの駅舎を一歩外にでると…、そこにはヨーロッパのアルプスを思わせる千畳敷カールの絶景が広がっています。
午前9時40分、千畳敷カールのボトムで記念撮影をして木曽駒山頂を目指し出発!木曽駒ヶ岳登山の開始です。
冬の木曽駒ケ岳登山の最大の難所である千畳敷カールの八丁坂の急登。
乗越浄土に近付くにつれ傾斜はきつくなります。滑落はもちろん、上からの落雪にも注意が必要です。
千畳敷から木曽駒ヶ岳山頂までのルートの中でテクニカル的にも体力的にも一番キツイのがこの八丁坂ではないでしょうか。
乗越浄土 ⇒ 宝剣山荘 ⇒ 中岳
午前11:00、八丁坂を登り切って乗越浄土(のっこしじょうど)に到着。
”乗越浄土”とは、千畳敷カールの急登を乗り越えると浄土があるという意味なのでしょう。
(上の写真の左手に見えるのは伊奈前岳)
この乗越浄土からは、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、塩見岳、聖岳など南アルプルを代表する山々と富士山を一望できます(下の写真)。
乗越浄土から宝剣山荘、宝剣岳を横目に木曽駒ケ岳山頂を目指します。
乗越浄土から中岳に続く稜線では風速十メートル超の強風に吹かれます。
上から宝剣岳を見下ろせる場所で少し休憩。
午前11時30分 、標高2,915mの中岳山頂に到着。
中岳 ⇒ 木曽駒山頂
中岳を後に木曽駒ヶ岳頂上山荘を通過。木曽駒ケ岳頂上に向かう稜線を登ります。
登山開始から約2時間20分経過した午後12:00に木曽駒ケ岳山頂(標高2,956m)に到着。
途中、ドリンクホルダーがベルトから脱落するなどのトラブルがあり想定以上に時間が掛かりましたが木曽駒ヶ岳の山頂に立つことができました。
木曽駒ケ岳山頂の模様・眺望
取り合えず木曽駒ケ岳の山頂を示す標で記念撮影。
山頂にある木曽駒ヶ岳神社の鳥居には立派なエビの尻尾がびっしり張り付いていました。
神社の社殿の向こう側には独立峰の御嶽山が見えます。
御嶽山の右側には乗鞍岳、その右側に見えるのが穂高。
北アルプスの他、南側に目をやれば、南アルプスの山々を一望できます。
ちなみに、山頂での外気温は前日の予報ではマイナス10°近く。この日山頂では間違いなく風速10m以上の風は吹いていたので体感温度はマイナス20°ぐらいにはなっていたでしょう。
木曽駒ケ岳山頂から下山
木曽駒ケ岳の山頂に30分弱滞在。気付くと周囲には自分以外の人影は無し・・・。
もう少し山頂に滞在したかったのですが、気温も気温ですし、ソロ登攀ゆえに安全を優先して下山することに…。午後12時30分より下山開始。
下り最速!安全に配慮しつつ急いで下山。
40分程度で乗越浄土まで戻ってきて。
最後の難所である千畳敷カール 八丁坂の急下りへ…。
八丁坂を無事降りて、
午後1時40分、千畳敷駅に無事下山完了。
【動画】木曽駒ケ岳 積雪期ピークハント 2018年12月
当日の木曽駒ケ岳登山・山行の模様を動画に収録・編集しました。ご興味ある方は是非ご覧ください。
木曽駒ケ岳12月積雪期登山の服装と装備
12月の積雪期に木曽駒ケ岳に登るとなればピッケル、アイゼンをはじめとする冬山装備が必要なのはもちろん、標高3,000に近い木曽駒ケ岳の山頂では外気温がマイナス10°を下回ることも珍しくないのでそれなりの防寒対策も必要です。
今回の木曽駒ケ岳登山で着用した服と装備は以下の通りです。
服装
トップス
ベースレイヤーは、ワークマンのコンプレッションシャツ。
”https://wanderinglife55.com/workman-compression/”
ベースレイヤーの下にはドライレイヤーとしてTS DESIGN TS DRYを着用。
”https://wanderinglife55.com/ts-dry/”
ミドルレイヤー兼アウトレイヤーには、モンベルのシャミースジャケット。
アウターは、ゴアテックスのハードシェルジャケット
ボトムス
インナータイツは、おたふく手袋 ボディータフネス コンプレッションタイツ。
”https://wanderinglife55.com/otafuku-tights/”ミドルにはフリース素材のジャージ。
アウターにモンベルのライトアルパインパンツ。
靴は、スカルパ トリオレプロ。
装備
48Lザック(オスプレイのケストレル)、flyderオリジナル登山用ベルト、ポーチ、チェストバッグ、登山用バーナー&クッカーのミニマムセット、アイゼン、ピッケル、スパイクチェーン、トレッキングポール(T字)、飲料水1.5L、ファーストエイドキット、カメラ、携帯、帽子、ゴーグル、その他。
木曽駒ケ岳登山ルート、登山口へのアクセス、駐車場情報
木曽駒ケ岳登山ルート詳細
当日私が登ったルートの詳細は以下の通りです。
積雪期 木曽駒ケ岳のコースタイムは?
当日のコースタイムは、4時間7分(山行:2時間55分、休憩1時間12分)。
写真・動画を撮影しながらの山行だったので多少時間が掛かったきらいがあります。
日頃から山に登っている人なら3時間程度(休憩込み)で往復できるのではないでしょうか。
木曽駒ケ岳・千畳敷へのアクセス
木曽駒ケ岳の登山口となる千畳敷に行くには、菅の台から専用路線バスを利用し、ロープウェイしらび平駅まで行く必要がります。
※詳細は中央アルプス観光株式会社HP
駐車場情報
菅の台バスセンターに、登山者向けの広大な駐車場(収容台数350台)があります。
24時間営業で駐車料金は600円/1日。
木曽駒ケ岳の天気
山の天気は平地とは異なり目まぐるしく変化します。特に山頂の標高が3,000m近くある木曽駒ケ岳では、山の麓では晴れていても山頂付近は大荒れというケースも珍しくありません。
木曽駒ケ岳登山を予定させる方は必ず山の天気予報をチェックしておきましょう。
flyder その他の登山・山行記録一覧
(テキスト・編集人 flyder)
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