『鬼速PDCA』冨田 和成著を読んでの感想と内容紹介。
PDCAの各ステップごとの要点を簡単に紹介!
感想と本書の要約だけでは能がないので自らの実践結果や『鬼速PDCA』に対する評判や口コミ情報をあわせて紹介致します。
『鬼速PDCA』を買った理由
2016年11月中旬、アマゾンのビジネス・経済書の売れ筋ランキング上位に『鬼速PDCA』というタイトルの本がランキングされているのが目に入り購入してみました。
PDCAサイクルについては、いまさら説明するまでもないほど広く知れ渡った概念・フレームです。
ただ、PDCAの概念が単純なだけに、Plan(計画) ⇒ Do(実行)⇒ Check(評価)⇒ Act(改善)というサイクルを頭で理解していても、具体的に仕事や日常生活で実践し成果をあげている人は少ないのではないでしょか。
これまで、PDCAの実践方法に書かれた書籍を読んだことがなかったのでタイトルに魅かれ購入してみることにしました。
『鬼速PDCA』の感想・評価
【評価】★★★★☆
「圧倒的なスピードで成果を出す」ための著者オリジナルのPDCAの実践方法がこと細かに紹介されていてPDCAに対する理解を深めることができて満足しています。
ただ、『鬼速PDCA』というタイトルや『10倍速で進化する』という帯びのキャッチコピーの割には、マニュアル的記述が多いので退屈に感じる人も多いのではないかと思います。
著者も『本書は実用書』であると言っているように、読んだだけでやった気になって満足するような類の本ではありません。
実際に、本書を何度を読み返し、本書で紹介されている手法を自分の仕事や日常生活に落とし込んで実践&ブラッシュアップを繰り返していくことが必要となるでしょう。
また、巻末にはPDCAの実践に役立つ各種ツールのダウンロードURLが明記されていて、本書を読んで学んだことをスグに実践できるようになっています。
星5つではなく4つとして理由は、他にPDCAサイクル実践の指南書を読んだことがないので、PDCAの実践について書かれた類書との比較ができないことと、ページが全部で270ページありやや冗長に感じる部分や不要と感じる部分が多く感じたので星を一つ減らしました。
いっそ、PDCAを実践するうえでの核となる重要部分だけを残しページを半分にした方がいいのではと思った。その方が、繰り返し読むには好都合です。
ベストセラー『鬼速PDCA』の内容は…?
本書で紹介されている『鬼速PDCA』の内容をPlan(計画) 、Do(実行)、Check(評価)、 Act(改善)の各ステップごとに要点を以下に紹介しておきます。
PLAN 計画
- ゴールを定量化する(KGI)
- 現状とのギャップを洗い出す
- ギャップを埋める課題を考える
- 課題に優先度を付け3つに絞る
- 各課題をKPI化する
- KPIを達成するための解決策を考える
- 解決案に優先度を付ける
DO 実行
- 解決案をDOに変換する
- DOに優先順位を付ける
- DOを定量化(見える化)する~KDIの設定
- DOをtoDoに落とし込む
- toDoの進捗確認をしながら実行に移す
CHECK 検証
- 達成率の確認
- できなかった要因の洗い出し
- できた要因を突き止める
ADJUST 改善と伸長
- 検証の結果を踏まえて、次のサイクルに渡す調整案を考える。
ゴールレベルの調整
計画レベルの調整
解決案や行動・タスクの調整
調整不要 - 調整案に優先順位を付け絞り込む
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鬼速PDCAを1ヶ月実践してみた…
本書を読んだあとに、付属のルーチンチェックシートを自分の使いやすいように加工、記入方法にもアレンジを加えて『鬼速PDCA』を1ヶ月間実践しました。
ゴール(目標)を達成するために必要な「継続型のDO」(毎日やるべきことを)をシートで管理することでルーチンワークの達成度を視覚的に把握することができます。
実践の続きはコチラ ⇒『鬼速PDCA』実践から2ヶ月経過~改善と反省
『鬼速PDCA』読者の口コミ・評判は・・・?
『鬼速PDCA』の一般読者さんはこの本をどのような評価しているのでしょうか?
読者さんによる口コミ・レビューの中から管理人が特に気になったレビューを一部紹介させて頂きます。
読後、「あれっ、これまでの俺の仕事のやり方っていったいなんだったんだ…」となんだかバカバカしく感じてしまうような、仕事に対しての考え方を強烈に変えてしまう威力を持った本でした。
著者は元野村證券の伝説の営業マンで、大学時代から10年以上、365日PDCAを回してきたというPDCAマニアの著者らしいですが、それが真実だと納得するに十分な情報の密度です。よくPDCAだけでここまで書けるなあ…。
最速かつ計画的に成果を出す方法
鬼速PDCAとは、成功者の著者が試行錯誤して編み出した最速かつ計画的に成果を出す方法です。
忙しいと計画倒れしてしまう私には気付きが多く、実用的な良書だと思いました。
体系的だけど、実行は容易ではない。
非常に体系的。でも、実行は容易ではない。きっかけが掴みにくい。やり続けるためのヒントが少ないのが残念。
内容に疑問が残る。
著者が今まで実践してきたPDCAのやり方を記載した本で、参考になる部分は非常に多かったです。とは言うものの、本当にそうなの?これを無理やり会社に導入して上手くいくの?という疑問はかなり残る内容でした。
まだまだある…、
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