ホンダのTL125(JD06)のクラッチワイヤーを交換・クラッチの遊び調整をしました。バイクのクラッチワイヤーの交換方法とクラッチの遊び調整の方法を紹介致します。
TL125のクラッチ交換が必要になった理由
1980年代に生産されたホンダのツインショックトライアルTL125、現在でもトライアルごっこやトレッキングで大活躍!現役バリバリです。
何故か、クラッチの遊びが全くなくなっていた。クラッチの遊び調整をしようとしたら、なんとクラッチレバー側のアジャスティングボルトが破損していました。
パーツリストで部品番号を調べて、近所のホンダ車の取扱店に部品を注文することに…。
もう30年以上のバイクですから純正部品の在庫の有無が気になるところですが、まだ大丈夫でした。
クラッチアジャスティングボルト1個のお値段は600円也。
ボルト1個だけ注文するのもなんだから、ついでにクラッチケーブも注文。
いずれクラッチケーブルの交換も必要になるのでこの機会に交換することにしまた。
クラッチケーブルのお値段は1740円也
クラッチワイヤーの交換方法・手順
先ずはクラッチレバーを外してクラッチケーブルをレバーから外します。
クラッチワイヤーをレバーから外す際には、アジャスターを目一杯締めて可能な限りワイヤーを引っ張った状態にしてやりましょう。
レバー側のワイヤーを外したらエンジン側のクラッチアームからワイヤー外してやります。
レバー側を外すとエンジン側は簡単に外せます。
もしワイヤーが外れない場合にはエンジン側のアジャスターを目一杯締めこんでみて下さい。
クラッチワイヤーの接続部を外したら、ワイヤーを車体から引き抜きます。
この際、正しいワイヤーの取り回し(ワイヤリング)をちゃんと覚えておいて下さいね。
ワイヤーを抜いたら、新しいクラッチワイヤーを車体に通してやります。
TL125の場合はダウンチューブの内側を通るようになっています。
ワイヤーがエキパイと干渉していると熱でクラッチワイヤーの被膜が溶けてしまいます。新しクラッチケーブルを通すときにはくれぐれもエキパイに接触しないように注意しましょう。
クラッチワイヤーを車体に通したら、いよいよ接続です。
ワイヤーを接続する際にはエンジン側から繋げます。
ワイヤーを調整用ガイドに通してクラッチアームに繋げてやります。
エンジン側の接続が終わったら、レバー側でクラッチレバーとワイヤーを繋げてレバーを取り付ければ交換完了です。
時間にしておよそ20分程度の作業です。
クラッチの遊び調整の方法・手順
クラッチレバーの遊びの適正値は10~20㎜!
クラッチレバーの遊びは、クラッチレバーを軽く握り、レバーの先端で遊びが10㎜~20㎜あるのが正規です。
調整は、ロックナットを緩めてアジャストナットで行います。
レバー側は、ナットをハンドルの外側に向け回すとクラッチの遊びが多くなります。遊びを少なくする場合は内側に回します。
クラッチ側はエンジンの内側に向けて回すと遊びが少なくなり、外側に回すと遊びが多くなります。
クラッチワイヤーの遊びの調整は主調整はエンジン側で、微調整はレバー側で調整するのが基本です。
調整後はエンジンをかけてチェンジ操作がスムースであるか、エンストまたは急な飛び出し等がないかを確認してください。
(テキスト・編集人 flyder)
クラッチワイヤーの交換&クラッチ遊び調整とあわせてチェック
参考 バイクジャケット特集
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