苫米地英人の速読本『「速読脳」のつくり方』書評・感想

苫米地英人の速読本『「速読脳」のつくり方』書評・感想

苫米地英人の速読本『「速読脳」のつくり方』

機能脳科学者である苫米地英人氏が書いた速読本、『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』についてレビューします。

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 苫米地氏の速読本『「速読脳」のつくり方』の評価・感想

【評価】★★★★

冒頭で著者が述べているように、巷に溢れる速読本とは一線を画した速読本です。

単に本を早く読むための「速読術」というよりは「読書のあり方」ないし「読書の真髄」についての苫米地氏の見解が述べられています。

既存の速読術についての批判や速読のカラクリから始まり、著者が提唱する速読法「ハイサイクル・リーディング技術」とそのトレーニング法が紹介されます。

後半はテーマが速読から逸脱して、著者お得意の「脳機能の活性化で夢を実現方法」に飛躍していきます。

賛否両論あるようですが…、私は肯定的に受け止めています。

本書に対しては、速読の具体的なテクニックに関する記述が薄いという批判が散見されます。

確かに、速読の技術的な話についての記述は少ないです。
速読本オタクの人には物足りなく感じることでしょう。

苫米地氏は、自身のゴールは「世界から戦争と差別をなくすこと」と公言するような人です。

速読についての技術論なんて50ページもあれば十分!
速く読むことも重要だけど、それ以上に読書においては、「著者の人格になりきって新しい知識や考え方に触れること」が重要である、というスタンスで書かれた本という印象を受けました。

フォトリーディングや眼球トレーニングの類に疑問を感じている人や「脱線話」も楽しめる余裕を持った人におおすすめ!

ネタバレになるかも知れませんが、本書で紹介されている速読テクニックは、いわゆる「複数行読み」に近いものです。

ですから、周辺視野・視幅拡大トレーニングや空間認識力アップとも親和性があります。

『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』中身 ページ

『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』内容

本書の速読法で目指すゴールとして以下のように書かれています。

  1. 読後の理解度のレベルは、これまで通りの速度で読んで理解できたいたものと同等のレベルとする
  2. 読書時間は初期目標として6倍速を目指します

即ち、通常読書と同じ理解度を維持しながら従来の読書スピードの6倍の速さを目指すといものです。

本書の紹介文

アメリカの大学院は、1日30冊から50冊の本を読まなければ落第してしまう厳しい世界。 本書は、そんな世界を生き抜き、カーネギーメロン大学で博士号を取得した著者が明かす“速く読めて内容も理解できる”究極の速読術。 「読んでいる行の1行先を意識に上げる」「1秒でメニューを決める」「絵本と写真集を同時に読む」など、 確実にIQが上がるメソッドが満載の一冊です

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 苫米地博士の速読本に対する口コミ・レビュー情報

お前のレビューよりも、他の人の感想・口コミが気になるという人のために、参考になると思われるレビューをいくつか紹介します。

5つ星評価

速読ができる人は前提知識があるため、熟読しなくても速読できるというととです。
本を何のために読むかということを考えれば従来の速読が無意味だということに気づかされます。
1日10冊読書をしない人にとっては速読は不要でじっくり読んだ方が無難です。
そのような内容が書かれていました。

4つ星評価

シンプルで使える本だと思います。
・ディープな速読法の本ではありません。速読技術は「行のまとめ読み」が主です。
・ただし投下した時間の割にはリターンの高い方法を解説しており、速読マニアで無い人にはお勧め。
・フォトリーディングについては一般に言われている効果には否定的です。
・むしろ、読む必要が無い本を選り分ける速読法として有用、と述べています。
・速読にシャカリキになる本ではなく、むしろ、全体的な思考力を強化する部分が主だと思います。
・最後に強化した力を何に向けるの?という話の流れになっており、それがこの本のメインテーマです。

2つ星評価

はじめに書いてしまうと「速読術」の本ではない
速読のテクニックらしきものも一応は紹介されているけど「何だ、そうだったのか」と拍子抜けしてしまいます。

「速読脳」のつくり方のレビュー一覧はコチラ

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