オプティマスのガソリンストーブ スベア123Rを安全快適に使うための小技に加えサイレンサーやスタッキング用ケースなどの便利アイテムを紹介します。基本設計は100年以上前、ガソリンストーブの古典ともいえるスベア123Rを快適に使うための工夫満載!
スベア123Rの基本的な使用法については下記の記事を参考にして下さい。
調整ハンドルのチェーンを繋ぐ位置を付け替える
スベア123Rのバルブを開閉するためのハンドル(調整キー)は紛失防止のためにチェーン(鎖)で本体と繋がれています。
デフォルトの仕様では、プレヒートのあと本体に風防を被せるときにチェーンとハンドルが邪魔になります(チェーンとハンドルを風防の中を通して本体に風防を被せる必要がある)。
プレヒートの度にチェーンとハンドルを風防の中をくぐらせるのは正直面倒臭いです。
かといって、チェーンを外してしまうとハンドルを紛失するリスクがつきまといます。
そこで、キーホルダーなどで使われているWリングを利用してハンドルのチェーンを繋ぐ箇所をストーブ本体から風防側に変更します。
こうすることで、ストレスなくストーブに風防を被せることができるようになります。
スベアの燃焼音を小さくするサイレンサー
スベア123Rの特有のジェットエンジンのような燃焼音は魅力であると同時にそれをうるさいと感じる人もいます。
スベアの燃焼音が耳障りと感じる人におすすめなのが燃焼音を小さくするためのサイレンサーです。
スベアのバーナーヘッドに被せるだけの簡単取付で燃焼音が驚くほど静かになるという優れモノです。
オプティマス スベア用ミニポンプがあればプレヒートは不用
スベアのプレヒートが面倒臭い!厳冬期のクソ寒い中でも早く火力を安定させたい!という人におすすめなのがタンクの内圧を高めるためのミニポンプです。
▼プレヒート不要!スベア用ミニポンプ▼
このミニポンプを使ってポンピングすれば面倒なプレヒートは不要!厳冬期で最初から燃焼作用を安定させることができます。
ステンレスカップの利用~スベアを移動するための受け皿
スベア123Rの使用中はストーブ本体はもちろん、風防も熱を帯びるので素手で触るとヤケドすることもあります。
使用中に場所を移動させようと思っても熱くて素手で移動することはできません。
素手でもスベアの置き場所を移動できるようにステンレスカップを利用します。
使用するステンレスカップは、ダイソーで買った「アウトドア用ステンレス食器」(小さい方)です。
スベアのタンクがスッポリ収まるサイズです。ステンレスカップに収めた状態でもハンドルキーによる火力調整も可能です。
燃焼中にストーブの位置を移動させる必要が生じた場合にはステンレスカップの取っ手を掴んで簡単に移動させることができます。
ウィンドスクリーン・風防の利用
スベア123Rは、専用の五徳付きの風防をストーブ本体に被せて使う設計になっています。
スベア123Rの風防の問題点
スベアの五徳付きの風防は、五徳と風防の間に隙間が空くので風の強い時にはあまり役に立ちません。
バーナーからの熱を逃がさずクッカーに伝えるは一体型の風防とは別の風防(ウインドスクリーン)があった方がベターです。但しウインドスクリーンでカバーすることで熱がこもると爆発する危険があります。(詳細は記事下のコメント欄を参考に…)
バーナーパッド
バーナーからの炎の熱をクッカーに効率よく伝えるためにあると便利なのがバーナーパッドです。これがあると、同じストーブでもお湯を沸かす時間が格段に短縮します。
燃料を節約できるにはもちろん、大きめのクッカーも安定して載せることができます。
ただし、スベア123Rの取扱い説明書には、「直径11㎝以上の大きなコッヘルは載せないでください」と明記してあるので、自己責任でお使いください。
タンクへの給油時にあると便利なジョウゴ
タンクへの給油や余った燃料をタンクから取り出す際にあると便利なのが小型のジョウゴです。
レジャーとしてのキャンプならいざ知らず、テント泊登山では少しの燃料も無駄にしたくないものです。
スベア123R 収納ケース
キャンプや登山・トレッキングにスベア123Rを携行する際にあうと便利なのがオプティマス製の123R専用のキャリングケースです。
クッカーの中に収納するという方法もありますが、大事に使うなら専用ケースを利用するにこしたことはありません。
厚地のナイロンにウレタンフォームをクッションとして使用しています。大事なストーブの収納、運搬にお使いください
ロングハンドル、エクステンションロッド
オプティマスの8Rならびにスベア123Rでは、使用中にハンドルを差したままにしとくとストーブの熱でハンドルが熱くなりヤケドすることもあります。
そこで便利なのが、本体からの熱をハンドルに伝わりにくくするロングハンドル及びエクステンショロッドです。
ロングハンドルの方には熱に強いベークライト製のノブが付いているので火力調整もし易くなっています。
オプティマス スベア123Rを安全に使うために…
オプティマスのガソリンストーブ スベア123Rは、100年以上に渡り基本設計が変わっていません。
ローテク構造ゆえのメンテナンス性の良さや味のある雰囲気はスベアの大きな魅力です。
その一方で、安全性という面ではガスストーブや最新型のガソリンストーブには及びません。
スベアの安全に使うためには、その特徴をよく理解して正しい使用法と注意点をしっかりは把握しておきましょう。
▼スベア123R レビュー、使い方と評判▼
以上、今回はオプティマスのスベア123Rを安全快適に使うための小技とアイテムについて紹介させて頂きました。
コメント
風防で囲んではいけません、熱でタンクが変形する恐れがあります、大きな範囲で囲むならOKかもです。
取説の文章です
Never COVER the stove with a wind-screen,rocks,or anything else while it is in use
(使用中は、ストーブをウインドスクリーンや岩などで覆わないでください)
123に限らず、一体型バーナーを風防で囲う場合は、危険性を理解しなければならないかと思います。
遮蔽物により熱の逃げ場がなくなり、更に輻射熱なども加わりタンクが異常加熱し、破裂・引火・爆発へと至るケースが実際に発生しています。
一体型バーナーを風防で覆う場合は、熱の逃げ道や空冷の余地を残し、更に頻繁にタンクの温度を触れて確認するなどの安全策を講じる必要があります。
123は、シンプルですがタンク内圧の安全弁が設けられており、内圧が上昇し弁に一定の圧力がかかると、その圧力がリリースされます。リリースされるのは圧力と気化した燃料です。なので、過度に密閉されていると危険です。